ツガルさんのカレンダー [ライフ]
横浜市立野毛山動物園に行ってきました。
大好きな動物園です。
東京には上野動物園があり、横浜ではズーラシアという新しく、また動物を様々な角度で観られるように工夫されているけど、やっぱり昔ながらのゲージの野毛山動物園が観るのもカメラの練習をするのも優しい。
しばらく訪れなかった時期があるけど、どうやらその頃にリニューアルしたようです。
まず入場口が違う。
懐かしい話では実写版「陽あたり良好!では最終回にロケで使われている。
陽あたり良好!が放映されたのが1982年3月から2クール。
すごい古い話をしているなぁ・・・と言われそうですが、そうロケに訪れた主演の竹本孝之さんと伊藤さやかさんも、もしかしたらツガルと遭遇しているかもしれません。そう、ツガルが野毛山動物園にやって来たのは1982年なのです。
さて、私が初めて野毛山動物園を訪れたのはいつなんだろう。
ツガルさんの正式な年齢が分からないのと同じように、私が初めて訪れた時期を特定するのは難しいかもしれない。
でも、少なくともこの年以前なのは間違いないという記憶がある。
それは、映画「君は僕をスキになる」のロケに横浜市(中央)図書館が使われたのです。
この映画、私が当時好きがったアーチストである大江千里氏が出演していたこともあり、映画館で観ました。
で、劇中で斉藤由貴さんが雨中、逃げるように走り出し泥の中に転んだ場所。斉藤由貴さん演じる苫子が勤める図書館が横浜市図書館でした。
映画を観たときに、ああこれは野毛山にある図書館だと気づきました。図書館の先に野毛山動物園があるのです。
映画の公開後、古い建物は取り壊され新しく中央図書館としてオープンしています。
うん、もしかしたらツガルがまだ関節炎に悩まされている前のツガルを見ていたかもしれませんね。
ツガルが飼育されていた展示場は9月末までメモリアル企画展が開催されています。
壁面には古い写真が貼られており、すごろくのように年代とツガルに纏わる事柄が説明されています。
ツガルは名前からも分かるとおり青森で生まれたそうです。
観光牧場が閉鎖となり、近くの牧場に引き取られたラクダを両親に生まれたそうですが、その後牧場にツガルだけが取り残されたそうです。
金網ごしに近所の人に餌を与えられ生きていたツガル。これを見かねた横浜の会社員が私財で野毛山へ連れてきたそうです。
トラックで一日かけて横浜まで来ましたが、園内が狭く途中から展示場までは歩いて移動したそうです。
最初は今のダチョウ舎で飼育されました。
1985年には北海道からお婿さんのミチオさんがやって来ました。
2頭とも穏やかな性格で仲睦まじく暮らしていたそうですが、子供には恵まれませんでした。
しかし、1992年にはミチオは病死してしまい、また一人ぼっちとなります。
その後に関節炎を患い、歩き回れなくなったため飼育場所は現在の場所へと移ります。
夏バテや体調不良の時期が長く続きましたが、コエンザイムQ10を飲み始めてから体調が随分と回復したそうです。
2008年には日本動物大賞功労賞を受賞します。
正解最高齢のふたこぶラクダとなり、毎年誕生日には特製ケーキを頬張ります。
2012年には野毛山動物園の営業部長にも就任します。
そして推定38歳。人間だったら120歳という寿命を全うしてツガルさんのすごろくのような記録はゴールとなります。
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