僕の生きる道「わぁ、すごいですね」 [僕の生きる道ロケ地]
ドラマ「僕の生きる道」の放映が終了してから5年。
主人公、中村秀雄が故郷に帰るシーンが第7話でありました。
母親に自らの不治の病を説明すべく、重い足取りで訪れた故郷。
立ち寄った教会になぜか、みどり先生がいる。
秀雄とは対照的に、意図的に明るく振る舞うみどり先生。
秀雄と二人で歩く、韮崎の風景は美しく映りました。
僕の生きる道のロケ地のほとんどに訪れていますが、5年の間、一度も訪れたことのなかった山梨。
心配だったのは、ロケ当時の面影が残っているのか?
ふたりの過ごしたアパートや、秀雄が通った病院として使われた東京のロケ地はもう取り壊されました。
いつも通り、急に思いつき走り出したので予習をおろそかに旅立ち、また後悔したのです・・・
中央高速を車で飛ばしていると、休日なのに得意先から電話。
緊急事態で、せっかく楽しもうと思っていたけど水を差されます。
予定のICではなく、早めに降りることになってしまいました。
まず、韮崎駅に向かいます。
韮崎駅周辺の写真はあとで公開しますが、その後に武田八幡宮と王仁塚の桜を見に行こうと思います。
一応、住所はラフに控えてあったのですが、番地が無く字だけだと広い広い場所で特定できないのです。
携帯電話のナビ機能を使いましたが行き先をはっきり指定できません。
駅前の案内板を見て、取りあえず「清哲郵便局」へ行ってみます。
清哲郵便局にはなんなく到着しましたが、地図を思い出し、山側に上ったところにあるはずだと車を進めます。
これが大変でした。
登ってみると、行き止まり。登ってみたら、左右曲がれるけど結局前に袋小路。
工事中もあったり、どうしても目指す方向へ行けない。
しかも、その道が狭い!
車のタイヤが50cmずれたらガードレールも無い場所で急傾斜まっさかさま!
まあ、それくらいは走れるけど行き止まりだとバックで曲がりながらその道を後戻りする・・・。
とにかく神経すり減らしました。
結局、郵便局に戻って来て武田八幡宮をあきらめて王仁塚の桜を目指すことにします。
ドラマの中でみどり先生が「わぁ、すごいですね」と見上げたあの大きな桜の木。
あの桜なら遠くから見ても目立つだろう。
そう思って、視界の開けたところを探してみます。
すると、1枚目の写真の風景が見つかりました。
奥に家並みの高さ、すぐ横の高圧線の鉄塔の高さと比較してもその大きさは伝わります。
車ですぐ目の前まだたどり着けず、まず上方の道に出ました。
やっと王仁塚の桜に到着できそうです。
川口グリーンセンターの『約束の大きな木』も一時、そうでしたが、根元付近の養生の為、立ち入れません。
はい、わかりました・・・。
このように周りに看板を立てて、人が立ち入らないように訴えています。
山々があたりを囲み、しばらく桜と周囲を見て過ごしました。
ちょっと離れたところで工事をしていましたが、人影は疎らで、のんびり過ごしました。
遠くに八ヶ岳も見えます。
横に張り出した枝が地面に着きそうで、木で組んだ台でその枝を受け止めています。
横に停めた車と比較してもその大きさがお分かりいただけますでしょうか?
犬を散歩させた年配の男性が近寄ってきました。
「どうせなら、月末に来ればいいのに」
「はい、本当はそうしたいのですが、決算で休みが取れそうもありません」
「そうですか。それは残念ですね」
自らのことのように残念そうな顔をしてくれました。
リードでつながれた柴犬も、心なしか残念そうにしてちょこんと静かに座っています。
「じゃあ、写真を撮るなら八ヶ岳を背に撮ってください」
と八ヶ岳の方向を指しておっしゃいました。
「ありがとうございます・・・。あの、ちょっとお尋ねしたいのですが、武田八幡宮はどのあたりでしょうか?」
「ああ、えーと・・・・。あの森のあたりだな、うん」
と、大まかに教えていただきました。
(でも、後で武田八幡宮へ向かうのですが、一発で到着しました。感謝)
おじいさんとワンちゃんに別れを告げて、もう少し桜を見上げます。
さて、一番のアングルを撮るか。
ここに問題があります。
桜の雄姿をすべて取るには28mmの広角レンズがない私のデジカメでは、十分に下がって撮らないといけないのですが、この桜の周囲の道は全方向撮影するには厳しいのです。
おじいさんお勧めの方向は下がって撮ることが出来ないのです。
なら・・・
ロープの中に入らないように必死に撮りました。
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