審判とビデオと審判員とAIと [ライフ]
何かを懸けている、賭けている人にとって、判定は明暗を分ける。
競技場に高性能化したカメラとそのテレビ放映、観客によって撮影された膨大なデータにより、審判や判定員が下した裁定が間違いだったことが分かりやすい時代になった。
俺がルールブックだ!と言っていなくても、言い切って最後まで判定を変えないというのも、審判を選定して競技をすると決めたのだから、そのルールの中では従うべきなのでしょう。
その審判さんは、ストライクゾーンのど真ん中はボールだ!というルールブック改定も行ったようですが(笑)。
さらにスポーツ記者の写真までそれを間違いだと言ってのける。VARにも間違いだというのかな?
でも、スポーツのいろんな分野にもテクノロジーが導入されて判定の根拠となってきた。
スポーツとは違うが、競馬では競走馬自身や馬主、騎手、調教師などの成績や賞金だけでなく、まずは客側のお金に関わるので、判定には写真やビデオが導入されている。(いつからかは知らないけど)
写真というより、ゴールラインでスキャナーかけているようなもので、ものすごい細かい時間でスキャンしたデータを並べると接戦を演じた馬の画像が浮かび上がり、鼻差や同着など結果を導いている。
ホームベースの後ろで即座に「ストライク!」と体を卍にしながらコールしなくても、競馬の場合は見た目でもわかっているよ、俺の馬券ははずれだよと分かっていても、写真判定となる。
でも、だめだと思ってもお馬さんは走る時に首を上げ下げしているので入線時に首を引く動作に入って、届いた!勝った!儲かった!となったこともある。(当然、逆もある)
で、いろんなスポーツに導入されてきた。
VARという絶対的なルールじゃないが、アシスタントとして重要な場面で発動し、選手の演技力の見極めに使われたりする。
権利として持っているから、まあファウルだろうけど申告してみようと思ったら覆ってホームラン。
結局、審判は自分で見たもの同様、ハイテクで得た情報を処理する能力、その前提としてその競技でのハイテク技術の発動が必須なのか、必須でなければ発動の判断を求められる。
結局は人の判断になる。
競馬も観客の馬券が掛かっているから写真判定が早々に導入されているけど、もうひとつパトロールビデオというものがある。
競馬場のコースの周りに高い火の見櫓のような建造物がある。
そこから競馬場の観客席やテレビ中継では見られないアングルでビデオ撮影している。
アクシデントの際の判定の材料となる。
競馬に興味がなかったころ、テレビで観ていた競走馬は早くまっすぐに駆け抜けていると思っていた。
乗馬経験もなかったし。
で、パトロールビデオを観るといやいやいやいやいや、結構左右に揺れながら、まして他頭数で追い抜こう、馬場の良いところへ行きたいとなると馬同士がガンガンぶつかっている。
意図的でも意図的でなくて競走馬が勝手にやったことでも他の馬の進路を妨害すると審議に入り、場合によっては降着となることもある。
客の金もあるけど、落馬となると人馬ともの命にかかわる問題だから。
だけど、綺麗ごとだけでは済まず、狭いところに首を突っ込まないと前に抜け出せない。
早めに内ラチに入りたいので無理をする。
それを降着処分にするかどうか?も人が判定する。
明らかに不利を受けただろう、というのがジョッキーも観客も分かっている中で審議のランプ。
結果、到達順位通りの確定。ただし、ジョッキーには4日間の騎乗停止処分。
この裁定って、不利を受けた馬を買っている人から見れば、ええええええ~となる訳で
じゃあ、わかったよ。うん、降着。降着ね。
となると、到達順位通りに購入していた客からえええええ~となる。
そのアクシデントがあったから、その結果になったのか。そのアクシデントがなくてもその結果だろうとの判断をする人がいる。
人が。
もう、AIに任せりゃいいじゃん。
となる時代が来るかもしれない。
そして、そのAI機器の設備に対して、まった、その設備に審議リクエスト!とコールする選手や監督が現れれて、
スタジアムのモニターには、「ただいま、AIの整備員による判定中」という表示が出て
最後に作業服姿の整備員が現れて、紙ベースの整備簿にレ点を入れる時代が来るかもしれない。
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