北海道出張紀行 (19) [紀行]
日本三大がっかり名所
よく、「三大~」というと聞く人によりバラバラであることが多く、がっかり名所についても諸説ある。
だが、この札幌市時計台と高知のはりまやばしについては異論が少ない。
だが、札幌市時計台って、そんなにがっかりするものなのだろうか?
旧北海道庁旧庁舎から歩き、ほどなく時計台が見えてきた。
まわりの高い建物の中で控えめに見える時計台。
その近くに大きく、威厳というか静かなオーラが漂っているのが観光馬車。いや観光幌馬車か。
大きな馬体はばんえい競馬を思い出させるけど、目の前の銀太二号くんはやさしい眼をしながら観光に一役買っていました。
さて、がっかりしているかどうか分かりませんが三連休土曜日のお昼前。
地元の人がここまでカメラを構えるとは思えないので、ほどんどが観光客でしょう。
ここは日本人観光客でした。
他の観光名所って海外からのお客さんが目立つのですが、あまり取り上げられていないのか?それとも「がっかり」が影響しているのか?
こちらでもカメラのシャッターを押して欲しいという声掛けがありました。
今回はデジタル一眼レフ。
私も一眼を持っていたので、頼みやすかったのかもしれません。
実は預かったカメラはニコン機。
そういえば、ニコンのデジタル一眼で撮影したのは初めてでした。
まあ、先方があらかじめ撮影モードを決定しているので、それ程操作する部分も少ないのですが。
あ、やっぱりシャッター音が違うね。
久しぶりの時計台。
何か過大なことを期待するからがっかりする訳で、私は学校自体が移転して都会のど真ん中に残った時計台に北海道の広大な景色を求めることもなく、結果、がっかりすることもない。
いや、実は小樽から札幌に電車で移動する際に、仕事の打ち合わせ次第で駅周辺、そうだな時計台くらいはカメラで撮影できるかな?と思い、スマホで位置とか調べていました。
実は札幌市時計台のことをどれだけ知っていたかというと外観しか知らなかった訳であり、この時計台の価値であるとか、135年という長い歴史の中で学生さんや関係者、周囲の人達が大切に守ってきた。いや、一時期大切にされていなかった時もあり、時計は動かず、鐘も鳴らない時期があった。
その修理を申し出、予算が無いと断られると無償で修理に挑み、その後維持を続けてきたことを知った。
日本に数多ある時計台。その多くが電気制御で動いている中、今でも巻き上げ式で維持されている。
巻き上げは人力で行われ、雪害等で巻き上げができないと止まってしまう。故障ではなく、止まってしまう。
いやぁ、これを読んでがっかりするどころか感動すら覚えました。
効率を求めるのは社会の宿命。かつて時計台の鐘が電車の運行にも大きく影響した時代もあった。
ただ、今、効率だけでは何かをすり減らす気分になる毎日の中に、古の技は心をほっとさせてくれました。
あ、滞在中に鐘は鳴りませんでしたが・・・。
私も初めて見た時はがっかりしました。
でも、写真で見るとなかなかですね。
多分、他の建物と相対的にあまり大きく感じないせいだと思いました。
by saki (2013-10-12 12:22)
sakiさん、こんばんは
もし農学校の他の施設も残っていればまた変わったかもしれませんね。
by maeboo. (2013-10-12 23:18)