素人の発想 [ライフ]
素人の発想は面白く、また怖い。
仕事をしていても、業界で当たり前の事を正論と考えすぎて、たまに突拍子も無いことを言われるとびっくりすると同時に自分で作り上げてしまった枠が恨めしくなる時がある。
だから、今日は言われるのではなく言ってみよう。
『アルプス』という、マシンがある。
ニュースでも度々登場し、我々が期待をしている装置。
東日本大震災が発生し、福島の原発が非常事態になってから2年と4ヶ月が経過した。
色んなニュース、報道で暴れ続ける原発を沈めようと様々な場所、分野で日々尽力されている人がいる。
一刻の猶予もない事態に、知恵を絞ってぶつかってきた。
今考えると、どれだけの水が原子炉に放水できたのだろうか?と思い出す、自衛隊ヘリによる海水を汲み上げ、原子炉の上から撒く試み。
だけど、その現場に向かう人の勇気には頭が下がる思いです。
その後、継続的に放水をする手段に移り、消防庁と自衛隊による注水作業。
通常の放水ではなく、特殊な重機を持ち込んでの連続放水。
それによって、どうにか原子炉を冷やすことは出来た。
その後も色んな分野からロボットや放射物質の除去についても国内外から持ち込まれる。
某国から鳴り物入りで入ってきた装置は全く役に立たず、国内メーカーのセシウム除去装置に場所を渡したそうです。
そして、冷却作業は続けられるが汚染水は増え続ける。
セシウムだけ取り除くのではなく、多くの放射性物質や有機物を取り除く能力がある「アルプス」(多核種除去装置)は昨年初めて聞いて以来、度々ニュースに登場する。
昨年施設され、昨年中には稼働したい目論見だったが、色々なトラブルを抱えて本格的稼働はできなかった。
そして、先日ニュースで「アルプス」の名前を聞いたときはタンクから微量の汚染水が漏水しているのが発見されたという。他のタンクでも溶接部分にピンホールが見つかったという。
アルプスはまだ試験運用の段階だから、じゃぶじゃぶ漏れたわけではない。
さあ、ここから素人の戯言。
太平洋戦争の時の日本の駆逐艦。秋月型のネームシップ、秋月。
この船は戦闘により艦首を大きく損傷。日本にどうにか回送させた。
戦況は厳しく、船が足りない状況では一刻も早く修繕して戦場に戻す必要がある。
この時に取った方法が、建造中の「霜月」の船首部分を切って、溶接してくっつけること。
同型艦といえども、秋月が海軍の舞鶴工廠で建造され、霜月は三菱長崎造船で作られたもの。
設計図は同じでも、問題なく溶接出来るのか?
それをやろうと思う段階で自信があり、結果問題なく溶接が出来たという工業力があった。
潜水艦も漏水などあってはいけない・・・はずと思っている。
アルプスの水漏れについては現場で取り組んでいる人のご苦労は私には想像もつきません。
だけど、アルプスの多核種除去装置の能力自体はスペック通りに動くならその処理能力を活かして欲しい。
漏れる場所が分かるなら、汚染水が外部に出ないように今一度それを取り囲んでしまえばいいのでは?
アルプス自体を取り囲み、漏れた汚水も回収するような構造にしたら?
うるさい、お前のような素人に何がわかるんだ?
と言われそうですが、素人なりに考えてはいるんです。
素人意見を1万件集めたら、その中に目からウロコがあるかもしれません。
私もビジネスにその気持ちは持ち続けようと思っています。
ハイ、まとまらず申し訳ありません。
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