ななこ・・・

気が付かなかった。

半月も時間を空費していた。

なんで言ってくれなかったんだよ。

どうして・・・。

冷たいな。

ああ、どうせ離れられないって知っているからなんだろうね。

 

 

知らぬ間にnanacoがアンドロイドスマートフォン対応になっていた。

ガラケー時代から、モバイルnanacoを使っていた私。

今夏、スマートフォンに切り替える際、最後まで阻害要素となっていたのが、そのnanaco。

当時のnanacoのサイトを見ても、年内というスタンスは変わらない。

他の電子マネーは次々と対応していくのに。

結局、バッテリーの問題もあり、スマートフォンに切り替え。

私用のスマホに、会社のスマホ。それにガラケーまで持ち歩くのも大変だし、いちいちFomaカードを差し替えるのも大変。

結局、nanacoモバイルをお休みし、現金払いにしていた。

 

毎朝のように立ち寄るセブンイレブンでは、店員の殆どが私がモバイルnanacoを利用しているのを覚えられていた。

慣れない店員は、ガラケーを端末に当てても、nanacoかSuicaかEdyか判断つかないらしく微妙な空気が流れ、結局「nanacoで」と言い、そこから作業が始まるのでせっかくの時間短縮の意味がなくなる。

だが、平日殆ど毎日通い続けるうちに、まだ携帯を取り出す前からレジの「nanaco」のPOSキーを押している店員すらいる。

 

そして、スマートフォンに変えて、現金払いにするようになってから、しばらく混乱は続いた。

誰もがnanaco支払だと思っている客が「現金で」と言うのだから。

最初は、みんなおかしいな？と思いつつも現金で支払い、おつりを取り出していた。

多分、携帯でも忘れたのかと思っていたようだが、顔なじみの店員がついに聞いてきた。

「nanacoはどうしたのですか？」

 

 

さて、以前はモバイルnanacoを使っていながら、現金払いに切り替えた常連客。

いつの間にか、アンドロイド対応nanacoが公開されているのを知り、ダウンロードした。

明日も会社そばにセブンに行く。

しばらくは、「nanacoですか？Suicaですか？Edyですか？」と聞かれるのか？

それとも、ああこの人はずっと前はモバイルnanacoだったっけと思い出してくれるのか？

 

でも、あの顔なじみの店員さんなら、おそらく・・・

 

にっと笑って、nanaco決済してくれるだろう。