北海道出張紀行 (6) [紀行]
かつて札幌より栄えた都市、小樽。
北海道開拓、本州や主に露西亜との貿易の輸送拠点として栄えた街。
商業が発展すれば、銀行も集まってきて経済が発展します。
小樽の今居るこの一角、運河にほど近い色内。日銀通りと呼ばれていた通りに数多くの銀行と商社が集まっています。
写真は通りの名前にもなった、日本銀行旧小樽支店。
現在でも日本銀行の施設、「金融資料館」として営業をしています。
日本銀行の建物の設計者といえば、辰野金吾氏。この旧小樽支店も彼のデザインです。
通りを挟んですぐそばに建っている旧北海道銀行本店。
近寄って見てみる。
小樽バイン。
ワインレストランとショップ。
そして、この店舗を営業し、この歴史的建築物を取得し本社として使用しているのが・・・
北海道中央バスさん。
ちょっと驚いた。
実はこの北のウォール街まで歩いてくるとき、この建物の前までやってくる途中にバス会社さんを見ていた。
ちょっとお洒落なバス会社だと思ったけど、正面に廻り、これが歴史的なビルであり、ワインショップまで開店していたなんて・・・。
すぐそばの交差点。
旧北海道拓殖銀行小樽支店。
現在ではホテルとなっています。
ホテルのHPのよれば、小林多喜二が小樽商科大学を卒業し拓銀に入行、最初に配属されたのがこの場所、小樽支店だそうです。
ふーむ。
同じ交差点、
これが小樽郵便局。
他の銀行と違って、旧・・・ではなくて、今でも郵便局です。
旧拓銀小樽支店の斜向かいが旧第一銀行小樽支店。
現在はアパレル関係の会社が入っています。
外装などもう少し、装飾があったようで往時とは変わってしまったようですが、それでも趣が感じますね。
ではこの交差点に立ち並ぶ建物、最後の一角に行く前にちょっと寄り道。
歩いて1分程度の場所にあるのが
旧三井銀行小樽支店。
五つのアーチが特徴的なルネサンス様式の建物。
2002年まで三井住友銀行として営業し、北のウォール街の繁栄は昔のこと、一番最後まで小樽で営業していた都市銀行。
この建造物の現在の持ち主は・・・白い恋人の石屋製菓さん。
石屋製菓さんのメインバンクというのは何か関係あるのかな?
その旧三井銀行小樽支店さんの真ん前にあるのが旧越中屋ホテル。
小樽市が用意した説明板によれば、英国の旅行案内書にも載るような有名な旅館。勿論ターゲットは外国人利用者。
窓が特徴的ですね。
そしてさっきの交差点に戻ります。
郵便局の斜向かいにあるのが
旧三菱銀行小樽支店。
現在は小樽運河ターミナル。
商業施設と、となりにはバスターミナルが。
バス?
もしかして?
はい、やっぱり先程の北海道中央バスさんが所有しています。
歴史的建造物に対し、特別な思い入れがあるのかな?
その小樽運河ターミナル前のカフェ前で。
他にもいっぱいいっぱい旧銀行の小樽支店の建築物があるようですが、それは置いておいて昨晩気になったあの場所へ行ってみよう。
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