密度

秀雄　「・・・１年って、二十八年よりも長いですよね」
金田　「そうだよ」

ドラマ「僕の生きる道」で使われた印象的な台詞のひとつ。
余命一年を宣告された２８歳である秀雄が最後まで生き抜く決心の言葉でした。

そして、今日、ＤＶＤをやっと観ることが出来た映画

由加里　「八年という時間が、・・・七時間に負けることってあると思います？」
美容師　「あるかないかで言ったら、あると思いますけどね。でも、まあ時間の長さで負けることはないと思いますけどね。あるとしたら何でしょうね・・・・・・。密度かな」
由加里　「密度・・・・・。密度か」

 

いや、何でもありません。ただ、ちょっと動揺しているんです。
あまり予備知識無しで観たもので・・・。男と女を逆にしてみたりして・・・。

 

さて、最後の一年ちょっとを精一杯生きた秀雄さん。
亡くなる直前にみどりさんにこう話しますね。

「後悔したはずの二十八年間が、今では、とても愛おしく感じます。・・・駄目な人生だったけど、とても愛おしいです」

 

さて、由加里は劇中に８年間付き合っていた彼氏に７時間一緒に過ごして心を奪われた女性が出来たと言われ別れた訳ですが、メイキングで演じたご本人は

「私は無いと思います」
「８年間と７時間は別次元」
「由加里にとっても、彼にとっても（８年間が）ぽいっと無くなる物ではない」

 

そうなんですよね。
歴史の話をするときにいつも言っていますが、過去があるから今があるんでしょう。
後悔したはずの２８年だって、秀雄さんが駆け抜けた２９歳の一生を彩る日々の積み重ねであり、由加里と博明にとっても８年間の交際は悔いだけではないはず。

 

１２年は？

 

コメント 5

「駄目な人生だったけど、とても愛おしいです」
残念ながら、「僕の生きる道」は見ていませんが、わかるような気がします。そして、「合い鍵」の最後のプレゼント、はまさにこのことですね。

『由加里と博明にとっても８年間の交際は悔いだけではないはず。』
そのとおりなんです。（これ以降はネタばれ注意です）
そしてこの映画には、女性ならではの視点も入っているように感じました。最後に博明にあった由加里さん、久しぶりのデートとおめかしします。最後に博明が見た由加里さんがキチンとしていたこと。二人の過去に色んな思い出があり、乗り越えてきたこと。前向きに考えられるようになった由加里さんにとって、まさに「最後のプレゼント」だったのでしょう。

設定は全然違いますが、「僕の生きる道」とも通じる感覚がありますね。「再生」でしょうか。
by saki (2007-06-04 10:20) 

さて，１２年。突然出てきました。何故１２年が今日の記事の最後なのか？考えています。
さて，８年つきあった彼氏から７時間あった人に心奪われたから，と別れ話を持ち出される。普通だったら緩衝期間を設けてから返事すると思うんですけれども，十分あり得ると思います。
心が通じ合うというか，そんな感覚は相手によっては一瞬で出てきますから。

ところで，今日の記事とは関係のない話題。
土曜日は所用があって都内をあちこち動き回っていました。
ひょっとしたらmaeboo.さんとすれ違っていたかも。
時間がとれたので坂井泉水さんの事務所へ行ってきました。
こういうのって，初めてでしたのでどうしたらいいかも分からず，とりあえず行ってみました。
行列しているかと思いきや，すんなり入れました。ただ，人並みが途絶えることはありませんでした。
記帳する言葉を考えていたのですが，いざ書く段になると忘れてしまって寸足らずな文章，しかも字が汚い。書き直せば良かったな。
遺影に手を合わせて，そばで流れているビデオを見てきました。
アリウーブさんのこともちゃんと伝えてきましたよ。
by かず (2007-06-04 19:49) 

sakiさん、こんばんは
機会があれば、僕生きを是非見てくださいな。

最後の再生ですが、僕生きと合鍵の場合とで大きな違いがあるんです。
うーん、今日はここまで・・・。


かずさん、土曜日は自宅で日曜（土曜）大工でした。
セメント捏ねて、捏ねて、固まり始めて、慌ててコテで作業、作業。
また日焼けしたかな・・・。
あれって、嫌ですね。考える時間が沢山出来るから、余計なことまで考えちゃう。

１２年・・・そうですね、前世紀の話でしょう。
by ｍａｅｂｏｏ． (2007-06-05 00:25) 

こんばんは､皆さん｡
その映画を観たことはありませんが､由加里さんの彼氏が別な人に心が移ったとしても､それまでの8年間が無駄になるような意味がなくなるようなものではないと思います｡

由加里さんと彼氏は別れたようですが､実際そういうことになったら､
かなりキツイでしょうね｡私だったら､なかなか立ち直れそうにないな…

かずさん､私のことまでメッセージ伝えてくださってありがとうございました｡
私も､今までZARDの曲で励まされたり､元気をもらったり､癒されたりしていつもZARDの曲に助けてもらっていました｡
その感謝の気持ちを伝えに行きたかったのですが､急に東京へ行くこともできず諦めていましたが､かずさんが私のことまで伝えてくれたと知って感謝しています｡本当にありがとうございました｡
by アリウープ (2007-06-05 20:31) 

アリウープさん、こんばんは
かずさんに、伝えてもらってよかったですね。
記帳に行けなくてもその場所その場所で、坂井さんを思い出して、みんな感謝しつつ、ゆっくりと眠ってもらい、数多くの曲を忘れず、口ずさみ、生きていきましょう。

映画は怒涛の四日間で撮影をした短編映画です。
「Ｐｒｅｓｅｎｔｓ　合い鍵」
広末さん、玉山さんらが出演。
http://www.presents-movie.jp/aikagi/index.html

リンクしています１０１０っ娘さんのサイトで詳しく
http://hirosueryoukosan.at.webry.info/theme/a682fa1925.html

直木賞作家の角田光代さんの短編集「Ｐｒｅｓｅｎｔｓ」の映画化で、合い鍵は第一弾。第二段は今年公開された、戸田恵梨香さん、平岡裕太さんのうに煎餅
http://www.presents-movie.jp/





えー、つらいですよ。確かに立ち直れません。
メイキングのインタビューでも言っていましたが、同感。
嘘ついてもらったほうが・・・
by ｍａｅｂｏｏ． (2007-06-05 23:05)