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手紙 [歴史と出会う]

携帯電話の目覚ましを使っております。

曜日設定をしておりますので休日でもいつも通りに「起きなさい!」と伝えてきました。

まあ、休みだからといって朝寝坊するタイプではありませんが冷たい室温が布団から抜け出すことを躊躇させますね。

普段は観る事が出来ない朝の情報番組をゆっくりと観ていたら、来月放映される単発ドラマの事が紹介されていました。

最近、当blogで書いていること、皆さんがコメントをつけてくれる事に符合する部分が多いので、覚えている範囲で書いてみようと思います。

 

手紙というタイトルをつけてみました。

「愛と死をみつめて」では大嶋みち子さんと河野実さんが東京・大阪間(京都や西脇、伊那もありますが)を往復させたのが手紙

ドラマ「僕の生きる道」でも、主人公・中村秀雄さんが教え子である田岡雅人君に命の大切さを説いたのも手紙でした。

さらに現在放映されているドラマ「僕の歩く道」でも大竹輝明君が幼馴染の都古へ宛てる手紙も三行の中に彼の気持ちがギュッと凝縮されていますね。

先日書いた記事「硫黄島」

沢山のコメントを頂きました。来月公開されるクリントイーストウッド監督作品の「硫黄島からの手紙」

これだけ映画の話をしておきながら、映画のストーリー(予告の類)を見ていません。

陸軍小笠原兵団 兵団長 栗林忠道中将が家族に宛てた手紙の事がストーリーの中で使われているのでしょう。

子煩悩な栗林さん。以前読んだ本の記憶では疎開の勧めや、硫黄島への仕送り不要など、多くの手紙をやり取りしていたと聞いています。

 

そして今朝紹介されていた単発ドラマ

「戦場の郵便配達」

電車男・伊藤淳史君が電車ではなく一式陸攻のパイロットとして硫黄島への緊急物資輸送に向います。必要物資と共に運ぶのが栗林中将をはじめ、多くの兵士達と家族を結ぶ手紙です。

 

一式陸攻パイロットといえば海軍

栗林中将は陸軍の方ですが、海軍も第27航空隊をはじめ守備隊が進出しています。航空隊指令は市丸利之助少将。

自らもパイロットでありながら故障で墜落、かろうじて命拾いをしました。もう飛行機を操縦する事が出来なくなりましたが、海軍は彼に予科練の発足に当たらせます。

市丸さんは闘病生活の中で命の大切さと、生き方について真摯に向き合い、予科練に集まってきた若い世代に戦い方だけでなく、いやそれよりも、絵を描いたり、書を書いたり、動物の世話をさせたりして命の大切さ、豊かな心を教えたそうです。

市丸さんには多くのエピソードがあります。

サムライにとって魂である、刀。市丸さんの海軍刀は実に数奇な運命にあります。

敵戦闘機の機銃から市丸さんを守り、硫黄島で市丸さんの遺体とともに行方不明だったものが、戦後家族のもとに戻り、展示されると盗難されてしまうがちゃんと家族のもとの戻ってくる。この刀は市丸さんをはじめ、家族のみんなをいつまでも守っているのでしょう。

「手紙」とタイトルをつけましたが、市丸さんにも手紙のお話があります。

硫黄島で書いた手紙。宛てた相手は・・・

 

ルーズベルトニ与フル書

日本海軍市丸海軍少将書ヲ「フランクリンルーズベルト」君ニ致ス。我今戦ヒヲ終ルニ当リ一言貴下ニ告グル所アラントス

この様に始まる手紙はアメリカ合衆国大統領フランクリンルーズベルトに宛てた手紙でした。

真珠湾攻撃の不意打ちは認めるが、アメリカはそれを宣伝に利用している。

石油などの対日輸出禁止措置や満州撤退、ハル・ノートの事などを記し、日本を開戦へ追い込んだアメリカの姿勢を批判します。

さらにはもっと過去に遡り、欧米のアジア植民地化を指摘し、「どうしてそんなに貪欲で狭量なのか?!」と言い放ちます。

この開戦の責任論はそれぞれの立場や見方で色々ありますが、市丸さんは決して偏った見方をする人ではありません。

手紙の中では、ヒットラーのユダヤ人迫害に関して同意出来ないことを匂わせる文章もありますが、第一次世界大戦の責任の全てをドイツに押し付けて、戦勝国の責任に関して一切省みなかっただろう!と指摘しています。

市丸さんはさらにヒットラーを倒しても、スターリンがいるぞ。強者が独占を求める限り世界から戦争は無くならないと説いています。

この手紙は4月4日にアメリカ本国に電信されます。

しかし、ご存知の通りフランクリンルーズベルトは大戦中に亡くなっています。

4月12日のことでした。

 

この手紙はフランクリン・ルーズベルト君宛てになっています。

でも市丸さんの手紙はルーズベルト君だけに宛てたものなのでしょうか?

もしかして、あれだけの人ですから、若い兵たちに最後まで生き抜くことを説いた人ですから、その若い世代が成長した時代を飛び越え、その時代を忘れてしまいそうな時代に宛てた手紙なのかもしれません。

 

※記憶違いがあってはと思い、自室の本をひっくり返しましたが見つかりません。一部、間違いがあってはいけないと思いWEBで確認しながら書き上げています。もし、認識違いがあれば指摘頂けたら幸いです。


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コメント 7

saki

最近は手紙を書かないですね。携帯電話やメールで用件がすぐ済んでしまうので。だからこそ、間違えたら書き直したり、想いを伝えるために、文章を考える手紙の重みを感じます。想いを込められた手紙を読むと、その人の気持ちが強く伝わってくるように感じます。
そろそろ鹿児島に帰る準備をします。また日常生活に戻っていきます。
by saki (2006-11-23 10:42) 

あつし

手紙書かなくなって、もうずいぶん経つな。
年賀状から、何かのお礼もメールで済ませるようになったし。
でも、手紙ってもらえた時は、嬉しいんだよな~
暖かい気持ちになれるしさ。
来年の年賀状は手書きでかんばってみようかな。
by あつし (2006-11-23 11:14) 

maeboo.

sakiさん、こんばんは。
もう鹿児島にお戻りのことでしょう。
日常の生活に戻る。ちょっと淋しいような、でも安心できるような一瞬ですね。
携帯やメールは便利ですけど、周りのみんなの文字を見ると誰だか分かるってのもいいですよね。フォントで形成される文字は読みやすいけど、本音が読みにくいのかもしれませんね。

あつしさん、どうも。
今年は芋ハンだね。久しぶりだから、ちゃんと反転文字にするんだよ。
で、作業が終わったらちょいと削っておいしく頂きましょう。
奥さんにもよろしくね。
by maeboo. (2006-11-23 20:24) 

こさ

maeboo.さん、皆さん、こんばんわ。
私には手紙を書きあう友達がいます(・∀・)
もう20年以上、やりとりしています。
最近は、ハガキだったりもしますが、やっぱり
お手紙ってうれしいものですよね。
by こさ (2006-11-25 00:54) 

maeboo.

こささん、おはようございます。
20年以上ですか、素晴らしいですね。
キーボードだと、指が勝手に動きます。特にビジネスレターの定型文章なんて『思ってもいないこと』書いていたりして・・・

我が家に来る郵便物もなかなか自筆の物を見なくなりました。
たまに見かけるとちょいと嬉しくなったりします。
by maeboo. (2006-11-25 08:21) 

saki

maeboo.さん、今頃、「東京タワー」見ておられるところでしょうか。
「遥かなる約束」も、感動的な場面に、手紙が使われていましたね。特に、クラウディアさんの別れの手紙は素敵でした。
手紙がテーマだったので、思い出して書き込んでみました。
by saki (2006-11-26 00:51) 

maeboo.

sakiさん、おはようございます。
早くしないとオダギリジョーのボクかもこみち君のボクがやってくるぞ!と思いながらも・・・

クラウディアさんも蜂谷さんご夫妻もご健在でなによりです。
この事実も断片的な情報だったので、今少しずつWEB上で調べていて、結局東京タワーを観ておりません。まずいまずい。

エンディングで実際の皆さんの映像を拝見しました。
海岸でお二人で歩いている姿を見て、嬉しく思いました。
弥三郎さん、実際にも大柄な方ですね。
さて来春は阿部ちゃんと広末さんですね。
by maeboo. (2006-11-26 09:19) 

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