糧（かて）

ビール１杯とハイボール１杯。

心地良い、酔いの宵。

うん、韻を踏んでいる、ヨイヨイ。

勿論、車など運転は出来ないけど、考え事は十分できるし、普段はない思い切った発想も生まれる休み前の夜。

家でテレビを点けると丁度ＮＨＫのプロフェッショナルが始まった。

少しだけ観て・・・・切る。

 

 

長いクールビズは世間的にも終焉を迎えた様で、先週と比較してネクタイ着用率が一気に上昇した。

そろそろ年末の話題も取り上げられ、２０１５年も加速しながら過ぎ去ろうとしている。

 

同窓生に会い、昔話に花を咲かせると随分前の事を覚えているねと言われる。

１０代の頃の一年は毎日いろんな事が起きた。新鮮だし、当時は悩んだこともあったろうし、純粋に楽しい事が多かった。

だから、いろんなことが思い出せる。

２０代も大学生から就職とそれなりに起伏はあったけど・・・

 

なんて考えていた。

そろそろ長生きしたとしてもその折り返し地点は過ぎたと思える自分の年齢。

仕事と家族、これが人生の中心になるのは当然。

そして、それに彩りを加える物は何か？

 

趣味

 

心地好い酔っ払いに浮かんだキーワード。

今、あなたの趣味は何ですか？と聞かれたら、どう答えるだろうか。

 

１０代の頃、アルバイト先で交流を深めるためにクリアファイルが休憩室に用意され、そこにプロフィールと写真を入れて早く名前と顔を一致させようというツールがあった。

当時はもちろん、手書き。

バイト先の社員があらかじめ、フォーマットを作りコピーをしたもの。

名前や生年月日など記入する欄があるが、項目にあったのが『趣味』

当時書いていたのが

音楽鑑賞。

 

確かにウオークマンも持っていた。

ＳＡＮＹＯのおしゃれなテレコＵ４よりも上位機種も持っていた。

大江千里は当時から好きだったし、小学生のころからオフコースもアリスも聞いていた。

 

だけど、今。

携帯音楽プレーヤーは持っていない。

スマホにその機能もついているが利用していない。

家のステレオも使っていないし、パソコンのメディアプレイヤーも仕事をしていない。

車のＣＤも同じ円盤がローテーションで繰り返し奏でているだけ。

趣味＝音楽鑑賞はもう使えないだろう。

 

２０代。

趣味、ドライブ。

車の運転は好きだった。

車を買ったばかりは用も無いのに隣の市まで車を走らせた。

旅行も車で行くと言う選択肢がかなり重い比率で用意された。

よくこのブログで２０数年前に京都へ行ったと書いていますが、そのうちの1回は車で行っています。

今市から日光へ向かう際に渋滞を避けて山道を走り、冬タイヤも履いていないのに急坂＋雪＋ヘアピンという状況に陥ったり、渋滞を避けて山中湖から御殿場、さらには山道を抜けようとした際にどんどん狭くなる道幅の末、行き止まりになった。
バックで数百メートル、ちょっとぶれたら脱輪。そんな時もあった。

長野の美ヶ原から松本へ抜ける山道。ナビなど無い時代にカンだけで走ったらガス欠寸前状態で道に迷った。

だけど今では自家用車に給油したのはいつだろう？その程度しか乗っていない。

 

３０代になるとゴルフを始めた。

周囲の人達もびっくりする位のテレビ観戦量と練習量。金銭的・時間的制約もありプレイの回数は凄く多いわけでは無かったけど、最盛期は年間１２回、早朝・午後ハーフも含めれば２０回以上の年もあった。

だけど、ブログでもゴルフの話題はあまり出てこないですよね。そう、最近は会社のコンペに参加する程度。

 

じゃあ、今後何をすればいいのか？

仕事でも何かに打ち込んでいる姿勢は美しい。

趣味でも何かに対し、普通以上のレベルで気持ちを注ぐことはとても楽しい。

人から何を言われても、情熱と言うのは自分が生きていく中で彩りを添える材料になる。

カメラも好きでそこそこやっている。

レンズもいつの間にか増えている。

 

それに伴って、ちょっとの時間でも出かけるようになった。

街ブラや季節の景色。もしくはちょっと遠出もしたり。

 

カメラ撮りからお庭に興味を持った。

重森三玲さんの庭も小堀遠州も接収も中根金作の庭も・・・こうやって広がっていく。

 

心地よい、宵の酔いは考え事の終着地点などお構いなしにしてしまう。

カメラだけでなく、何か『虜』になるような何かが無いだろうか？

偶然の出会いがあればな。

 

明日はお休み。

文化の日だから、文化的なことをして過ごすか？

それともカメラを持ってブラブラするか？

大江千里のＣＤをかけながら車に乗って、ゴルフの練習をして終わったら洗車でもしようか？

 

久しぶりに籠でも編むか。

かな・・。