幸せと不幸せの物差し [ライフ]
今の勤務地に変わり、会社へ向かう最中によく会う人達がいる。
そう、一週間に一度か、二度。
雨の日だったり、暑い日だったり、寒い日だったり、風の強い日だったり。
でも、いつも一緒に歩いているのを見る。
そのワンちゃんは後肢か腰に不安があるらしく、ご主人(私より若い女性)が少しお手伝いしながらゆっくりと歩いている。
リードではなく、そのワンちゃんの腰部から後肢にかけてサポートする形であり、垂直方向に上へ持ち上げて、弱い力でも前へ進むことを手伝ってあげている。
それ以上持ち上げれば地面に足がつかず、前には進まない。
それ以上、下げてしまうと自らの体重を支えきれず、地面に突っ伏してしまう。
その微妙なバランスの中でいつも二人は歩いている。
疲れると、そこで休むこともある。
雨の日も雨に濡れながら、二人はゆっくりと歩いている。
その散歩を、どうなんだろう?と考えたことがある。
いつもより早く会社の最寄り駅に着いた時、何か飲み物を買ってベンチのある公園に立ち寄ることがある。
私がよく座るベンチの隣には先客がいた。
読書をしているご主人のよこで、風景とご主人の姿を交互に見ながら彼はのんびりとしていた。
私はゆっくりと隣のベンチに座った。
ワンちゃんは、くるっと顔をこちらに向ける。
私が彼(なんとなくオスのような気がする)を覚えているように、彼も私を覚えているのかもしれない。
穏やかな顔で何か言いたげにこっちを見ている。
私がゆっくりと野菜ジュースを飲み始めると、何も無かったかのようにあたりを眺め、たまに本に夢中のご主人様の顔を見ていた。
そういえば、初めて会ってから1年半以上が経ち、100回くらい見かけているけど、一度も吠えたことがない。
強い心の持ち主なのかもしれないですね。
野菜ジュースを飲み終えて、立ち上がると彼はもう一度私を見上げた。
本当に小さい声で鳴いた。
いや、挨拶をしてくれたのかもしれない。
穏やかな表情でした。
多分、私よりずっと穏やかな表情をしていた。
勝手に、誰かのことを幸せだとか、不幸せだとか思うことがあるけど、それを決めることが出来るのは本人だけかもしれない。
そんなことを感じた朝でした。
そうですね。本人にしかわからない物差し。
それぞれに価値観や判断基準がありますね。
人間、環境にもかなり左右されますし・・・
とても辛い状況でも、励ましてくれる人の
優しさを感じることが出来たりもします。
逆に、とても恵まれた環境にいるようでも、
精神的に満たされていないのか、
不満ばかりの人も・・・。
どんな状況でもプラス思考の人はやはり羨ましい。
そんな人は、場の雰囲気も変えてくれたりします。
周りにも結構いますね、そんな人が。
by saki (2009-06-05 18:03)
sakiさん、おはようございます。
同じものを見ても、聞いても、人それぞれですし、同じ境遇でも感じ方は違いますよね。
そして同人物ですら何かのきっかけでがらっと変わることもできますし。
by maeboo. (2009-06-06 07:07)