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小銭握りしめ [ライフ]




久しぶりに立ち寄った商店街。

数年前、夏から秋にかけて都電荒川線全駅制覇を目指して乗降車したり駅間を歩いたりしました。

その時にも立ち寄った商店街です。


写真は商店街、アーケード部分ではなく幹線道路へ抜ける道です。

ちょっと寂れた感じがしますがアーケードは活気があります。

すぐそばに大手スーパーマーケットもありますが、商店街もなかなかです。

アーケードの長さはソコソコあり、都電荒川線の駅一つ分あります。
アーケードの両端が都電の駅なのです。

この位長さがあれば色々な性格がでるようだし、同じ業種の店舗も複数出店している。だから、そこに競争が生まれ価格やサービスなど買い手側にメリットが生まれる事もあります。

この時、コンビニでも売っているものをこの商店街で買おうと思い突入しましたが、最初に入った店は品物を補充している人を含めて三人。

しかし、いらっしゃいませという言葉は誰からも発せられず、後続の客に対しても同様。

すぐに店を出てアーケードを歩き、20メートルもすれば同業店舗へ。
看板は全国展開をしているチェーンの看板が掲げられていますが、その看板とそのチェーンのオリジナル商品の占有率が高い事を除けば、お店のオバチャンを含めて地元に根付くお店のそのもの。

結構お店は広く、目当ての商品を探していると声をかけてくれて、これかしら?と教えて頂きました。



さて、これで商店街を訪れた目的を達成したわけですが、せっかくだから端から端まで歩きました。


この日はカメラを持っておらずスマホだけ。
さらにスマホを差し向ける訳にいかず、写真はありませんが、修学前の頃の記憶を呼び戻す店舗を発見。


それはパン屋さんです。
近頃パンを買うとすれば、トレーとトングを持って好きなパンを取ってレジに出すスタイル。
もしくは製パン工場でパッケージされた物がコンビニやスーパーに並んでいる事が多い。

目の前のパン屋さんは私が子供の頃、家の近所に二軒あり、いずれも同じスタイルだったがそれと全く同じなのである。


お店の中と外はショーウインドーケースで仕切られ、その中にパンが並んでいます。
パンはお店の内側からしか取れず、客は手出し出来ません。
ショーケースの向こうにはショーケースの上部から辛うじて顔を出しているオバチャンがいます。


そう子供の頃、パンを買うのはこのようなスタイルだった。

子供の頃に通っていた店に比べると明るく、ケースの中のパンも輝かしく見えるのは技術の向上なのだろうか。

好きなものを自分で取り上げるスタイルの方がコスト的にも今の人付き合いのスタイルにも合うかもしれませんが、衛生面を考えるとこちらの方が理想的かもしれません。
まあ、私自身子供の頃は3秒ルールを前面に押し出して来た小僧だったので、あまり気にしないようにしていますが、流石にそれは・・・という場面にも遭遇したことはあります。



満面の笑みを浮かべるオバチャンは明らかに買おうとしている人にも、通りすがりの人にも等しく優しい笑顔を向けている。

ケースの中のパンはシンプルな物が多く、いちばん奇を狙ったと言えるのがヤキソバパンかもしれない。
凄く美味しそうに見えましたが、食事をする時間ではなく通り過ぎました。


前述の通り、商店街のアーケードを往復しましたので、そのパン屋さんの前をもう一度。
オバチャンはさっきと同じように立ちっぱなしですが、今度は奥の方にオジチャンが。
恐らく、ケースの中のパンの創造主。
今日の仕事は終わりかな、なんてリラックスした表情でくつろいでいました。

また、この商店街を訪れる理由が出来た瞬間かもしれません。
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