ロケ地に思う [ライフ]
先日、久しぶりに清水ヶ丘公園へ行きました。
ドラマ『僕の生きる道』に登場する印象的な木のある公園。
懐かしく感じたし、そういえば最近『僕の生きる道』を通しで観ていないなと気がついた。
今年もあっという間に半分以上経過した。鬼が笑っちゃうかもしれませんが、年が明ければ『僕の生きる道』の放映が始まって10年が経ちます。
10年ですよ。
このブログではいくつかのロケ地を取り上げています。
前述の『僕の生きる道』を含んだ『僕シリーズ』のほかに、アニメ映画『秒速5センチメートル』についてもロケ地を訪れて、記事にしています。
しかし・・・なんでロケ地に行くのだろう?
『僕の生きる道』の放映が終わり、初めて訪れたロケ地は「約束の大きな木」がある川口グリーンセンターでした。
当時の営業担当得意先が川口グリーンセンターの周辺に数軒あったこともあるけど、ドラマを観て行ってみたいと思った。
気が付けば「聖地」になっていたけど、それからは気が向けばおにぎりを買ったり、サンドイッチを買ったりして昼ごはんを川口グリーンセンターで食べることも数回。さすがに外回り中に木の根っこ付近で食べることはしなかったけどね。
さて、なんで「約束の大きな木」の下へ行ったのか?
それは・・・・・
矢田亜希子さんがそこに立っていた、触れていたと思うだけで楽しいじゃん!
と、あながち間違いではない冗談を書きましたが、のめりこんだ作品の舞台に立ってみるというのも良い。
さらには何かがきっかけでないと一生訪れない場所に行くきっかけにもなる。
それはドラマだけでなく小説や実際の出来事も同じで、突然出かけることもしばしば。
そんなロケ地。ロケ地を訪れてみると、その半分はあれっ?と思うことばかり。
ホント、カメラワークと映像編集技術に完敗です。
ドラマや映画で見た風景とは別のそれがそこにある事が多い。
そういえば、私が勤める会社の外観と内部も連続ドラマのロケ地に使われたことがあります。
全話見ませんでしたが、主人公の勤めるオフィスという設定なのでほぼ毎週登場したことでしょう。
何回か観ましたが・・・詐欺です。
お客さんからは「随分と綺麗で広いオフィスだねぇ」と知っている癖に言ってきます(笑)
確かにロケに使われたという予備知識がなかったら気が付かない社員もいるのでは?と思ってしまいます。
がっかりするロケ地もあれば、嬉しくなるほどそのまんまのロケ地もある。
『秒速5センチメートル』の場合、そのまんまというケースが多い。
新開監督がデジタルカメラで撮った写真から画像をおこしたのだから当然かもしれないけど、停まっているバイクも一緒というのは驚きました。
そうなれば、その脇を小学生の明里と貴樹が駆け抜けていくのが目に浮かびます。
しかし、みんなロケ地が好きですよね。
ロケ地サイトというのがあるし、私も何度か利用させてもらっている。
当ブログ『四畳半の日記帳』にも、ロケ地探しで訪れている方も少なくないようです。
『僕の生きる道』や『僕の歩く道』は今は落ち着いていますが、公開から随分と経過した『秒速5センチメートル』や『僕と妻の1778の物語』についてはいまだに「ロケ地」と「作品名」で検索して私のブログへたどり着いたというケースが少なくないようです。
『僕の生きる道』や『僕の歩く道』、『僕と妻の1778の物語』、そして『秒速5センチメートル』については「ロケ地」と併せて検索すると、検索上位に私のブログが登場します。
ありがたく思うとともに、期待に応えてこれからも再訪したいですね。
ただし、ロケ地の宿命かもしれませんが、年月とともにロケ地が変わり、失われていく。
間もなく10周年を迎える『僕の生きる道』ひとつとっても「陽輪学園の円形校舎」が無くなり、綾瀬はるかが走った「陽輪学園のグラウンド」には新しい校舎が建っている。
「秀雄とみどりが住んだアパート、1307号室」は取り壊しの現場にも遭遇した。黒澤明監督の『生きる』をオマージュした「ブランコ」もアパート以上にあっという間に無くなった。「敬明会病院」は今では近代的な超高層ビルだ。
『僕の生きる道』だけではない。『僕の歩く道』では数話に登場した円形公園の真ん中に立つ木が強風で倒れてしまった。
『秒速5センチメートル』の「岩舟駅の駅名板」は錆のとれた新しいものに変わり、駅員さんがやさしく声をかけてくれた「岩舟駅の改札口」は私が映像を見たときにはすでに「簡易suica」となっていた。
ドラマや映画以上に現実世界はドラマチック。何も変わらない方がおかしい訳です。
だからこそ、思い出とともにおぼえた感動を少しでもこのブログに残せればと思いました。
さあ、弾丸ツアーもいいけど、ロケ地めぐりするか。
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