日常な非常 [ライフ]
昨日、得意先に向かうべく上野駅で地下鉄からJRへ乗り換えました。
地下鉄を降りて、階段を上って改札口を目指すのですがその階段を登っている途中でそれは聞こえてきた。
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリ
多分そうだろうなと思いつつ、改札口を通過した瞬間、そこにある火災報知器がジリジリと鳴っている。
それを気にしている改札窓口にいる駅員さん。
だけど精算なのか他の理由でお客さんの応対をしているのでその火災報知器に近寄ることができない。
明らかに気にしているけど。
JR方面へ歩きながらも振り返ってみると、窓口を飛び出して火災報知器の方へ駆け寄る駅員さんの姿が見えました。
で、歩くとどんどん音が大きくなる。
駅構内の清掃を請け負っている業者の女性が鳴り響く火災報知器へと近づいていた。
ああ、そうだ。
火災報知器って、ボタンを押した個体だけが鳴るわけではないんだよね。
となると30m位歩けば、また鳴っている火災報知器がそこにある。
しかし、みんな気にしているけど、避難行動はとっていない。
私もこれだけ気にしているけど、JR方向へ歩く行動もスピードも変わらない。
外国人が鳴っている報知機のそばでどうしたんだろう?という表情を見せているが、周りの日本人が全方向にいつも通り歩いていので、少々の不安は残しているだろうがそのまま歩いて行った。
多分、いたずらか押し間違い、もしくは故障だろうと思い浮かべて、いや本当に火事かもしれないと考える。
上野の地下鉄構内は非常に古い。
天井は低く、狭い通路がクネクネしている。
もし火災が発生した場合、炎を見たり、煙が立ち込めてきたり、熱を感じたり、音を聴いたりとかしないとどこで何が起きているか分からない。
慌てて逃げても、どこがどうなっているか分からない。下手したら火災現場方面へ行ってしまうかもしれないのです。
JR上野駅に近づき、さあ何時発の電車に乗ろうかと表示版を眺めるけど、あの報知器が鳴った理由はついに知らぬまま、常磐線揺られることとなる。
地下鉄駅構内からJRに乗り込むまで10分はあったと思う。
けど、何故鳴ったか分からない。
本当に火災が発生したとき、怖いと思う。
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