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久し振りに深呼吸 [映画]

GWも始まり、ほぼ予定通りに過ごしております。

昨日・今日は買い物や家の修繕、床屋さん、庭弄りに、洋服の入れ替えなど。

明日は会社のイベントです。

昨日の晩はのんびりと過ごせました。晩御飯は手抜きでしたが、コーヒーは真面目に淹れてゆっくりと過ごしました。
本当はレンタルDVDで「出口のない海」を借りようとしたんですがレンタル中でした。GWはライバルが多いですね。

さて、何かDVDの鑑賞をと思い・・・久し振りに引っ張り出した「深呼吸の必要」

このBlogでも、HPでもよくご紹介している映画なんですが、言うほど観た回数は少ない(笑)


 

沖縄の離島で募集されていたきび刈り隊。それに応募し集まった男女5人。
素朴なきび農家の平良家のおじいにおばあ。それに悪気は無いが口やかましい先輩・田所豊。
この平良家のルールは「言いたくない事は言わなくてもいい」
最年長で作ったような笑みを浮かべる池永修一。若く野球帽を被り、少し尖がった西村大輔。ブランド物で身を固める川野悦子。無口で何も語ろうとしない土居加奈子。
どこまでも広がる広大なキビ畑で単調で厳しい作業は未経験の彼らにはつらかった。先輩風をふかす田所にも反発し、ひなみから見てもまとまりのない状態だった。
キビは3月31日までに刈り上げないと納品契約違反となり、おじいとおばあがつつましく暮らす平良家にとって経済的にピンチとなる。どうみても間に合いそうも無い。
「言いたくない」ことを抱えた者ばかりが集うこのキビ刈り隊。
以前、平良家の隣に住んでいた、川崎でナースをしている辻元美鈴が懐かしい故郷を訪れてきて、一緒に刈り始める。経験者の美鈴は頼もしい援軍だったが、美鈴も「言いたくない事」を抱えて故郷を訪れていた。


 

主人公は「僕の歩く道」の都古ちゃん役の香里奈さん。彼女の初主演作品です。
ただ、映画では主人公と言うほどは突出していなくて、共演陣には「僕の生きる道」の久保勝役の谷原章介さん。成宮寛貴さんに、金子さやかさん、久遠さやかさん。「僕と彼女と彼女の生きる道」の大森南朋さん。そして、長澤まさみさん。今ではすっかり大物っぷりを発揮していますが、この映画は出世作のセカチューの前で、メイキング映像を観ても最年少っぷりを発揮してます。初々しい。
この映画の撮影は宮古島と沖永良部島で撮影されました。映画では一つの島に見えますが、予定していたキビ畑が直前の台風直撃で撮影できなかったそうです。

俳優さん達は、殆どがマネージャーが帯同せず、合宿状態で島でキビを刈っていたそうです。
撮影進行のため、全部俳優さん達の手で刈るわけにはいきませんが、メイキング映像を観ると、スタッフさん達で、一斉に刈っている中で、一際キビ刈り上手な出演者達も懸命に刈っていました。

香里奈さん、谷原さん、成宮さん、金子さん、久遠さん、大森さん、長澤さん達は勿論キビ刈り初心者。
撮影直前から指導を受けて、上達して行きました。なので、最初のシーンでは「キビ刈り下手」の演技に苦労したそうです。

キビ刈りをさせたら若手俳優の中ではトップクラスとなった彼らは、映画の内容と同様に逞しい表情になっていきます。

久し振りに見て、ちょっと羨ましいなと思ったりしました。


本当は主人公だけど、主人公らしくないというのは表現の問題なんです。
私はノベライズを先に読んだのですが、絶対映像で観たいと思い映画も観たんです。
ノベライズでは主人公・立花ひなみの心象を綴って、進行していきます。
でも映画ではナレーションは一切ありません。
もし、ナレーションが入ったら入ったで、まったく別な映画になったかもしれません。
ナレーションがなく、若い俳優さん達の細かい表情だけで淡々と進むからこそ・・・の映画なのかもしれません。

でも、映画の観覧者レビューを読んでいると、「癒される」や「物足りない」という感想が目立つ。
キビ刈り隊の「言いたくない事」、すなわち、島にやってきた・・・何かから逃げてきたことの細かい部分を観覧者が拾いきれていないのかもしれません。

なので、映画を観た人はノベライズも読んでほしいんですよ。

 

さて、これだといつもの「深呼吸の必要」普及記事になってしまう。
ちょっと、いつもと視点を変えてみましょう。

この映画で初めて「なんくるないさ」という言葉を知りました。
コマーシャルで宮里藍ちゃんが言ったのは、その後です。

安里屋ユンタを知ったのもこの映画が初めてです。
今は仕事用の携帯電話のメール着信音です。でも残念ながら殆どマナーモードなので、民謡は聴けません・・・。

沖縄料理をいっぱい知ったのもこの映画です。
ゴーヤチャンプルーにラフティ、チビティ、油味噌、ソーキそば・・・クースー
その中でシークヮーサー醤油は未経験です。清涼なのかな?

さてこの映画、若い俳優さん達の演技中心の作品を引き締めるのがおじいとおばあ。
沖縄演劇の重鎮、北村三郎さんと吉田妙子さん。
あったかいおじいとおばあに作品の中の登場人物も、演技をしていた俳優さんたちも随分助けられた事でしょう。

さて、なんでこの映画(というより本当は書き下ろし作品)に惹かれたのでしょう?
その頃は言いたくない事を抱えていたのかもしれません。

まとまりのない、平良家のキビ刈り隊。アクシデントが続き、もう納期に間に合わない。
彼らはどうなったのでしょうか?
そして、僕はあれからどう気持ちを変えることが出来たのでしょうか?

なんくるないさ

その響きもいいですが、さりげなく言える様な懐の深さを持ちたいものです。(勿論沖縄方言は似合わないので共通語かな?)

 

さて、なんで突然こんな記事書いたか?
おいしいぞ、焼酎のシークヮーサー割り・・・イヒヒ。ちょっとほろ酔いです。
だって、明日は運転手だからバーベキューでも『飲めない組』なんですよ。
だから、深呼吸も必要ですが、お酒飲む口実も必要!?

 

 

この記事、公開ボタンを押す、直前で気がついた。
みどりの日にこじつけようと思ったのですが、今年から4月29日はみどりの日ではなく、昭和の日。
じゃあ、5月4日に公開にしようかな・・・でも、DVD観たのは昨晩で、シークヮーサー割り飲んだのは今!・・・・・・・・


まあ、いいか続けよう。


ノベライズにはひなみの思考で説明されているが、映画では解かりにくいシーン。

厳しい作業に耐えかねて、ある朝、西村君と悦子さんがいない。
ひなみ達は心配するが、おじいもおばあも、豊さんも全く驚いていないし、探そうともしない。
今日は3日ぶりに船が到着するのでみんなで港に物資を取りに行く。
軽トラックで出かける前に、おじいが封筒を、おばあがアルミホイルに入った何かをひなみに託す。
荷台で揺られて港に着くと、悦子がいた。
島を脱走するには船が到着する日。そして、脱走者は港に必ず現れる・・・。
おじいもおばあも分っていた。
封筒には二日分の給金が、アルミホイルは朝食も食べずに逃げたので、朝御飯用の油味噌の入った大きなおにぎりだった。
連れ戻そうとしない、おじいとおばあ。
悦子さんは、結局思いなおし、そのまま軽トラックの荷台に乗り、皆と一緒にキビ刈りにいく。
しかし、西村君は港にいなかった。悦子は港で西村君に会っていた。
西村君は日給が500円高い他の農家に鞍替えをしていた。

一人欠けたままキビ刈りを終え、皆で夕食を食べた後、お風呂に入ったり、思い思いの時間を過ごしていた。
風呂に向かおうとした加奈子は真っ暗な庭の向うに西村君が立っているのを見つける。
おどろく加奈子に気がつき、皆が集まる。
何も言わずに「お帰り」と言う、おじい。
西村君は、やっぱりここがいい。何も聞かないここがいいと言って戻るのです。
おばあは早く上がりなさいと西村君を中に入れる。食卓には当たり前のように西村君用の晩御飯が用意されていた。おじいとおばあは西村君が戻ってくると知っていた・・・いや、信じていたのでしょう。

このおじいとおばあは凄いです。

 

あと、もう一つ。
作業はちっとも捗らないが、疲れている皆に休日を与えるおじい。
休暇の日はゆっくり起きる男達。海水浴に飛び出す悦子。
おじいの提案で夜、庭先でバーベキューをするために買出しに行くひなみと美鈴。
おばあと一緒に洗濯をする加奈子。
映画では一瞬だけ、キビ畑で作業をしているおじいと豊さんが映ります。

夕方にはひなみ・悦子・池永・西村・美鈴・加奈子は綺麗な海に約束もしていないが集まります。
海水浴をしたり、その様子を眺めたりして過ごします。

映画では、その後バーベキューのシーンに移行しますが、ノベライズでは海から帰った6人が、軽トラックで帰ってきたおじいと豊を目撃するのです。顔も上げることが出来ないまま、ひなみ達は鎌や斧を洗うのを手伝うのです。
彼らの意識が少しずつ変化する大切なところだと思い残念と思います。

2009年1月13日一部文章削除


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