トムおじさん

早起きしています。

ＡＭ４：３０に起きています（笑）

昨晩はサッカー中継はほどほどにして、全米オープンゴルフを早朝観戦。

全選手がホールアウトしていませんので、暫定順位ですが、石川選手が－１で２位タイ。

藤田選手もプレー中ですが、＋１で昨日からスコアを伸ばしてきています。

 

中継でも戸張さんが仰っていました。

昨日今日と二日間、トムワトソン選手と廻り、おちついた雰囲気を醸し出す彼の影響を受け、非常におちついてプレー出来たのが、好成績となった要因の一つ。

これは本当にそう思います。

昨年の全英オープンでトムワトソン選手が優勝まであと一歩、プレーオフまでもつれこんだ時の記事にも書きましたね。

その全英オープンでは石川選手はやはり「大選手」と二日間ラウンドしました。

「大選手」の調子が上がらず、イライラが同組の選手たちに伝播していきます。

結果、石川選手もその「大選手」も決勝進出ギリギリのところに居ましたが、一気に崩れ予選落ち。

 

その時の記事で、１０代アマチュア、イタリア人のマナセロ選手がトムワトソン選手とラウンドしてとても価値あるものを得ることが出来たと書きました。

それから約１年。

石川選手がそのトムワトソン選手とラウンドした。

トムワトソン選手と石川選手、そしてちょっと私としては嫌いなマスコミ調表現で「欧州の石川選手」ことロリー・マキロイ選手でラウンドした。

ロリー・マキロイ選手は二十歳。トムおじさんはこれからゴルフ界はけん引して行くだろう孫といってもよい位の若い二人を引き連れて、二日間のラウンドを終えた。

観客からはリーディングボート２位の位置につけている石川選手への惜しみない拍手も大きかったが、トムワトソン選手が移動する度に、特に最終ホール、グリーンに上がるときに湧きあがる拍手、自然と立ち上がるスタンディングオベーション。

多くの人から尊敬され、愛されるトムワトソン選手。

帝王ジャックニクラウスと激戦し、新帝王として「帝王」を引き継いだ。
タイガーウッズが登場し、メジャーでの勝利から随分と遠ざかっているけど、「帝王」という称号は継承している者はいない。

難病を抱え亡くなったキャディさんのこと、イップスのこと、約４０年に及ぶプロ生活の中で味わった経験があの身体に、表情にしみ込んでいるかのよう。

 

元々技術面では素晴らしいものを持っている石川選手にトムおじさんの「受け止める心」が加われば、もっと凄い選手になるんだろうな。まあ、それには慌てても仕方なく、齢を重ねていく中で熟成されることも多いだろうから、焦る必要はないけれど。

 

 

＋７で２日目を終えたトムワトソン選手。

現状では決勝ラウンド進出は厳しい状況。

１８番ホールをパーでフィニッシュし、スタンディングオベーションと大きな拍手の中、トムワトソン選手は未来の後継者達に丁寧に握手し、形式だけでなく、ゆっくりと言葉を伝えた。特に２位と言う絶好のポジションにつけている石川選手にはかなり長い間言葉をかけていた。

難しい１７Ｈでも石川選手がバーディパットを決めると、自らのバーディのように嬉しそうな顔をして、石川選手に目で「ナイスパット」と話しかけるトムワトソン選手の表情が一瞬映った。

 

 

石川選手と言う、成長中の木に、水が与えられ、やさしい陽が注ぎ、風が吹いていった。

本当にこれから楽しみだと思った。

まずは、明日、明後日の決勝ラウンドに期待したいです。

コメント 1

トムワトソン選手、ギリギリ予選突破したようですね。
＋７まで予選通過・・・

って、池田選手も、藤田選手も、谷口選手も＋７。
良かったねぇ。優勝争いは厳しくてもメジャーで４日間プレー出来るのは、とても良い経験。
by ｍａｅｂｏｏ． (2010-06-19 23:10)