裏目、恨雨、安曇野へ(15) [紀行]
大王わさび農場を出て、豊科・・・・いや違った、安曇野インターチェンジを目指して走ります。
往路、高速を降りてから穂高方面へは新しい道を走っていったのですが、復路は約20年前によく使っていた道を走って帰りました。
ガソリンを満タンに補充して、高速に入ります。
長野道を走っているうちに雨が止んできました。
岡谷ジャンクションより中央道に入り、諏訪湖サービスエリアに入ります。
まあ、休憩する距離では無いのですが懐かしいので寄りました。
かつて職場の仲間とよく穂高へ行った当時は車2台に分乗して向かうことが多かったのです。
別荘の鍵はひとつしかなく、鍵を持っていないメンバーが乗った車が先に別荘に着いても入れない。
よって長野道に入る前に時間調整を行うために諏訪湖SAは頻繁に利用しました。
覚えているのは1月に訪れたとき。
まだ雪無しで訪れる事ができるギリギリの頃。
2台に分けた車で今回は私が自家用車を出していた。
私が自家用車を出すという事はずっと私が運転をする事となる。
なぜならば、当時の自動車保険は「家族限定」をつけていたから。
まあ、若い頃は250km位の距離ならば問題なく運転出来た。
そして、私の車は先着。
後輩が後続車の位置を電話で聞いているが、あと5分程度で到着するようだ。
後続の車は仕事でトラブルがあって出発が遅れた連中。
先行の私たちの車もゆっくりと走ったつもりだったが、思った以上に追いついていた。
時間は23時頃。
外は寒そうだが、腰を伸ばそうと外へ出る。
ああ、星がすごい。
星座がどれがどれだか分からない位、星が溢れている。
都会で観ている星はよっぽど明るい星なんだろう。
諏訪湖SAでは東京では観ることが出来ない明るさの星もいっぱい見えた。
もし、その日オリオン座が見ていたら、小三ツ星も見えただろう。
多分、もっと光の少ない場所で星を見上げたこともあったはずだが、あの夜の星空が今までの人生で一番星を見た空だったと思う。
往路の諏訪湖SAが時間調整の場所だとすれば、復路の諏訪湖SAは朝ごはんを食べる場所(笑)
金曜日の夜に東京を出発して2泊。日曜日の朝はソコソコ早起きして帰路につく。
山を降りるときは来た時よりも美しく。そう別荘に貼られた紙を見て全員で掃除や使った備品の補充などを行い、8時台には別荘を出る。
翌日はまた会社なので、昼過ぎには東京に到着していたかったからだ。
そして、朝ごはんは諏訪湖SAでみんなで食べる。
高速道路のサービスエリアはすっかりと様変わりしたようだから、あの頃のレストランは無い。
あの頃、殆どの連中が『豚汁定食』を注文した。
そこそこボリュームがあって、でも他の定食より安かった。
さっきまでいた安曇野方面はこちらの方なのだろうか?
諏訪湖SAはすっかり雨が止んで空が明るくなってきた。
多分、穂高も雨男が去ったことによって天気は上り坂となっていることでしょう。
もうちょっとゆっくりすれば大王わさび農場のわさび田を堪能できたか?
ビーナスラインや白樺湖、美ヶ原高原美術館にも行けたか?
いやいやいやいやいや・・・・多分、居たら、行ったら雨だろう。
湖の対岸は諏訪。
よく出張であずさに乗って走っているのは対岸。
そういえば、会社の慰安旅行で諏訪湖にも泊まったな。
この遊覧船にも乗ったね。
このあと、高速に乗る際には表示がなかった大渋滞に巻き込まれました。
いや、スマホを使って渋滞情報をチェックしましたけど、赤い渋滞表示は長くなく、ツブツブ程度。
だけど、大渋滞。
主にトンネル付近。笹子と小仏。
何か『緊急』という表現があったけど、とにかくノロノロ。
相模湖まで70分。さらにそこから八王子まで60分。
へ?????
八王子から先の首都高速は渋滞情報を流すまでもなく、慢性的な渋滞。そしてお盆休暇の前日の金曜日の夜。
もしかしたらお盆休暇を車で移動する人達の脱出渋滞に巻き込まれるかもしれない。
それを避けるべく早めに穂高を出たのに、これは諦めムード。うーん、こっちは9連休など夢また夢の会社なのに・・・。
それならば、穂高でもっとゆっくりしていればよかった。
もう一度、くるまやに行って、蕎麦を食べればよかった。
タラレバ、タラレバ(笑)
安曇野・穂高紀行、雨に掻き回されながら無事に帰宅。
不満タラタラ?いや、それなりに楽しめました。
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