2012年初撮り 三溪園 恋のパワースポット 寒霞橋と横笛庵 [紀行]
初音茶屋を過ぎて、歩いていると比較的新しい橋が現れた。
見学者に混じって、職人さんらしき人が多数、往来しているのが気になる。
寒霞橋(かんかきょう)。
もともと、この橋は開苑当時からありましたが、度々修繕されており、昨年の改修で開苑当時の姿に戻ったと言われています。
なるほど、それまでの橋の欄干の高さはもっと低く、ちょっとバランスを崩したら、下を流れるせせらぎに簡単に落ちてしまう高さだった。
今はそんな心配は無い。
まあ、そんな心配をしているのは私だけかもしれないけど。
寒霞橋を渡るとすぐに建物が現れた。
横笛庵。
先ほどの職人さんも、何人かがここに吸い込まれていった。
さて、横笛庵という名前の由来。
横笛の像が安置されていたのが由来。
その像も、戦争の際に失った・・・・と聞きます。
臨春閣のように、笙などの楽器が飾られた部屋もあったので、部屋を横断するような楽器の横笛が横たわる風景を一瞬想像したが、そんな事は無い。
横笛は高倉天皇の中宮である建礼門院に仕えた女性。
そして、平清盛の従者、斉藤時頼・・・後の滝口入道と悲恋に終わった女性と言えば、あーあと思い出す方も多いのでは。
詳しい話は、「滝口入道」の小説を読むか、検索してみてください。
そんな失われた、横笛の像。
この横笛の像は、時頼から送られた文を使って作られたと言います。
自らの恋は悲しいものとなったが、他の人達の恋の成就を祈り、横笛が自ら作った像と言われています。
建物の建築時期が不明など、色々つっこみどころはありますが、写真で見る横笛の像がとてもとても美しいこと。
昨今のパワースポットブームもありますが、ここも横笛の『皆の恋の成就を祈る気持ち』を感じてみては如何でしょうか?
次に向かう場所・・・
見えてきた。
大きいぞ。
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