サクラサクラ [歴史と出会う]
余程、ラテ欄を見ていなかったのか
家に帰り、テレビのチャンネルを一周させようと思ったけど、つけた瞬間にペリリューの特集がNHKで組まれていた。
冒頭からナレーションの文言に憤りを感じたけど、それ以上に初めて見るカラー映像にしばし見入ってしまう。
恐らく白黒フイルムからデジタル処理を施したのだろうが、よくこんな映像が残っていたと驚く。
よくこのブログにお越しの方ならご存知のことと思いますが、軍記物はある程度読んでおり、ペリリューのことも平均以上の知識は持っています。
しかし知識なんて、多少持っていてもそれがどうなんだよ!と思ってしまった。
NHKで見た映像はやはりショッキングであり、実際にそこで戦った兵士達の心情はどうやっても100%共有できないだろう。
毎年毎年この時分に戦争のことを書くと、またかと思われると考えてブログに書き綴ることを控えた年もありました。
戦争を知らない世代であり、平和も人並み程度には願っていると思っている。
そして、『戦争反対』と安易に言ったり書いたりするのではなく、少しでも知らない歴史を自分なりに知った上で考えを持った上で『戦争反対』と言うのだ・・・・・・と思っていた。
これまで読んだ本、見た映像、人から聞いたこと、それらによって自分なりに形づけていた「考え」が今日のNHk特集で少し変化が起きた。
極限状態の島で、敵味方の間だけで命の奪い合いをするのではなく
敵前逃亡する日本人を日本人が命を奪い、精神異常となり自分らの居場所を露呈するように大声を出す米兵を米兵が命を奪う。
やはり狂気。
そして、この番組で印象に残ったのが、番組中証言をしている、生き残った元日本兵の眼。あの動画を残した唯一生き残った軍のカメラマンの眼。そして生き残った米兵の眼。
戦勝国と戦敗国で違うことだらけだけど、 あの狂気の世界を見た眼については変わらない人たちもいる。
考えていたけど、ちょっと頭を休めようとチャンネルを動かし始めると
『終戦記念』『生きろ』
というキーワードが飛び込んできて、内容を全く理解できないまま次のCMへと切り替わった。
『生きろ』と言えば、去年TBS系列で放映された官選沖縄県知事、島田叡さんの話であり、今年は満州難民収容所の話だと思っていた。
ん?局が違うな。CX系だ。
でPCで検索すると何と、これもペリリューの話だった。
よし、観よう。
もっと知ろう。
もっと考えよう。
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