初めての話 3 [ライフ]
さて、横浜つながりで初めて横浜にデートに行った時を思い出してみました。
やっぱり田舎者にとっては「横浜」は神格化するほどの場所であり、あこがれに近いものがあったのかもしれない。
それは私だけでなく、当時お付き合いしていた彼女も同じようなことを思っていたと思う。
高校時代は自宅の近所にある高校に通っていたし、日曜はアルバイトに勤しんでいたのでその狭いエリア中心の行動だった。
だが、大学に入ると一気に行動範囲が広がったこともあり、デートで「横浜」へ行くという選択が生まれた。
「POPEYE」「ホットドッグプレス」をバイブルにしていた時代(笑)であったが、横浜デートをプランニングしてくれるような特集は無く、たしか旅行ガイドブックを内緒で買ったような気がする。
12月のクリスマスを過ぎた、年の瀬も押し迫った日。急東横線の最後方車両に乗り込み、桜木町駅を目指す。
東横線菊名駅に到着すると、その車両が駅のホームからはみ出していた。勿論ドアは開かない。驚いているのは我々だけであった。
桜木町駅に到着。今でこそ、みなとみらい地区の高層建築物が沢山広がっているが、あの頃はそんな面影は無い。
先ほど記述した旅行ガイド本は持っていないが、頭に入れてあった。港の見える丘公園へ行けるバスがあった。たしか「ブルー」という単語がついていたはず。(今では「あかいくつ号」)
桜木町駅周辺の歴史的建物をちょっと見て、バスに乗って港の見える丘公園へ
港の見える丘公園に関してはものすごい絶景を期待していたけど、期待が大きすぎたのか建築中のベイブリッジが興醒めだったのか・・・・・。
大佛次郎記念館を見学する。大佛さんの書斎を再現した部屋がある。そこには本当の猫があくびをしていた。
大佛次郎記念館の横に図書館もあるが、年末年始の休館期間になっていた。
港の見える丘公園から歩いて1分。
山手ゲーテ座(現在の岩崎博物館・ゲーテ座記念)を見学。ちなみにここでは明治っぽい(笑)ドレスを借りて記念撮影が出来る。ちなみにこの日彼女は全く興味を示していなかったが、家に帰って妹に話をしたそうで、後日デートに来て記念撮影をしたそうだ。
ゲーテ座を出て1分もかからず横浜外国人墓地(当時は外人墓地)へ。
さらには目の前には目を引く建物、山手十番館。まだ時間も早いこともあり、今度来てみたいねという話で終わる。
山手地区の建物、教会を見て回った後、道をちょっと逸れてTOYS CLUBへ。
まだテレビでなんでも鑑定団は放映されていないが、おもちゃ関連の鑑定でおなじみの北原照久さんが運営しているブリキのおもちゃ博物館である。
小さいスペースに所狭しとおもちゃが並んでいた。そこで二人でピンバッチを購入した。
TOYS CLUBの後ろの方にもう一つお店がある。「ChristmasToys」という店。もう、クリスマスは過ぎてしまったけど、そんなことはお構いなし。クリスマス一色!この店、一年間を通してクリスマスグッズを売っている。
覚えているのが裏庭があって、大きな犬がゆっくりと庭から、TOYS CLUBの方へ入って行った。
今ではTOYSGARAGEがあるけど、まだその時はそれは無かった。
元町公園と外国人墓地の間の階段を下りる。実はこの階段、テレビで観たことがある。実写版「陽あたり良好!」の最終回で竹本孝之さん演じる高杉勇作と伊藤さやかさん演じる岸本かすみが横浜でデートをしたけど、途中で喧嘩して高杉勇作が一人で降りる階段・・・。そこを降りて元町方面へ。
元町の商店街をぶらぶらと。
洋服やアクセサリー、鞄や靴などの店があるが、その時の彼女は女子高生。あの当時の女子高生なのであまりブランド物を物欲しそうに見ることもないので無事(笑)見て廻るだけで済んだ。
元町プラザでお食事。せっかく横浜に来たんだからもうちょっと横浜らしいところで食べればいいのに、プラザの窓の無いレストランでお食事(笑)
元町から歩いて中華街へ。今考えれば、中華街で飯を食えば良かったはずだけど・・・・とにかく中華街へ。
雰囲気を楽しみ、別腹で豚まんを購入。たしか江戸清の豚まん。
それを食べながら山下公園方面へ。
山下公園内のオブジェ、像、施設などはガイドブックから脳内へ完全コピーが出来ていて(笑)、端から端まで覚えていた。
氷川丸も見学した。どういう経緯で手に入れたか覚えていないが、氷川丸・マリンタワー共通見学券を持っていた。
氷川丸の中をデッキをくまなく見て廻り、その後マリンタワーへ。
マリンタワーの記憶は横浜港の景色を堪能(そもそも高所恐怖症)したことより、 バードピア。
鳥が放し飼いになっているフロア。もしかしたらそこを通らずに帰る事も出来たのかもしれないが、我々はそこへ意図せず迷いこみ進入。色んな鳥に取り囲まれることとなった。そんなバードピアも新生マリンタワーでは無くなっているようだ。
あれらの鳥はどこへ行ったのかな・・・野毛山動物園か、ズーラシアか・・・。
その後、数分歩いて「横浜人形の家」へ
日米の人形交流の際にやってきた青い目の人形が展示されていた。
彼女は人形に興味はあるが、どうも私は・・・ただ、人形交流の歴史的なことは興味深かった。
さらに歩く。
横浜開港資料館、シルク博物館などを見て廻る。
歴史好きな私にとって、なんて素晴らしいひと時であったか・・・。でも彼女は歴史好きではなかった(笑)
相手が高校生であり、門限があった。
時計を見て、そろそろタイムリミットか。日本大通りを北上し横浜スタジアムのわきを抜けて関内へ。
関内からJRで帰った、初めての横浜デート。
彼女は横浜が好きになったようで、彼女が働きだし、私が車を運転するようになるとその頻度も増した。
その彼女や、他の方も含めると約10年の間に100回位遊びに行ったのではないかな。
ガイドブックなど必要のない位色んな場所を覚えましたが、さらに年月を経ると、それらの場所も変化したりする。
仕方がないけど、久しぶりに訪れて、変わらない景色があるとちょっと嬉しくなったりします。
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