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そうだ京都は今だ、2016夏(4)聚光院 [紀行]

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聚光院に到着。

大徳寺の広い境内のほぼ真ん中に位置し、境内を行き来する人もその前を普段から多いのですが、聚光院の前に人だかりができているのは珍しいと思う。

普段は非公開。そして、今はJR東海のプロモーションにも取り上げられ、国宝の襖絵が里帰りしている。

ちなみにそのCMはこちらに

 

 

 

 

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入り口付近では微妙な距離感でけん制しています。

というのも、予約優先ということが看板にも書かれており、優先ということならば予約なしでも見ることが出来るということ。

だけど、さらに貼り紙で本日は混雑とも書かれている。

見られるの?見られないの?

どっち?

 

私は予約しています。

 

 

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聚光院に入ると一切の撮影は禁止となります。

 

 

 

 

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なので、この看板の写真をお楽しみ下さい(笑)。

 

 

 

何人かが入り口付近にある特設の受付まで何かを聞きに行き、戻ってくる。

その様子を見て、私たちも聞いてみようと受付に行くも戻ってくる。

どうやら、予約で埋まっており、予約なしで見られるのは随分先の枠か、もしくは今日は一切だめかもしれない。

そんな様子を見ていると、どうしよう・・という雰囲気と、冷静に見ている連中とで別れる。

どうやら私以外で予約している人たちがすでに到着しているようだ。

 

私が予約した時間帯、受付開始は15分前からだけどその時刻が過ぎていた。

いつもその役目が回ってくる気がするのだが、先陣を切ることにしよう。

 

受付で予約をしていることを告げると名前を聞かれる。

予約一覧から私の名前を見つける。

拝観料として2,000円を納めて、中へと進む。

 

玄関越しに方丈とお庭が見える。

方丈には20人前後の人たちがガイドの方の説明を聞いている。

庭は百石の庭だ。

 

すぐに次の予約者が入ってくる。

やっぱり私が呼び水扱いだな(笑)。

 

玄関でほかの予約者たちが集まるのを待つのだろうと勝手に思っていたら、係員の方に上がって頂き、手荷物を預かります、とのこと。

では靴を脱いで建物の中に。

同じような構造のお寺をいくつも訪れているので、なんかデジャヴ・・・。

お財布だけ取り出したカメラバッグを係りの女性に渡します。重くて申し訳ありません。

受け取った番号札は1番。

 

予約時間も迫り、続々とほかの予約者たちもやってきます。

一人でやってきている軽装の外国人観光客もいます。

他は私と同年配かやや年上ばかり。

やっぱり、若い人はあまり興味ないのかな。

 

時間が来て案内されます。

まずは方丈に行き、庭を眺めます。

 

写真は撮ることが出来ません。

先ほどJRのキャンペーンサイトのリンクを貼っておりますので、そこから聚光院さんの特設ページに行けば、写真や文章がありますので、イメージがわきやすいと思います。

 

 

庭に向かって、約20人がずらっと座って眺めます。

説明を聞きながら、庭を眺めます。

庭は『百石の庭』と呼ばれています。(百積の庭ともいわれます)

実際に百の石があるわけではなく、百には「たくさんの」という意味があります。

ほぼ横一直線に並んでいるたくさんの石。

狩野永徳が下絵を描き、千利休が作ったといわれる庭です。

 

庭には沙羅の木が植えられています。

利休手植えの木、その3代目とのこと。

三好長慶の菩提寺でありますが、方丈から眺める百石の庭の向こう、生垣で見えませんが、千利休のお墓がここにあります。

 

 

さて、庭を眺めた後、国宝の襖絵46面(38面と付随8面)を見ることにします。

普段はデジタル複製が収められ、実物は京都国立博物館に寄託されているのですが、今回、すべての襖絵があるべきところに戻ってきているのです。

これからは襖絵に対する知識も何もないど素人が説明を聞き、ふふーんと思ったこと。

これをここに文字にして起こしても、たぶん正しく伝わらないと思う。

なのでキーワードだけ。

・京都国立博物館に展示されている状況でこの襖絵を眺めたことがないが、あるべきところに飾られてこそ、作者の意図がわかることもある。
・松栄の瀟湘八景図と永徳の花鳥図が隣り合わせの部屋にあるが、その背中合わせに繋がりがること。
・部屋のコーナーにあるからこそ、鳥の目線があうこと。

・狩野永徳、24歳の作品、花鳥図と琴棋書画図。全く描き方が違う。

・竹虎遊猿図。直前観た、テレビ番組では手長猿を不倫関係のように茶化していたけど、狩野派の様式を確立した元信の息子であり、才気あふれる永徳の父親でもある松栄。うつむき、どこか悲し気な手長猿は才能と才能の間にいる松栄を表しているのでは・・という説もあるそうです。

・茶室も拝見しました。その茶室、縁側5枚までは重要文化財。その先は文化財にあらず。

・千住博作、滝。今回、初めての一般公開。
・何度も手直し。カラフル→崖(永徳の作品と被る)→黒(男性の着物に映えない)→青に。

と、思ったこと、聞いたことをほんの一部だけ。

 

国宝をデジタル複製で気軽にみられるというのも素晴らしき事。

国の宝を、現物をもともとあった場所で、こんなに近くで見られることももっと素晴らしき事。

後は自らがその宝の価値を知ることに努力しなければ。

 

もっとゆっくり楽しみたかったのですが、なにせ分刻みでの予約拝観。あとから迫ってくるので約40分のツアー終了。

今回の京都散策、メインディッシュをいただきました。


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