ラブリーアゲン、再び [競馬]
シャイニンレーサーから続く血統を追いかける。
牡馬(オス馬)から続く血統は多い。
ちょうどJRAのコマーシャルで土屋太鳳が気づきました!と、お父さんが同じだとか母父が同じとか。
特に競争成績が優秀だった牡馬は種牡馬として子孫を残します。
種付けのシンジケートが組まれるくらいに高額なケースも。
それは競走馬として少しでも優秀な子供を生産するために。
人気がある種牡馬はそれこそ、年間に100頭以上の肌馬(繁殖牝馬/メス馬)と交配させます。
となると、CMでも言われる通り、ひとつのレースに同じお父さんやお爺さんが一堂に会すこととなる。
本当に大好きな馬が種牡馬となればまた変わるのだろうけど、今のところない。
だから、一年間に一頭しか子供を残せない牝馬の血統に思い入れが強い。
ニシノやセイウンの冠号で有名な競走馬のオーナーである西山さん。
勝つための生産や馬の所有に固執するのではなく、そこにこだわりがある。
現在の競馬会で圧倒的存在感を持っている「大」競走馬オーナーや「巨大」生産牧場グループとは違う、執念のようなものを感じるときがある。
最近ではニシノデイジーがそう。
西山オーナーのお父様の所有馬の名牝、ニシノフラワー。引退後に繁殖入りするが、前述の通り、牝馬は年一回しか子供を産めない。
交配するには母馬の血統を鑑み、最適な種牡馬を配合するのだが、その最適ということには血統だけでなく、種付け料など経済的な部分などいろいろ要素がある。
それでも、少しでも速く、強く、健康な子供を産んでほしいとオーナーは思う。
サンデーサイレンスやディープインパクト、今ではルーラーシップやジャスタウェイなどと交配させたいと。
そんな中、ニシノフラワーのお婿さんにセイウンスカイが選ばれた。セイウンスカイも西山さんの所有場であり、GⅠ勝利馬。強かったけど、種牡馬として魅力的ではなく、西山さんが所有している繁殖牝馬との交配ばかり。
そして名牝の年一回の交配チャンスにセイウンスカイがあてられ、そして子供が生まれた。
生まれてきた子供はニシノミライ。
6戦して未勝利のまま、繁殖入り。
ニシノミライは繁殖入りしてアグネスタキオンと交配し、ニシノヒナギクを産む。
ニシノヒナギクは4戦して未勝利のまま引退、繁殖入り。
ニシノヒナギクはハービンジャーと交配し、ニシノデイジーを産む。
ニシノデイジー、新馬戦では2着に敗れるが続く未勝利戦を勝ち、続く札幌2歳ステークスと東スポ杯2歳ステークスという重賞を2連勝している。
このあたりのストーリーはニシノフラワーを知っていて、セイウンスカイを知っていればああ、懐かしいと思うし、この血統が残っているんだと感動している競馬ファンも多い。
アイドルホースだったオグリキャップの真っすぐに続く血脈は私の記憶違いでなければ競走馬としては途絶えているのではないかな。あとは遠縁の親戚筋になるのか。
話が長くなったがシャイニンレーサーの血脈を追いかけ、中央競馬でデビューして、デビュー戦で鼻差の2着になりながら未勝利のまま中央競馬を去ったのがラブリーアゲン。
名古屋競馬に籍を移し、笠松競馬のレースで転厩初戦、圧勝していた。
このまま地方で花を咲かせるのもいい。
地方で勝ち星を重ねて、中央競馬に再転入というのもいい。
無事に走ってくれ。
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