忘れない為に 忘れられるわけもないのに

２月になった。

つい先日、年末の挨拶をし、つい先日、年始の挨拶をしたのに。

いく　にげる　さる

１月、２月、３月はあっという間に過ぎ去る。

すぐにあの日から１年という日を迎えるだろう。

 

昨年から漠然と考えていた。

しばらく、会社のスニーカーを置き、社員食堂でも通常の定食が期待出来ないからふりかけを用意していた。

被災地に比べたら、全く程度が違うが東京でも緊張感があった。

計画停電が実施され、計画的な活動が出来なくなった。

あの日、不安と寒さと距離感を感じた、帰宅難民の一人としての徒歩行軍。

カメラぶらぶらである程度歩く自信はあったが、十分歩けるんだと確証を得た。

 

普段では考えらえれない位の歩行者の多さと、コンビニの売り切れの様子。

公共施設とコンビニのトイレの長蛇の列。

食事提供を前々から謳っていたはずの大手外食チェーンのバイトが店に来られないからという理由の臨時休業。

孤軍奮闘の個人経営者達のトイレ解放と出来る範囲の食品支援。休憩所の提供。

大きな不安の中でも感じた人の気持ちの暖かさ。

 

一年後のその日。

会社終わりに歩いて帰ろうと思った。

意味は無いかもしれない。

でも、あの日の事を４時間位歩いて思い返してみようと思った。

 

今年、３．１１は日曜にだった・・・。

うーん。

 

でも、あの日のトイレを解放した、マッサージ店の経営者。

とっくにおにぎりもサンドイッチもパンも売り切れになってしまった事を詫びつつ、ホットスナックを揚げ続け、全ての徒歩帰宅者に声をかけ励ます、デイリーヤマザキのオーナー一家のおばあちゃん。

励ましあって、歩き続ける・・・奥さんを庇い、旦那さんを庇う、老夫婦。

被災地の事は一年間、よくよく考えたつもりだけど、あの夜に出会った人の事は、一年経った日、改めて思い出したい。

みんな、あの日より元気でいて欲しい。

 

 

決まった。

３．１１は日曜日だから会社から歩いて帰れない。出社できないから。

でも、その頃歩いてみたい。

意味は無いかもしれないけど、私にとっては意味はある。

 

と、思う。

コメント 2

もうすぐ一年になるんですね。

こちらでも食料が手に入らず，冷蔵庫の中身が無くなると食べるものがなくなりました。
米はあり，幸い郵便が動いていたので，ふりかけ送って！と頼んで，届いてからは毎日ふりかけ。
社員食堂も再稼働後は数週間まともなものがなかったなぁー。

非常時になるとその人の素がでるような気がします。
親切な人，自分だけの人。
でもやっぱりみんな無事でいて欲しい。

ところで，胃腸炎大丈夫ですか？
早くよくなるといいですね。
by かず (2012-02-05 16:00) 

かずさん、こんばんは
もうすぐ一年ですね。

私が勤める会社の社員食堂もごはんはあるけどおかずは無し。
やっぱり、私もふりかけを用意しました。

本当なら、大きな業務パックでもよかったけど当時はそんなの店に残っておらず、かろうじてかわいい容器のふりかけを購入しました。

空になった容器をなんとなく捨てずに残しています。


さて、胃腸ですがまだ本調子ではありませんが、トイレに行く回数は激減しました。
明日は出社できそうです。
ご心配おかけしました。
by ｍａｅｂｏｏ． (2012-02-05 17:24)