噂をすれば

雨・・・というか、豪雨の毎日。

果たして、「やるの？」という気持ちが先行していました。

ピックアップ予定の上司も同じような気持ちで、ゴルフ場に比較的近いお偉いさんに電話をすると「バカヤロー！今日はゲリラ豪雨じゃない、普通の豪雨だ。それに空が少し明るくなってきたぞ」

とのこと。
で、上司の家経由、先輩の家経由、後輩を駅で拾ってゴルフ場へ向かいます。

 

そのお偉いさんは別のメンバー達で向かうのですが、どうやら僕らの車の方が先行しているようです。

走っていると

「晴れてきた！」

確かに日が差し始めました。
上司がお偉いさんに電話すると

「どうだ、みたか」

 

思いがけない晴れの道を走っている最中、先輩が

「得てしてゴルフ場は雨雲がかかってるんじゃない」

と言いました。やがてゴルフ場に近寄ると・・・、確かに厚い雲が立ち込めています。

しかし、どうにか雨は降らずに耐えています。

後続のお偉いさん達が到着。

パット練習を終えて、スタートまであと１５分、上司が

「スタートする時、雨降りだすんじゃないの？」

 

・・・・・・正解！

一組目がティーオフした直後、雨が降り出し、我々の組がスタートする時には傘が必要になり、２Ｈ目でカッパ着用。

部下が

「雷さえこなければいいんですけどね」

なんて言ったら、雲の上から

「ゴ―ゴ―」

という音が、

「雷！？」

って思っていたら、どうやらジェット機。
ホッとしていたら

「ゴロゴロゴロゴロ」

やっぱり来ました。

前半で雷で中止を覚悟しました。
途中、ショートホールで前の組に追いつきます。
前の組で廻っていたお偉いさんが、観念してキャディバッグからレインウェアを取り出します。
キャディバックはカートに括られていたので取りにくい状態だったのでためらっていたようです。

「必死になって、レインウェア取り出したら、雨止んだりして」

・・・・・・はい、正解！！やみました。雷もコースを変えた様です。

 

前半戦終了。
食堂に向かう途中、後輩が

「今、晴れてますけど、後半スタートするとき・・・・・・・」

ここまで言いかけた時、先輩が後輩の口をふさぎます。
みんな気が付いていたのです。

天気のことを口にするとあざ笑うかのように、ガラッと変わってしまう。

おかげさまで後半戦は誰も天気のことに触れず、雨も降らずに回れました。
あと残り４ホール。茶店で、店員さんが

「どうやら今日はもう大丈夫みたいですね。」

ああ、言っちゃった。

茶店を出て、ＩＮ６番Ｈのティーグランド。
ティーアップした瞬間、後ろの方から

「ゴロゴロゴロゴロ」

ああ、来ちゃった。ここまで来たら逃げきるしかない。

「早回しで行くぞ」

しかし、前のお偉いさん達の組はトラブル続きで進まない。

「ああ、雨降ってきちゃうよ」

言っちゃいましたね。
はい、残り３ホール、大雨の中のプレイでした。
勿論、風呂に入りゴルフ場を出る頃は晴れになっています。

 

いやぁ、大変な一日でした。
しかし、天気のことばかり考えていたせいか、ゴルフ自体は非常にシンプル。
バーディこそありませんでしたが、今年・・・ここ数年で一番のスコアが出ました。

北京オリンピックは終わりましたが、『オリンピック』（ゴルフをしている人なら言っている意味はお分かりでしょうが、敢えて詳しくは触れません）を開催して、金銀銅に加え、ダイアモンドや鉄も乱発。ものすごいメダル数となってしまいました。あれだけパットやチップインを入れたのに・・・。ゴルフで勝って、オリンピックで負けです。