箱根 関所(1) [紀行]
箱根公園の芦ノ湖を望む展望台から早足で向かったのが箱根の関所。
関所資料館と関所があります。
箱根の森美術館、大涌谷、箱根公園のアップダウンを駆け抜けた足はそろそろ疲労物質を出し始めています。
最後、10数段の下り階段の先に関所資料館の入り口があります。
時計を見ると16:32
ああ、間に合わなかった。
随分、日は長くなりまだまだ明るいけど施設のクローズは大体早いもの。
残念でした。
「大丈夫ですよ」
よく見ると、切符売場にいる女性が手招きをして大きな声を出している。
「5時まで見られますから、どうぞ」
と、『午後四時半まで』と書かれている窓越しにやさしい声をかけてくれる。
いつの間にか横にご年配の男性が立っている。
「まだ時間がありますから、ごゆっくりどうぞ」
と声をかけてくれる。
入場は16:30迄だが、おまけしてくれたようです。
女性はその間、無線なのかインターフォンなのか、どこかと連絡を取っている。
「最後のお客様、入りますのでよろしく」
と誰かに伝えた。
女性が、「この券で関所も見学出来ますから、ゆっくりと行ってください」
ああ、優しいなぁ。
関所資料館は撮影禁止です。
様々な資料が展示されています。
歴史は大好きなんですが、箱根の関所で誤解をしていたことがありました。
「入鉄砲に出女」
関所機能をフルに発揮し、沢山の関所破りを捕まえた・・・・・・・・
と思いがちですが、何と記録上では6人らしいです。
ほほう。
色々事情があって(笑)、関所を通らず迂回して山中を突破しようとした人は相当数いたようですが、『道に迷って山に入り込んでしまった』ということで藪入り処分で済ませたようです。
温情だけではなく、要求も多かったようです。
数少ない、関所破りとして見つかり、その場で処刑された女性、お玉さん。
そのゆかりの地の前は箱根に来る度に通っています。
今日も、後で通る・・・・・かな?
さて、関所へ。
箱根の関所へ来るのは小学生の林間学校以来。
久しぶりだね。
ほう、湖畔にこんな茶店が出来たんだ。
ふむふむ
じゃあ、あの動く人形が女性を調べる様子を再現している関所跡がそろそろあるはずだけど・・・
え???
記憶と違う。
違いすぎる。
こんな大きな施設ではなかった。
あ、なんか記事で読んだ記憶が頭の片隅にあるような・・・いや、覚えていない。
どうやら新しく建てられたようです。
先ほど資料館で連絡が来ていたので、案内の方が待っていましたとばかりに待ち受けています(笑)
お聞きすると、貴重な資料が見つかりそれに基づいてリニューアルしたそうです。
私が小学生当時に見た関所は今の位置よりもう少し高台にあったそうで、この場所に再建が完了してから取り壊したそうです。
さあ、係員さんはゆっくりどうぞと言うけど、駐車場が17:00で閉鎖されるので、急いで見に行こう。
関所で悪いことするとここに入れられちゃう?
じゃあ、どうぞ入ってください。
見応えたっぷりです。
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