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そうだ、京都行こう・・・とすると雨 (6)東福寺三門 [紀行]

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たっぷりと東福寺本坊庭園を堪能しました。

東福寺さんに入った時に目の前にあった大きな建物。

本堂(仏殿)です。

東福寺さんも京都の多くの寺院同様に火災にあっています。

1236年創建、19年かけて完成しました。

1319年、1334年、1336年に立て続けに火災が起きて大部分を焼失してしまったそうです。

そして、明治14年の火災で仏殿・法堂・方丈・庫裡を焼失します。

そうか・・・京都の多くの寺院が焼けた事件、応仁の乱や幕末のどんどん焼けでは焼けていないんですね。

 

大正9年に本堂の再建に着手し昭和9年に完成しました。本堂は仏堂兼法堂となりました。

 

 

その本堂の先には

 

 

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三門です。

 

 

国宝

前日の通り、数度の火災が東福寺で発生しましたが、明治の火災では山門は無事でした。

1425年に再建された三門が現存しております。

禅宗寺院の三門としては日本最古であり、最大級です。

確かに大きい・・・・

 

ん?

 

ん!!!

上層に人がいるよね。

 

 

 

4月29日から5月10日まで通常非公開の三門が特別公開されている。

ちょっと列が出来ている。

800円を納めて、上層に上がる順番待ち。

 

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京都市古文化保存協会の方が案内してくれます。

安全を考慮し、急な階段を昇るには各々が登り切るまで次の参拝客は待機します。

うん、これは急階段だ。

私よりも随分と年配な方々も昇っています。

子供たちも足を伸ばして必死に昇って行きます。

 

 


 

丁度いいタイミングで上層へ上がれました。

楼上内部は大きな柱が2本あるだけで想像以上に広い。

宝冠釈迦如来像と善財童子、月蓋長者、十六羅漢像が安置されています。

そして腰を下ろして、仏像を眺めます。

古文化保存協会の方が説明をしてくれます。

下の方で案内している人たちも途中途中に立っている方々も若い。

学生さんのようにみえる。

勝手な想像をすれば、古文化保存協会にはおそらくどこかの大学教授も参加されているだろうし、その教授のゼミ生なのでは?

期間限定の特別公開。

説明をしてくれる女性はところどころ噛む事もありますが、はっきりと発音をしようと大きな声でゆっくりと話します。

お手製のフリップ(スケッチブックに記入)を使って、キーワードを視覚でも伝えてくれます。

 

ちょっと珍しく冠を被られた宝冠釈迦如来像、そしてその釈迦如来像の両脇にいらっしゃる善財童子、月蓋長者、十六羅漢の中でも三体について説明をいただきました。

そして、人の顔、体は鳥という釈陵頻迦(かりょうびんが)の天井画の説明もいただきました。

自分だけで観たら、どこまで理解できただろうか?

三門は空解脱門、無相解脱門、無作解脱門の三解脱門のことを表しています。

形にとらわれず、他と比較することなく、何も望まず。

 

偶然特別公開の日に訪れ、とても貴重な経験をさせていただきました。

良かったです。

 

勿論、撮影禁止。

 

 

 

説明を聞いて、降りる前に

 

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本堂(仏殿兼法堂)が見えます。

本堂も大きいたのですが、こちら三門も高いですね。

 

 

 

 

 

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庭と池も

 

 

 

 

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昇るより、やっぱり降りるのも怖い。

上りの階段では昇りきるまで制止されましたが、降りるときはまだそこで前の参拝客が降りている最中でもどうぞと言われる。

カメラバッグがそこそこ大きく、15kg程度の重さ。肩から腰の方へ回していますが階段が急な為、カメラバッグが階段にぶつかります。どうぞ、コケませんように。

 

ああ、よかった。

ビニル袋に入れていた靴を取り出して履きます。

三門の下を歩きます。

やっぱり大きい。

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そして、三門の上で観光タクシーの運転手さんがそのお客さんに説明していたのを聞いて、見に行かなくてはと思った建物。

 

 

 

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東司

とうすと言います。

お寺さんのトイレの事。

 

 

 

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日本最古の東司なのです。

そして大きい。

百雪隠と言われています。

 

 

 

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殿鐘楼と経蔵を見ながら、朝と同じ日下門より外に出て、東福寺を後にします。

眼で見て、カメラで撮影して、お話を聞いて、とても素晴らしいひと時を過ごせました。

良かった。

 


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