そうだ京都、今年の冬も行こう(2)大原女の小径 [紀行]
京都駅のバスターミナルを出発した京都バス。
耳馴染みのあるバス停の名前を聞きながら、渋滞とは無縁に走り続けます。
今年の夏、重森三玲庭園美術館から下鴨神社へ向かう時、さらにはその後東福寺へ向かう時に利用した出町柳駅のバス停も通ります。
ここで、京都駅から一緒に乗っていた二人連れの女性客が降りていきます。
途中、何人か乗ってきて何人か降りていく。
バスはおよそ満席からほど遠いまま走り続けます。
この道は恐らく20数年前に通ったはず。
仕事終わりに自家用車で夜走って、途中仮眠をして京都入りした。
当時はナビなどなく、地図が便り。
助手席に座っている人は確か、地図を読める人でなく専らいつでも地図を差し出せるように持っていてもらう役目を担ってもらった。
だが、バスから眺める風景は当時の思い出など思い起こさせることなどなく過ぎていく。
今乗っている客のすべてが私と同じ場所を目指しているのかと思いきや、八瀬比叡山口で何人かが降りていく。
結局、私を含めて終着の大原まで乗ってきた客は10人も居なかった。
京都から大原までの運賃は通常600円。
京都観光一日乗車券が1200円。
この後、京都駅まで帰るつもりは無いけど、どこかまではバスに乗る必要があり、これまでの教訓で最後は市営地下鉄で京都駅に戻るつもりだから、京都観光一日乗車券1200円の元は取れそうだと確信して購入しています。
さあ、これからこの旅で一番行きたい場所に、一番最初に行こうと思います。
それを思い立った後、撮影の事もあり一緒に乗ってきたバスの乗客の中で一番先に目的地に着こうと思っていたのですが・・・。
そもそも思っていたより人が少ない。あれ???
で、降り立ったバス停・・・というよりターミナルにこんな看板が
私以外で右側に進み始めたのは一人。
そして、立ち止まって時刻表をチェックする人。
残り、殆どが寂光院方面へと歩き出した。
京都駅から遠いせいか、シーズンが悪いのか観光客は少なく、私も先を急ごうと言うよりあちこちをカメラで撮っている為、唯一の競争相手(?)の背中を見ながら大原女の小径を進みます。
春になれば、菜の花畑も綺麗なんだろうなと思いつつ、喉かな風景を楽しみます。
私自身、ここに到着し歩き出した瞬間口についた歌が・・やっぱり。
しかし、タイトルを知らなかった。
『女ひとり』
でした。
目的地へと続く道、大原女の小径は地味に・・しかし、年配の方にはちょっと厳しいかなという位の傾斜で登り続けます。
途中、甘味処やお漬物屋さんなど並んでいますが、時間が時間だけにまだやっていません。
もしかしたら休みかもしれません。
ちょっとシュール。
大原女ですね。
さて、ずっと川沿いに歩いています。
声明発祥の地、
『呂(りょ)旋』と『律(りつ)旋』から
呂川、律川と名づけられたようです。
バス停を降りて、早歩きで10分程度歩くと・・・
先ほど口ずさんだ『女ひとり』の冒頭に登場する三千院。
おお、ここまで来て20数年前の記憶が蘇ってきた。
みんな撮影していますが・・・・
私の一番の目的地はこちらではなく、一度三千院の前を通り過ぎ
もっと奥へと進みます。
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