そうだ京都、行こう2017師走(5)祇王寺 [紀行]
常寂光寺を出て、次の目的地へ。
以前、ここを訪れた際にはあまり人影もなかったけど、今日は多いな。
でも、以前と変わらずすぐそこにある落柿舎には人影が見えない。
結構好きなんだよな。
時間があれば、一句ひねって応募してみたりしてね。
今日はその逆です。
3年前は落柿舎を出てから清凉寺、大覚寺方面へと歩きましたが今回なぞってみようと思うルートは20年以上前に嵐山でレンタサイクルを借りて走ったルート。
その時も落柿舎に寄りました。では、今日は自転車ではありませんが歩いて行ってみよう。
トロッコ列車でも見かけたタヌキの置物。
それを作っている工房なのかな?
竹細工のお土産物屋さんもあります。
二尊院さんの前を通って
おや、除夜の鐘は中止とのこと。
一般参拝客が除夜の鐘を撞けるお寺さんでしたが、今回から中止になったようです。
前回は自転車で走ったせいか
それとも、そもそも20年以上の時間のせいか、ちっとも周りの風景の記憶がマッチしない(笑)
でも、案内板で目指す方向は分かるので歩き続けます。
そして、目指す場所に到着。
色々あって、拝観料を支払って中に入るまでカメラで写真を撮るのを忘れていました(ナンダソリャ)。
前のお客さんと受付のお寺の方の会話を聞くと、どうやら顔なじみのようです。
で、会話が途切れ途切れで耳に入ってきますが、何か気を付けてと言われているよう。
何だろうね。
到着したのは、そして目指していた場所は祇王寺さん。
滝口寺もその奥にあり共通拝観券もあるみたいですが、とりあえず祇王寺さんの拝観のみで。
さて、中に入ります。
で、振り返る。
苔庭で有名な祇王寺さん。
カメラでいろいろ撮るようになってからは初めての参拝。
紅葉のシーズンは楓と苔のコラボがきれいなお庭なんです。
お庭をくるっとゆっくりと観て回ります。
常寂光寺でも感じましたが、冬枯れの時期でも苔の緑って映えますね。
ゆっくりと
静かに
お庭の散策・・・
と、書きたいところですが、なんとなくお寺の境内全体がザワザワしている感じ。
うるさくはないのですが落ち着かない。
先ほどの受付でのことが思い出される。何があるんだ。
草庵に近づきます。
草庵の中に人の気配を感じます。
あ、ここで祇王寺にある苔の種類をご紹介いただいているようです。
あまり苔には詳しくなく、学校で習ったゼニゴケとスギゴケ程度しか知りませんが、少なくともこのお寺にはこれだけの種類の苔が生えている、育てられているんですね。
草庵の中を覗き込み
蹲の写真を撮っていると・・・
先ほどの違和感、ザワザワ感の理由が分かりました。
受付に居た先客が竹林の方を眺めており、その竹林が激しく揺れており、そして奇声。
猿だ。
ちっちゃい赤ちゃん猿。
ああ、それで先ほどの先客や他の親子連れの観光客、母娘の観光客が「かわいい」として観ているのかと思いきや、
それは猿の「群れ」でした。
お寺の方がやってきて、参拝客に注意を促しています。
でも、結構日常のようで珍しいことでもないよう。
お寺の方が向かったのは蹲を越えて、苔の種類を展示している方。
そこから草庵の上の方を見てみると
屋根の上にいた。
でも激しい音の発生地点はそこではなくさらに上。
屋根より高い木の上で、大きな猿がゆっさゆっさゆっさゆっさと木を揺らしている。
そして、激しい揺れはその木になる実を草庵の屋根の上に落とす。
そこに落ちた実・・・ゆずを下にいる猿が拾っている。
なるほど、連携プレーなんだ。
猿たちの目的はそれであり、観光客には見向きもしていないので大丈夫なんだろうね。
避難指示までには至りませんでした。
ちょうど東京では猿が北上中して話題になったばかり。
東京と違って、この辺りでは身近なことなんでしょうか。
記憶にないくらいに久しく、絵馬を書いてみたりして。
想像よりちょっとにぎやかだった祇王寺さん
ここからもう少し歩いて散策を続けたいと思います。
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