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1クールで一気通貫か [ライフ]

なんだかんだでビブリアを観ている。

久しぶりに矢田亜希子さんの新作出演を観ることとなる。

録画してあったのを早見したのですが、気がついた。

ん?

矢田亜希子さんが演じている、五浦大輔の同級生・・・って本当は違う話に出てくるはずの人物。

タヌキとワニと犬が出てくる、絵本・・・の話には、原作では既に違う話で登場した女性が再登場するはずなのに・・・。

 

次回には篠川姉妹の母親がガッツリ登場する。

・・・・という事は現在発売中のビブリア4巻までドラマで放映するのか。

色んな話を削ぎ落としているし、本の登場する順番が原作と違う。高坂晶穂が本来登場する「名言随筆 サラリーマン」(福田定一・六月社)を省いたことで、もう1~3巻で登場する「本」が全て出てしまっている。

いかん、第4巻を買っているのにまだ読んでいない。

いや、待てよ。原作を読んでがっかりしているのだから、4巻を読まずにドラマを観るべきなのか?

むむむ。

 

 

 

やや、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

大切な部分を削り取ってしまったドラマ。

例えば、原作第1巻の終わりには大きな転機がある。

第1巻は太宰治の「晩年」の回が終わった後に、主役の二人には大きな事が起こったはず。

それはドラマでも少しだけ触れた。

原作を読んでいれば、それがどれだけ重要なことであるか分かるし、その後、それだけしか扱わないのかと不思議に思う。

もし原作を読んでいなければ、その省いたものの大きさに気がつくことはないかもしれませんが、原作で表現したことを知らずに過ぎてしまう。

 

ライトノベルとはいえ、4巻分を1クールで終わらせるというのは、やっぱり濃度が薄くなる気がする。

最初の頃書いた気がしますが、もし『数字』が取れていたら、来年あたりビブリア2を放映しようと思っていたのかもしれません。

そうすれば、もう少し原作であったことや、各巻にあるプロローグやエピローグをうまく折り込めばもう少し内容が濃くなったと思うと同時に原作の話数の無駄遣いをせずに済んだかもしれない。(先ほど憤慨していた省略部分は1巻のエピローグ部分のことです)

どうしても数字にこだわるのはわかりますが、それによって見切りが早くなり質が低下してしまう。さらに数字は落ちるが、関係者は早くも次のことを考えるのでしょう。だけど、良質なものであれば徐々に数字はついてくる事もあると思うんですけどね。

「名言随筆 サラリーマン」に登場するはずの大輔の同級生・高坂明穂が「タヌキとワニと犬が出てくる絵本」の会に登場させずに、原作通りに既にドラマでも登場している誰か(敢えて伏せます)を再登場させる事によって、もっと話は深いものになったはずなのに、関係無い人物を登場させて話を切ってしまっている。すなわち、もうこれ以上ドラマを続けることはないという意思なんだなと思いました。

おかげで、僕の生きる道の放映から10年。その時分にみどり先生を演じた矢田亜希子さんをドラマで観ることができましたが、ドラマは勿体無いなぁという気持ちが加速しました。

 

 

 

 

で、今週中に原作4巻目を読む?読まない?


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