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報道ドラマ 生きろ ~戦場に残した伝言~ を観て [ライフ]

8月7日に放映されたTBS制作の

テレビ未来遺産“終戦”特別企画 報道ドラマ 生きろ ~戦場に残した伝言~

当日は社内の催しがありリアルタイムで観る事は出来ませんでした。

録画をしておきましたので、週末、出勤を気にせず多少睡眠時間を削っても問題なかろうという事で今、観終わりました。

このドラマに対しての感想なんて人様々だと思います。

まして本作はドラマだと思っていたけど、過去の映像や関係者のインタビュー等を織り交ぜている。

ここまで混ぜるなら、もっと混ぜてドラマ部分を削ってもいいと思った。

 

しかし、元々島田叡さんや荒井退造さんの事を知っている人ならともなく、とくに観て欲しい世代の人には「ドラマ」として入口を入りやすかったかもしれない。

いや、観てないかなぁ・・・。

 

 

田村洋三さんの本を読んでいる人にとっては、知っているエピソードが多く、ドラマ部分がガッツリないから、史実からずれるような演出も出てこない。

いや、やっぱり島田さん、荒井さんは勿論、県職員の奮闘を伝えるには尺が足りない。

だから、少しでも興味を持った人は是非掘り下げて、自ら知って欲しいと思いました。

 

田村洋三さんが番組、最後の方に登場しました。

元々新聞社を勤め上げて、ノンフィクション作家になった方です。

島田叡さん、荒井警察部長を中心に取り上げた「沖縄の島守」

大田実海軍中将の一生を取り上げた「沖縄県民斯ク戦ヘリ ‐大田實海軍中将一家の昭和史」

徴兵対象ではない若年学生で結成された鉄血勤皇隊と率いる陸軍士官を取り上げた「沖縄一中鉄血勤皇隊-学徒の盾となった隊長篠原保司」

 

鉄血勤皇隊と同じく、沖縄学徒隊で有名な部隊と言えば沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の教師、生徒で結成されたひめゆり部隊。あまり知られていないが白梅やなごらん等他にも女子隊は多数存在している。

話はずれますが、会津戦争の頃に会津藩で結成された白虎隊も『白虎隊』があまりにも有名で、玄武・朱雀・青龍・幼少隊も懸命に戦っている。

こういった事は自分で知ろうとしないとなかなかたどり着けないのかもしれない。

 

田村さんの著書だけでなく、戦場となった沖縄を知る著書としては

ひめゆり部隊を引率した教師であった仲宗根さんが書いた「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」という本がある。

 

また、日本軍が全く抵抗出来なかったというとそうでは無いことが分かる、アメリカ側から沖縄戦を記録した本があります。

「沖縄 -日米最後の戦闘」 本を編集したのは米軍陸軍省です。

戦勝した米軍が残した記録。敗れ、多くの方が亡くなった日本側より戦闘記録は多く残っているのです。和訳にちょっと無理がある部分もありますが、貴重な資料であることは間違いありません。

 

 

 

見終わって思ったこと。

田村さんの本を数年前に読んでいて、そこに登場した人物やその遺族の方がドラマの間に度々出演してくれました。

実際に島田叡さんや荒井退造さんを知っている人たちの年齢が画面に名前とともに映し出される。

ああ、当然なんだけどみんな高齢だな・・・。

 

広島、長崎の原爆の語り部の方もここ数日報道でよく取り上げられますが、実際に体験した方が戦争を知らない我々のような世代に直接伝えて頂けるのも、もう時間が許さなくなってきている。

直接体験した人がいなくなってしまった時代に、あの戦争を正しく理解することは重要であり、いまだ近隣諸国と摩擦係数が高い状況下であり、基地問題も領土問題も、慰安婦問題も、核兵器の問題も真の解決にはたどり着けないと思う。

 

私はこのブログでこの話題に触れるときにいつも書いていますが、「戦争反対」と四文字で言うことは簡単だけど、その戦争はどうして始まったのか?何が起きたのか?日本側だけでなく、相手側は?軍の考えと民間人の考え方、軍でも指揮官と部下の考え方・・・・・・色んな本を読んだり、テレビを見たりすると色んな意見があります。殆どの方が褒め称える海軍将校さんがいますが、その将校の下で戦った尉官が厳しい批判をしている例もあります。だから、出来るだけ色んなことを知って、その時点で自分なりの意見を持ちたい。
何かを守るために戦った全ての人々を他の批難すべき人と一緒くたにして「戦争反対」という言葉に含めたくないです。

戦争を知らない世代として、昨日より今日、今日よりも明日、もっともっと自分なりの意見を持って、確固たる自信を持って「戦争反対」を唱えたいと思っております。


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