来年も一緒に桜、見れるといいね(2) [秒速5センチメートルロケ地]
秒速5センチメートル「桜花抄」の主人公、遠野貴樹と篠原明里とともに坂道を下って行った。
作品中では坂の先には遮断機がある。
でも、僕は知っている。さっき、通ったばかりだ。
そこにあるのは、参宮橋駅前の商店街の道で、すぐそばに小田急線参宮橋駅の改札口がある。
さて、例の遮断機を探しに行こうと思うのだが、その前に確実に写真を撮れそうなポイントがある。
まずは、そちらから向かうことにしよう。
※「秒速5センチメートル」の内容にも触れていますのでネタばれ注意ですよ。
坂道を降りると左に曲がる。
さっき出てきたばかりの改札口の前を通り、参宮橋の交差点に行く。
信号を渡り、反対側の歩道へ。
この道は前のオフィス当時、よく使った道。
西新宿のお得意様を出た後、会社に戻る際にこの参宮橋の交差点で曲がり、高速道路の下の道を通って外苑の方へと向かうのです。
しかし、この道、入ったはいいが、もし渋滞していたら最後、もう曲がる道が無い。下手したら信濃町の駅前まで30分位かかることもあった。ああ、懐かしいな。
さて、写真を撮ろう。
今日は柔らかい日差しを浴びていますが、作品中では雪が降り、空は灰色に包まれていました。
中学に進学する際、親の都合で栃木に引っ越していった明里。
一番つらいのは明里だと分かっていたが、どうすることもできなかった。そして、中学1年の三学期が終わると貴樹も種子島に転校することが決まった。
種子島に向かう前に明里に会いたい。
中学1年生が栃木まで一人で行くのはやはり冒険かもしれない。
でも、それは距離の問題ではなく、貴樹の成長。
灰色の空と降り続く雪はこれからの貴樹の旅を暗示していて、約束の時間に到着出来ない。
携帯電話も無かった・・・。
しばらく、毎日のように乗っていた小田急線を眺めていました。
ロマンスカー、僕が知っている車輌からほとんど変わっちゃったね。
さて、時間が無いぞ、次行くぞ。
あの、踏切だけは探したいな。
パッと見ると、新宿方面はしばらく踏切が見当たらない。
じゃあ、参宮橋駅から代々木八幡駅方面を攻めよう。
信号を渡って、再び参宮橋商店街方面へ行こうか。
ん・・・。
お・・・。
これって、もしかして!?
電話BOX
先ほどの文章でも書きましたが、明里は親の都合で栃木へ引越しすることが決まります。
貴樹と明里は同じ中学校へ進むはずでした。葛飾の叔母の家から通いたいと両親に掛け合いましたが、幼いゆえにダメでした。明里は栃木の公立高校へ進学するのです。
それを貴樹に伝えなければなりません。
明里は家からではなく、この電話BOXまで来て貴樹へと電話して告げるのです。
恋愛というには幼すぎるが、互いの気持ちは分かっていた。
これからもずっと一緒に居る。疑いたくなかったが、転校を繰り返していた二人はどこかでその予感はあった。
ただ、離れたくないと思ったのは初めてなんだろう。
謝るだけの明里に、何の言葉をかけてやることも出来ないのは小学6年生の男子には厳しい要求だった。
このBOXの中に幼い明里の姿を思い浮かべて、踏切を探しに参宮橋商店街方面へと向かいます。
商店街にはマクドナルドもあった。
貴樹と明里は店の中で吸収し続ける知識を交換し合った。
アノマロカリスが登場するカンブリア紀の話はここで行われるのだが・・・、作中の座席レイアウトはちょっと違うな・・・。
なので撮影はなし。
さて、踏切、踏切はと商店街のメインストリートから左手を見て、踏切がありそうな場所を探して歩きます。
お、踏切がある。
ここだ!
さて、作品における最も重要な場所といってもいいでしょう。第一話の「桜花抄」に登場します。
しかし・・・。人通りが多い。次から次へと人が溢れてくる。
それに遮断機がしょっちゅう降りてくる。
ということは、人が常に待たされているのです。
さらに、先客がいました。
色々ロケ地を巡っていますが、同じ意志でカメラを向けている人と遭遇することは滅多にありませんでした。
一眼レフデジカメを首から下げた彼は人通りを気にしながらシャッターチャンスを待っているようです。
これは長くなると感じた僕は、他のロケ地を探そうと踏切を離れます。
ただ、もう一度戻ってくるつもりで。
これから苦難の行軍が始まります。
いやぁ、すごいねー!
「秒速5センチメートル」ロケ地めぐりをここまできちんとしたレポートしているBLOGはあんまりないんじゃないですか?参りましたよ。
写真を見てると故郷の子供の頃よく行った場所のようなそんな懐かしい気持ちになりました。なぜでしょうかね?
by 秒速もんきーとーい (2007-12-03 00:50)
こんばんは、秒速もんきーとーいさん。
ところで、これは何の単位ですか?(笑)
いやいや、この訪問の後、WEBで検索したらすごい人はいっぱいいますよ。
僕など、まだまだです。
あと、このようにふらっと足で稼ぐのは、普段からやっているから慣れっこなんですよ。
懐かしいんですよね。
決して古い町じゃないんだけど、暖かい印象です。
やっぱり都心では珍しくなりつつある踏切のせいでしょうか?
by maeboo. (2007-12-03 22:21)