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僕の生きる道 僕って鈍感? [中村先生と共に生きる人々]

2003年に放映されたドラマ「僕の生きる道」

余命1年を宣告された、高校教師・中村秀雄が苦しみながらもその中で本当に生きる意味を見つけ最後まで生き抜いたお話。

彼の生き抜く姿に、周りの人々は影響を受けます。自らの生き方をも見つめ直します。

そして、このドラマを視聴した人々にも次々と伝染して行きました。

これまで、中村先生を助け、そして教えられた人々をクローズアップしてきましたが、今回は・・・

赤井先生

私立陽輪学園の体育教師、赤井貞夫(菊池均也)35歳

明るいキャラクターの赤井先生は職員室のムードメーカー役です。

出演シーンの殆どがジャージ姿でした。

その癖、クランクアップの時にも言っていましたが体育の授業のシーンが少なく体育教師らしくないと発言していました。

ですが、誰が見ても声のでかい体育教師として見事にキャラクターが成立していました。

3学年の担任連中のなか、麗子先生(森下愛子:38歳)、久保先生(谷原章介:30歳)、中村先生(草なぎ剛:28歳)、秋本みどり先生(矢田亜希子:25歳)、岡田力先生(鳥羽潤:25歳)・・・他2名の中でも中堅以上の存在ですが、あまり出世とか固執していない模様。年齢が若い久保先生が学校側に期待されている事を知っているが全く意に介していない。

そして放映当初、この上記6名は全員独身でした。

しかし、赤井先生は同棲中という事が秋本隆行理事長(大杉漣)と古田教頭先生(浅野和之)の会話の中で明らかになります。

そして、彼は結婚を決意しました。

これには、同僚のみんなもびっくり。特に年上の麗子先生はショックだったようです。

でも、もっとショックを受けていたのは生徒の鈴木りなさんです。この件は鈴木りなさんをクローズアップした「僕の生きる道 恋はしちゃうもの」の回でご紹介しましたが、りなさんは赤井先生のことが好きだったんです。

 

恋をして、ちょっと派手な化粧をしていた鈴木りなさん。そんな鈴木さんが下校する際に校門で赤井先生とぶつかりそうになります。化粧をした鈴木さんに何も知らない赤井先生は

「あ!鈴木、顔に塗り絵してる~」

 

まさに赤井先生の真骨頂です。全く悪気はありません。

 

赤井先生は同棲していた美子さんと結婚します。

結婚式はレストランウェディングパーティー形式です。

職員室で招待状を配った赤井先生。みどり先生には楽しみにしてますと言われますが、麗子先生にはこの日エステをキャンセルしなきゃ・・・とか、久保先生にはゴルフをキャンセルしよう・・・と本人を目の前にして言われます。

ちょっと失礼かな?と思いますが、直接それを本人に言えるのは普段から仲のいい証拠でしょう。

その結婚の相手の美子さん。ドラマ内では結婚式のシーンで登場するだけでしたが、分かっているのは

・牛丼屋で知り合った。

・赤井先生は制服好き

・美子さんは赤井先生より2歳年上

 

理事長は結婚式でスピーチを頼まれます。

理事長の性格から事前に原稿を書いて準備します。

その原稿にある赤井先生の紹介では・・・

・誠実で責任感あふれた我陽輪学園の優秀な体育教師

・強靭な体力

・教員生活12年 無遅刻無欠席

・同僚の先生から信頼され、活躍が期待される

・正直、こんなに早く結婚するとは思っていなかった

・普段から体操着であるジャージを着ていてお洒落とは無縁だと思っていた。

これらは原稿を拡大して読み取ったものですが、概ね間違いありません。

 

赤井先生の結婚式で中村先生は突然スピーチを振られます。

戸惑いながら、中村先生は話を始めます。

皆には病気の事を隠しております。

これから夫婦揃って、また子供に恵まれて結婚生活を続けていく赤井先生と美子さんに中村先生の気持ちのこもった話が続きます。

余命1年を切った中村先生は段々、感情がこもり古田教頭からみればちょっと縁起でもない事をいってしまいます。

「・・・そしていつか、どちらかが先に旅立つ日が来ると思います ― その時に、後悔しないよう、・・・たくさんの愛で、・・・できるだけの愛で、お互いを思い合って下さい・・・」

少しの沈黙の後、新郎の赤井先生は感激して立ち上がり拍手をしました。

会場は割れんばかりの拍手に包まれます。

生きる意味を他の人以上に知り始めた、中村先生の言葉は人の心をうちました。そして、赤井先生は結構涙もろいです。

 

新婚生活で、メロメロになった赤井先生は愛妻弁当を持って学校に来ます。独身の同僚を尻目におのろけしっぱなしです。

また、しばらくして岡田先生の家に泊めさしてくれと懇願します。早速、夫婦喧嘩をした模様です。赤井先生が家を出るのはやはり、姉さん女房の方が強いようです。

 

麗子先生が中村先生に処方された薬が抗がん剤であると気が付き、交際を始めたみどり先生も中村先生の余命を知ります。麗子先生から聞かされた久保先生も知り、みどり先生の父親である秋本理事長、そして古田教頭がそれを知ります。

色々ありましたが、中村先生とみどり先生は結婚しました。

二人だけで・・・いや、実際には理事長も途中から列席したので三人で挙げた結婚式の翌日、職員室で結婚報告をしました。そして古田教頭により、中村先生の病気のことが全教師に報告されます。

これは当初結婚に反対していた秋本理事長が結婚式を挙げる前から、中村先生が出来るだけ長く教壇に立てるように便宜を図るように古田教頭に指示を出していました。こうして、陽輪学園の教師達は中村先生を支えていきます。

そして、それが後ほど自らの行動をも見直すこととなります。

そんな事を突然知った赤井先生は知らなかった岡田先生と知っていた麗子先生、久保先生と飲みに行きます。

ことさら明るく話を続ける、赤井先生と岡田先生、それを黙って聞いている麗子先生と久保先生。

他愛も無い話をしていましたが、偶然中村先生のエピソードに触れてしまいます。もう我慢出来ませんでした。

「ああ、僕も一回あった。トイレットペーパー、切れてたこと。人を呼んだら、やっぱり中村先生だた」

「ええ、赤井先生も、中村先生だったんだ」

「うん、なんで中村先生なんだろうね」

岡田と赤井は互いに笑いあったが、すぐに真顔になってしまう。

「なんでなの?なんで中村先生が・・・」

これまでに散々泣いていた麗子先生がハンカチを差し出します。

泣くのは今日だけだと言い聞かせて、彼らは中村先生と共に生きる決心をします。

でも、やっぱり赤井先生はその後も何回か泣いてしまいます。でも、それも赤井先生らしかったです。

 

赤井先生を演じた菊池均也さん。

スマスマの特番の中で自らの経験を話していただきました。

ドラマの最終話で、中村先生とみどり先生は教え子達の仰げば尊しを聞きながら、色々おしゃべりをします。みどり先生はお話を続けていますが、意識が遠くなってきた中村先生はみどり先生との思い出を胸に静かに旅立ちました。

 

菊池均也さんも若いときにお父様を亡くされています。

病室で父親を見舞っている時に外では雪が舞っていました。

その雪を見せてあげようと窓を開けて、お母様がお父様を起こして支えてあげます。夫婦揃って雪を眺めていたそうです。そして、気がついた時にはお父様は静かに旅立っていました。

とても、幸せそうだったそうです。

ドラマを収録が終わり、自らもドラマを観た菊池均也さん。まさに、自分の両親のシチュエーションとそっくりで驚いていらっしゃいました。


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