シュガー

車検に出した車を引き取りに歩いて駅まで。

車がよく通る部分に雪は残っていないが、両脇には雪かきで寄せられた塊が未だに踏ん張っている。

私が雪かきしたところは空き地に放り込んだので、ソコソコの高さを誇り、カマクラの雰囲気はなくなったが腰よりも高さがある状態をキープしている。

 

 

 

電車に乗って車窓から街を眺める。

高架を走る電車からは家より高い位置から眺められる。

甍の波は砂糖が固まったような白い波となっている。

月曜日の大雪から５日経ったのは雨が降らず、太陽が出ても気温が低いので溶けないのだろう。

 

これまで何度も自分の車を車検に出しているが、今乗っている車から毎回ディーラーの出している。

以前はディーラーは高く、カー用品店やガソリンスタンドチェーンの方が安いという印象を持っていた。

実際、大手カー用品店に数回、友人の自動車整備工場に数回、折込チラシが入っていた近所の整備工場に数回、普段よく行くガソリンスタンドに１回出している。

当然、車が違ったり、状況が違ったりするので毎回変わるけど、一番割安感を覚えるのはカーディーラーだった。

今、お付き合いしているメーカーのディーラーさんがたまたま私とマッチしているかもしれないから一般論じゃないけど、今の車を買い替えたとしても、同じメーカーの車ならその店で買うだろうな。

毎回、週末に車を預けて、翌週末に受け取るパターン。今回はあの大雪の日に預けて今日受け取り。

預けた日に簡単にチェックして見積もりをもらう。その見積から大きく外れたことがない。

整備・点検以外で交換・補充・修理が必要な可能性は事前に教えてくれる。

預けたあとに発覚した重大で、費用のかかる事態が起きれば、連絡をもらえる。

で、このディーラーさんは必要でない事は説明の上しない。

した方がいい事は勧めてくるが、必要でないことは「する必要がない」と名言してしない。

 

今まで出していた業者は、なるべく施そうとしてくる。

こっちは専門家ではないから、「絶対しなくちゃいけないこと」「全く必要でない」の中間の線がうまく引けない。

だから、相手が「した方がいいですよ」と言われれば施す方へ傾く。

 

目の前の売上を求める商売か、長い目で先の利益を求める商売か。

 

残雪を見ながら、健康診断を終えた愛車に乗って、そんなことを考えていた。