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僕の生きる道 くず・・・格好いい [中村先生と共に生きる人々]

ドラマ「僕の生きる道」

放映終了から3年以上経過しましたが、いまだその感慨は薄れることはありません。

余命1年を宣告された主人公、中村秀雄の最後まで生き抜く姿から何かを学んだ人は視聴者の中にたくさんいたはずです。

僕もその1人でした。

ホームページの立ち上げのきっかけもこのドラマであり、今年のゴールデンウィークにこのBlogを立ち上げましたが、やはり「僕の生きる道」に関して追いかけております。

シリーズで続けているその主人公、中村秀雄先生の周辺の人物達の考察。

中村秀雄さんは周囲の人々の支えを受けながら最後まで生き抜きます。

自暴自棄に陥った彼を救った、多くの人々の愛。彼は変わりました。

最後まで生き抜く決心をした彼の行動は、周辺の人々に大きな影響を与えていきます。

彼は支えられるだけでなく、支えてもいたのです。

そんな彼を支え、彼に学んだ人物。

今回クローズアップするのは

久保先生です。

陽輪学園の教師の中でイケメンでスマートであり、他校からもオファーがくるような優秀な数学教師。

番組が始まったばかりはもしかして嫌な奴かな・・・なんて思ったりしました。

久保勝先生(谷原章介)は主人公の中村秀雄先生の先輩にもあたり、理事長である秋本隆行(大杉漣)の信望も厚い。

理事長としては娘のみどり(矢田亜希子)には久保と結婚してもらいたいと思い、それを娘にも隠すことなく伝えます。

当時、交際相手もいなかったこともあり、何度か食事に行ったりします。久保先生としては今までの経験からこれはもう間違いないだろうと思います。

天ぷらデートの際に、過去の交際の話をする余裕も見せます。彼女とは結婚の話も出たがどうしても彼女との結婚生活ってイメージわかなくて・・・と聞かせます。

しかし、久保先生の恋路を阻む人物が現れました。

それが、中村先生です。

久保先生のスマートな(?)アプローチと違って、秀雄はちょっとびっくりするような告白をしてきます。このこと自体も驚くべき事なのですが、みどりが惹きつけられるようになるのは秀雄自身の行動でした。

以前の事なかれ主義から一転して、前向きな秀雄の行動はみどりの理想に近いものでした。でも、彼女自身も信じられないようでしばらくは様子を見ている部分があります。その間も久保と食事は行っていました。

 

みどりには理想の夫婦像を持っていました。

「私は、お父さんお母さんになっても、おじいちゃんおばあちゃんになっても、ずっと名前で呼び合いたいなって」

赤井先生の結婚式を前にみどりと隆行の間でこんな会話があったのです。

運命の悪戯か、みどりに恋心を持つ二人の男に自分の結婚像をみどりに伝えるチャンスが訪れます。勿論、みどりの理想は知りませんでした。

赤井先生の結婚披露宴でスピーチを求められた中村先生。このスピーチは事前にネゴが入っていなかったようで中村先生はちょっと慌ててます。

中村先生は赤井先生に理想の夫婦になってもらうべくお願いするような形でスピーチに変えました。その中の一節に

「あ、そうだ。おふたりはさっき、貞ちゃんよっちゃんと呼び合うっておっしゃってましたけど、おじいちゃんおばあちゃんになっても、今と同じように名前で呼び合う、仲のいい夫婦でいてくれたらなって思います ― 」

そう、みどりの理想と一致してみどりは驚きました。

その後、みどりは久保とイタリアンレストランで食事をします。久保自身は順調な交際をしていると思っていました。その中の会話です。

「俺たちって、ずっとこのまま、久保先生、みどり先生って呼び合うのかな」

「変ですか?」

「うん、たとえば、結婚したら変なんじゃない。 ― あ、でもいいのか、結婚したら、いちいち呼び合うこともないだろうし」

「どういう意味ですか」

「夫婦って、ねえで住むもんじゃない?子供ができたらパパ、ママって呼び合うようになるわけだし」

ここで、久保先生の恋愛レース大きく後退です・・・。

結局、久保先生はみどり先生から結婚を前提とした交際は断りました。

久保先生は激しく動揺します。理由を聞きました。みどり先生の言葉はきつかったです。

「私も、久保先生との結婚生活のイメージ湧かないんです」

久保先生は取りあえず距離を置こうと大人の対応を見せますが、明らかに動揺しているのは久保先生でした。でも、久保先生はさすがです。

「ねえ、好きな人でもできた?」

みどり先生、痛いところをつかれました。

 

これ以降、久保先生はどんどん乱れていきます。

なぜ、中村先生に負けてしまうのか・・・。

そして、久保先生は知ってしまいます。中村先生の余命が僅かな事を。

一瞬、久保先生はこれで待てば、みどり先生を手に入れることが出来ると考えてしまいます。これ以降、久保先生は恋路に負けたことではなく、自分の心の狭さ、弱さに苦悩し始めます。

久保は麗子先生(森下愛子)を呼び出しました。

「俺って、人生なめていると思う?」

突然、久保はたずねた。

「実は、そうなんだよ。俺はずっと、人生なめてたんだよ」

麗子は久保の弱気になったところを始めて見た。久保はこれまで仕事も恋愛も、いつだって思うようになってきた。

「俺さ、中村先生のこと聞いたとき、どう思ったと思う?みどり先生が、自分のものになるんじゃないかって、そう思ったんだ。最低だよ。クズだよ」

こう吐露した久保先生。そんな久保先生に麗子は笑って話しかけた。

「あんた、今までで一番、かっこよく見える」

麗子先生の言葉が全てを物語っています。久保先生は元々素晴らしい人です。そして、自らの弱さを知った時更に素敵な人となりました。

以降、久保先生は中村先生とみどり先生の見方になって行きます。

みどり先生との交際(結婚)に悩む中村先生にアドバイスをする為、いつ故郷から帰ってくるか分からないのにアパートの前で待ち続けて、自分の意見を伝えます。

中村先生が教師として最後まで行き続ける為に全面的にサポートします。

 

久保先生は状況把握に優れた人物です。

岡田先生や麗子先生が目上の人にちょっと失礼なことを言うと画面の隅っこの方でサインを送ってます。咳払いをしたり、手で合図を送ったり・・・。

職員室で中村先生が倒れた時ショックで乱れた岡田先生の言動で秀雄の教え子に病気のことがばれてしまいます。この時に真っ先に気がついたのが久保先生。すぐに取り繕って、生徒に話しかけます。結果、生徒に動揺が走りますが、すぐにアクションが起こせるのが久保先生です。

ドラマ内では語ることが無かった、その後の久保先生。どうやら、年上の麗子先生と何かいい感じでしたね。どうなんでしょうか・・・イヒヒ。

 


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