オークス同着がもたらしたもの

最近ではたまーにしか、競馬をしなくなりました。

ちなみに今年の勝率は１００％　！！

何しろ、一回しかしておりませんからね（笑）

その１勝が桜花賞でした。

競馬をよくやっていた頃なら、当然オークスだってやっていたはずなんでしょうが、よほどお気に入りの馬や、ピンと来なかったらもう馬券も買いません。

で、日曜朝の情報番組をテレビで観ていたら、Ｇ１史上初の同着決着となったオークスの話題が取り扱われていた。

その番組で、今まで競馬をしてきて、おそらく一番大好きだった馬が登場してくるとは思わなかった。

先日のオークスではアパパネとサンテミリオンが同着優勝となった。

アパパネに騎乗していたのが蛯名正義騎手。

サンテミリオンに騎乗していたのが横山典弘騎手。

今では中央競馬をけん引していく名ジョッキーのお二人ですが、私が競馬をよくやっていた頃、彼らはまだまだ若手ジョッキーでした。

オークスで同着をしたこの二人は過去に同着優勝をしていた。

それが帝王賞（大井競馬）

横山騎手が乗馬していたのが、ナリタハヤブサ。

そして蛯名騎手が騎乗していたのがラシアンゴールド。

私が大好きだった、競走馬です。

このことは今から２年前の記事に書いていました。

※２年前の記事では帝王賞がＧⅠと書いておりましたが、当時はまだ統一ＧⅠ格付けが無かった頃でした。

ラシアンゴールドは競走馬として大成功した馬とは言えないでしょう。

でも、大好きな馬なんです。

芝をちっとも走らなかった馬だったそうですが、私はその頃の記憶が全くない。

でも、ダートに復帰した条件戦で勝利し、不利を受けたウインターステークス（ＧⅢ）で３位に入る。

初めて、ラシアンゴールドの馬券を買ったのが、金蹄ステークス（１５００万下）でした。

競馬新聞の馬柱を見ながら、こいつは砂なら強いんだと思い込み、言い聞かせて馬券を購入しました。

上がり馬だったので、その次の重賞フェブラリーハンデ（ＧⅢ）では人気が１０番人気まで下がっていましたが、お世話になった印象が強く、ラシアンゴールドから購入。見事１位でした。

ちなみにこのフェブラリーハンデが先ほどから名前が挙がっている蛯名騎手の重賞初勝利レースだったのです。

フェブラリーハンデの勝利の後、続いては京葉ステークス（オープン）は一番人気。雪に中山だったのですが、見事１位。

これで彼の馬券、３連勝。この京葉レースは中山競馬場へ友人と行っていたので、目の前で観ていました。

そして、彼はナリタハヤブサと共にＪＲＡの代表として地方・中央交流戦である大井競馬の伝統ある重賞、帝王賞へ参戦します。

このレースが、ラシアンゴールド（蛯名）とナリタハヤブサ（横山）の同着レースとなりました。

不思議な因縁ですね。

蛯名騎手も間違いなくラシアンゴールドのことを思い出したことでしょう。

 

彼は北海道シリーズに参戦し、タイムス杯に出場。今までで一番思い斤量５９キロを背負い、マンジュデンカブトに負けます。マンジュデンカブトはフェブラリーハンデで、ラシアンゴールドの２着に入った馬でした。

これで、私のラシアンゴールドを買い続けた馬券は４連勝で止まりました。

次に走ったのが、ゴールドカップ（オープン）。

私は彼が出場していることを知らず、馬券を購入しませんでした。彼は３位入賞。

 

その後、彼はレースに出ない日々が続きました。

フェブラリーハンデを勝ち、帝王賞を勝ち、夏の北海道で負けたのが５歳（当時の表現で今の表現なら４歳）。

週刊の競馬雑誌の後ろの方に、登録状況が掲載されており、引退や予後不良、死亡などあったら掲載されるのですが、彼は登録されたまま。

いつ見ても、いつ見ても、彼は競馬場には現れず、でも引退もせず。

でも、彼は屈腱炎を発症していたのです。長い闘病生活を送っていました。

北海道を走ってから、すなわち私が馬券を買わなかったレースから一度もターフには戻れず、２年経った秋に彼は引退しました。種牡馬生活に入ったことを知りました。

 

種牡馬としてもあまりいい成績は残せなかったようです。

でも、いいんだ。

 

種牡馬としても引退をした彼。

彼の弟にリージェントブラフがいる。ジャパンカップダート（ＧⅠ）の２着があり、ドバイワールドカップにも出場した程の実力馬。獲得賞金も兄貴の倍以上。

そんな弟も同じ牧場で引退後の生活を兄弟で楽しんでいた。恐らくオーナー所有の牧場で。

地方競馬を中心にすごい成績を残した弟もラシアンゴールドが勝った帝王賞は２着、４着、３着と勝つことが出来なかった。

そんな昔話を楽しむはずが、弟リージェントブラフは先に逝ってしまいました。

ラシアンゴールドは元気でいて欲しいな。