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ノイズ [ライフ]

土日ともお天道様を見ることが出来なかったわが町の週末。

カメラぶらぶらをしようかな、いいかな?なんてちょっと悩んだウィークデーだったが、結局愚つついた天気が答えを導き出した。

もうすぐ週末も終わり。

そろそろ気持ちに変化を与えてくる日本屈指のアニメ番組である「サザエさん」が始まる。

そういえば、先日ニュースでサザエさんが完全デジタル以降をすると言っていたな。

今までは全てセル画撮影だったわけでなく、既にデジタルで編集されたものもあった。

区別ついてたかな?そこまで意識して見ていなかった。

意識して観ようと思っても、もうセル画バージョンは通常放映では観ることが出来ない。

 

 

色んな分野でデジタル化は進んでいる。

近所にアナログレコードのみを売っているお店がある。

繁盛しているようには見えないが、長い間商売を続けている。

 

私が子供の頃は音楽関連はアナログばかり。

レコードを聴くときはレコード針を置く瞬間が一番緊張し、針が溝を進む間に色んな音がスピーカーから、ヘッドフォンから聞こえてきた。

録音するカセットテープは再生時にヒスノイズがこれから聴く音楽への秒読みにも聞こえる。

そしてカセットテープへのエアチェックやダビングはヒスノイズとの闘いとなる。

ラジカセにはドルビーNRが搭載させていたが、高校時代に購入したカセットデッキにはドルビーB、Cとdbxが搭載されたものを買ったけど、カセットテープを使わなくなった今、そして音楽プレーヤーとも無縁になった今、それらの機能とは縁が無くなった。

 

ノイズを減らす行為は音楽だけでなく、映像や画像にもある。

デジタルカメラでもノイズを抑えるという行為はあるけど、フィルム時代に比べれば全く異質の物。

デジタルカメラでの撮影はRAWデータで撮影すれば、後からホワイトバランスを変更できるし、その画像のノイズを低減させる可能も可能。

それに対してフィルムカメラは撮影をする前に、露出やシャッタースピードを自分で設定しないといけないし、その結果がフイルムに映し出された結果は自分の撮影行為そのもの。誰のせいにも出来ない。

 

だけど、それが良いのだという意見も多い。

映像の編集ではわざと「フイルム風」に画像や音声のノイズを入れるケースもよくよく見かける。

 

映画「深呼吸の必要」。映画では主人公がキビ刈を終えたところで終わる。

だけど、そのノベライズではその後の事も描かれている。

約一ヶ月、南の島で援農でキビ刈をする毎日。島にはネオンも無く、明るすぎる光源が無い。また、必要以上に大きな音も無い。

だから、島から都会に戻ったら、なんて眩しいのだろうか、なんて騒がしいのだろうかとひなみは感じる。

しかし、短いあいだにそれらの眩しさも煩さも慣れて気にならなくなる。

人間が持っているノイズリダクションかもしれない。

 

わがままなもので、静かすぎるのも人は嫌いなのかもしれない。

赤ちゃんは母の胎内にいるときから色んな音を聞いている。

まるでテープのヒスノイズを大きくしたような音を聞き続けてきた赤ん坊は、生まれてからも静寂より音のある世界を居心地良く感じる。

私も昔から雨が家を打つ音を聞くのが好きだった。

風が庭の木々を揺らす音を聞くのも好きだった。

もしかしたら、デジタル映画よりもフィルムカメラ映画やセル画撮影映画の方が心地よいのかもしれない。


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