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昨日、夢を見た。ずっと昔の夢(8) [秒速5センチメートルロケ地]

秒速5センチメートルの風景を求めて、栃木の岩舟までやってきました。

岩舟駅を出て周辺を散策しておりますが、そろそろ時間的制約もあり撤収の準備を始めます。

素晴らしい天気の中、ちょっと気になる場所へ歩いて行きます。

※記事内で小説・映画「秒速5センチメートル」について触れている部分があります。ネタばれ注意。

さて、映画や小説で登場していると言えば登場しているところ・・・

ちょっと回り込んでこっちのアングルから。

岩舟山を背景に大きな学校があります。

 

とっても広い広い校庭です。

 学校の周りをくるりと廻ったのですが、本当に広い。
 ブルペンマウンドが3つあったし、バッティングゲージもある。その野球場以外にフルサイズのサッカーコート。それ以外にハンドボールかフットサルのコートもある。それらが重なっていないんです。
 まだまだスペースの余裕もあるし、大きな体育館もあります。

僕が通っていた中学校のグラウンドに比べて、何倍大きいのだろう・・・。

そう、ここは公立の中学校

岩舟町立岩舟中学校です。

 岩舟町にある唯一の中学校。明里が転校したのは理論上、この中学校となります。
ちゃんと女子バスケットボール部もあるそうです。
 余談ですが、貴樹が高校時代に入部する弓道部は、この岩舟中学校にもあり、優秀な成績をおさめています。

 

時間です。岩舟駅に戻ります。
散策している途中、一駅位なら歩いちゃおうかなと考えていましたが、あまり駅から離れていなかったので電車に乗りましょう。

その途中・・・

チョビ?

いえいえ(笑)

 

第一話「桜花抄」では、明里に見送られて、貴樹は東京へ帰ります。
第三話「秒速5センチメートル」では、両親に見送られて、明里は東京へ帰ります。

東京へ帰るには、下りの小山行きに乗る必要があるのですが・・・以前記事にしたとおり、僕はちょっと佐野厄除大師にお参りに行ってきます。なので、下りではなく上り電車(高崎方面)に乗ります。

じゃあ、ホームに行きます。

 明里が「貴樹くんは、この先も大丈夫だと思う。ぜったい!」の声と共に小山経由で家に帰る貴樹を見送ったホームです。
 でも、このホームは2番線(上の写真、左側が1番線。このホームが2番線。このホームの写真には写っていない右側が3番線)には小山方面へ行く電車は入線しません。2番線は平常、一日に一本、上り電車(高崎行)しか入線せず、1番線に下り(小山行)が3番線に上り電車(高崎方面行)が入線するらしいのです。

 だから本当は小山方面へ行く下り電車は、改札口のある1番ホームから出発するんですよ。

 でも、秒速で描いたシーンは2番線。さらに「花とアリス」の撮影で藤子駅(この映画の駅は水木駅とか石ノ森学園とか、手塚・・・のびた・・・マンガ?)としての映像を見ても、花とアリスはいったん電車に乗りかけてやっぱり乗るのをやめます。小山方面に発進する両毛線を2番線で見送っています。
 うーん。岩舟駅は単線化している両毛線の中で、中線が残っている数少ない駅のひとつ。
 特別列車などの退避に使われることもあるそうなんだけど・・・。実は記憶をフル動員して巻き戻しをしているんですが・・・

 

 朝、来たとき、2番線に降りた気がしているんです。
 ・小さい男の子達が降りる準備をしていた風景。
 ・階段付近にちょうど停車したんですが、目の前のベンチにバッグを一旦置いた。
   → ベンチは2番線方面にしか向いていない。
 ・ホームでカメラを構えて反対側の改札口方面を撮りたいが、電車が停まっているのでやり過ごす必要がある。なので、両毛線の発車を待っていた

 という気がするんですよ。唯一、2番線に入線する上りは12:47発高崎行のみらしいです。
 佐野厄除大師にお参りに行くため、乗った電車は107系で3番線に入線しています。
 頭を悩ませています・・・。

 ただ、原則、あのホームに小山行きは無いようです。

 

入籍前日(!)に母親から
「お正月までいればいいのに」
と言われながら、両親に見送られる明里。

貴樹をこのホームで見送ってから約15年。
左手の薬指に小さな宝石のついた指輪がはめられていた。

 


両親に見送られて両毛線に乗り込む明里。
車両に乗っているのは明里一人だけ。
小学校の時からよく本を読んでいた明里(明里のカットは確かに本を持っているシーンが多い)は文庫本を読んでいたが集中できずに閉じて外の風景を眺める。昨日、実家でみつけた手紙のせいかもしれないが、明里は貴樹のことを考えていた。

あの夜の貴樹の苦悩を理解していた。
そして、貴樹が元気でいるように・・・と祈っていた。

 

小山駅で乗り換えて、上野行きの電車を待つ明里。
小山駅の東北本線(宇都宮線)のホーム

 

明里の手紙の事を思い出すシーンがありましたが、第三話「秒速5センチメートル」の後半再び登場するセリフ。
貴樹もやっぱり夢を見ていました。そして二人の台詞・・・つまり思いは重なります。

そして、数ヶ月後、桜の季節にあの踏切のシーンへと続くんですね。

昨日、夢を見た ずっと昔の夢
その夢の中では僕たちはまだ13歳で
そこは一面の雪に覆われた広い田園で
人家の灯りはずっと遠くにまばらに見えるだけで
降り積もる新雪には、私たちの歩いて来た足跡しかなかった。
そうやって いつかまた一緒に桜を見れることが出来ると 私も、彼も何の迷いもなく そう思っていた。

 

ロケ地巡り「昨日、夢を見た。ずっと昔の夢」シリーズ、これで終了です。
もうちょっと気になるところもありますので、また行くかもしれませんよ・・・。(次は車かなぁ)


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saki

違っているかもしれませんが、リクルートのCMに、もしかして水橋さん(貴城役)ではありませんか?
間違ってたらすみません。
by saki (2008-01-13 22:17) 

maeboo.

sakiさん、タウンワークですね。
シリーズ物のようで、これからも続きそうです。水橋さんは主役ですね。
   
「歓迎 村田君」

秒速5センチの声の出演者は声優専門の方ではない人ばかりですね。
書斎は四畳半の方にも記載していますが、水橋さんはたくさんの映画に俳優として出演していますし、次々とこれからも公開されます。直近では「銀色のシーズン」ですね。明里役の近藤好美さんはポッキーのCFで怪獣ショーで着ぐるみを着てがんばる男の子との彼女役で出演中。大人の明里役の尾上さんも舞台役者さん。花苗役の花村さんがこの中では声優としてもともとやっていた方ですね。でも、彼女もバトルロワイヤルで生徒役で出演しているし・・・。

DVDの特典映像にあったキャストのインタビュー、面白く拝見しました。
皆さん、それぞれ個性がありますが、それを見抜いた新海監督、やはりすごい。
by maeboo. (2008-01-13 22:42) 

saki

よくご存知ですね。見間違いじゃなくてホッとしました。皆さん個性的にご活躍なんですね。
by saki (2008-01-13 22:54) 

saki

CDを借りにTSUTAYAに行ったんですが、「ほしのこえ」を借りてしまいました。
本屋に寄ったら、「ONE MORE TIME・・・」のスコア譜を見つけて、買ってしまいました。当初の予定とは全く違ってる。(笑)
by saki (2008-01-14 13:57) 

もんきーとーい

maeboo.さん、お疲れ様でした。毎回楽しく読ませていただきました。

>小学校の時からよく本を読んでいた明里(明里のカットは確かに本を持っているシーンが多い)は文庫本を読んでいたが集中できずに閉じて外の風景を眺める。
この本は夏目漱石の「こころ」ではないかと考察したサイトを読みましたが(開かれたページに書かれた文字から特定したようです。)それが事実だとしたら、かなり意味深だなぁと思いました。

「秒5」は第3話がすごすぎますね。1,2話だけなら「せつないけど、いい話」で終わったと思いましたが、3話はちょっとたとえようの無い、なんでしょう、表現できません。ともかく「昨日、夢を見た」のモノローグからエンドテーマを聞き終わるまでの心の持っていかれ方は半端じゃなかったですね。今まで経験ない不思議な感情でした。

次は種子島編かぁ(^_^)楽しみだな。茫漠とした時間が流れても待ってまーす^_^;
by もんきーとーい (2008-01-14 23:41) 

maeboo.

sakiさん、おはようございます。
すっかり感染、発症しておりますね。
以前記事にも書きましたが、秒速5センチメートルと変わらぬ世界がありますね。ただ、メールが届くのに8年ちょっと掛かるだけ・・・。せつない。


もんきーとーいさん、おはようございます。
種子島は遠いですよ。
ロケットで行けたならいいのに。

こころですか。
この本で高校時代に一学期間掛けて、意見し合ったのを思い出します。
僕の生きる道にも登場しましたね。

山崎さんの特典PV、小田急線の走り方が・・・
by maeboo. (2008-01-15 07:23) 

saki

「ほしのこえ」、この短編?の中に、人それぞれの感じ方があるように思います。どの作品もそうですが、最近は同様の?メッセージが隠されているようにも思っています。科学の進歩と人々の幸せと。今はバランスが崩れているような。娘に見せると、違った見方をしそうです。
by saki (2008-01-15 09:52) 

saki

もんきーとーいさんが書かれた、
「3話はちょっとたとえようの無い、なんでしょう、表現できません。」
人それぞれに違う環境に、違う想い。でも多くの人が共感できるような何か。
もんきーとーいさんとは、違う感じ方をしているはずなんですが、私も何とも表現し難い感覚になります。見る度に。そして、テーマ曲との絶妙なタイミングの映像。
地上波では流れないんですかね。多くの人にそれぞれの感覚で、でも共感できるような何かを感じて欲しいなあ・・・。
by saki (2008-01-15 19:21) 

maeboo.

sakiさん、こんばんは
「ほしのこえ」今、もう一回観ていました。
何しろ25分あればおつりが来る尺ですからね。
この作品、好きです。
新海監督自身もおっしゃっていますが「5cm/秒」にしても「雲のむこう・・・」にしても、「ほしのこえ」にしても、時間と距離がテーマ。
時間や距離は人によって長く感じたり短く感じたり、遠く感じたり近くに感じたり・・・。
作品も人によってとらえ方は違いますし、みんながおんなじように感じたら怖いかもしれません。

僕はHPやブログを通じて「僕の生きる道」や「愛と死をみつめて」、そして「秒速5センチメートル」に興味を持っている人たちを知りあったわけですが、意見を付き合わせれば全く同じではないことに気が付きます。
ああ、こんな考えもあるんだと驚くこともあります。
共感かもしれませんが、たぶんみんなそれぞれ、細部は違うでしょう。

だから、面白い。
食わず嫌いはやめて、取りあえず食べてみよう。

「ほしのこえ」は一度、一か月前に記事にしていますが、あとでもう少し書いてみようと思います。http://blog.so-net.ne.jp/syosaiyojohan/2007-12-09
by maeboo. (2008-01-15 22:23) 

maeboo.

あ、追伸

sakiさん、「ほしのこえ」ののぼる君の声、新海監督バージョンで観てみましたか?
少し、趣が変わります。
by maeboo. (2008-01-15 22:25) 

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