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そうだ、京都行こう・・・とすると雨 (7)霊雲院 [紀行]

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本日の京都散策、予定していた大きな目標を一つクリアしました。

東福寺さんを訪れ、重森三玲さん作庭のお庭を見ること。

達成感に包まれながら次の目的地へ。

移動方向は新幹線の中である程度描いていました。

しかし、想定外の事態が。

ん!ここにも重森三玲さんが手がけた庭がある。

 

 

 

 

 

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東福寺塔頭、霊雲院さん。

 

 

 

 

 

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どんどん進みますが、正直、全く予備知識がありません。

でも、楽しみ。

 

 

 

ひと組の参拝客が帰ることろで、ひと組の家族がこれから拝観しようというところでした。

 

私も拝観料を納めます。

いつも通り、カメラ撮影のことを確認、OKとのこと。

 

 

 

 

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さあ、どんなお庭なのか。

 

 

そのお庭の前に気になるものがある。

展示ケースの中に入っているので、これは撮影可能なのだろうか?

受付のお姉さんに聞こうと思ったらいなくなってしまった。

分からないなら、撮らない方がいいだろう。

そこにあるのは楽器。

でも、どこかデフォルメされたようなデザイン。

そして、ケースの上の方には写真が。

大きな三門の前で大勢の人達が記念撮影をしている。

先程の東福寺さんの三門かと思ったけど・・・どうも違う気がする。

 

説明を読んでみた。

歴史が好きだと言っているけど、ここに書かれていることは知りませんでした。

日露戦争の際に、ロシア兵の捕虜を京都の多くのお寺さんに収容したそうです。

いや、後で調べたら京都だけでなく、日本の各地で。

その写真をよく見ると外国人の兵隊さんが整然と並んで記念撮影している。

その数、数百人。

でも、捕虜という割には笑顔も見る事が出来る。

もしかして、帰国が決まり、その前に記念撮影したものなのかな(これは想像)。

 

この霊雲院さんでも50人ほどのロシア兵捕虜が寝食をともにしていたそうです。

先程の楽器はロシア兵が故郷の楽器を拵えたものだそうです。

楽器や写真から、捕虜収容所といってもある程度の自由があったのかもしれません。

(先程の写真、この日の京都散策で午後に訪れた知恩院さんの三門のような気がします。知恩院さんにも捕虜が収容されていました。ちょっと調べたら将校が収容されたいたようです。また、資料に記述されている通り、東福寺さんや霊雲院さんにも間違いなく捕虜が収容されています。ただ、写真が気になり、そう考えました)

 

 

 

 

 

さて、お庭です。

 

 

 

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東福寺本坊庭園の時と同様、正面のお庭は定番のスタイルでしょうか。

あまり詳しくないのですが、ただ・・・真ん中の石が気になります。

 

 

 

 

 

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遺愛石と言います。

 

 

 

 

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九山八海の庭(くせんはっかいのにわ)と言います。

仏教の世界観になりますが、遺愛石を山、砂が山と海を表しています。

 

 

 

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静か

 

 

 

 

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ぼーっと眺めています。

 

 

 

 

 

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東福寺さんの参拝客も多かったのですが、年末の鹿苑寺さんよりは多くなかった。

だけど、前回の貧乏人根性で沢山の場所を訪れたい、たくさんの写真を撮りたいというスタイルを今回は改めて、じっくり観ようと思いました。

その中で東福寺さんは見るところが沢山沢山あって、思った以上に体力を使ったようです。

今、自分以外はひと組の家族しかここにいません。

お寺の関係者も受付にしか、いや、受付からも離れてどこかに行ってしまったみたい。

 

 

 

 

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正面ではなく、こちらの庭を見ると

珍しい文様。

これはやっぱり重森三玲さんだ!

 

 

 

 

 

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臥雲の庭

モクモクとわいてくる雲だ!

 

 

 

 

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ああ、のんびり。

座り込んでいます。

 

 

 

 

 

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もうひと組の家族も、左奥の方でくつろいでいます。

ゆっくりとした時間。

もしかして、今日の京都散策で一番の思い出になるのか?

と、早々に思っており、なかなか立ち上がる決心がつきません(笑)

 

 

 

 

 

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観月亭という茶室が現在修理中。

でも、普段から非公開なんですけどね。

ああ、それも見てみたいなぁ。

 

 

 

 

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熊本藩藩主 細川忠利が同藩出身の住持に贈った石です。

遺愛石とともに、須弥台と石舟と共に贈られました。

 

 

 

 

 

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このお寺さんに纏わる話としては

幕末期、西郷隆盛と尊皇攘夷派の僧侶、月照がここで密議を交わしたと言われています。

月照は西郷隆盛と共に入水し死亡。隆盛は一命を取り留め、その後維新の中でも大きな役割を果たしていきます。

 

 

さあ、行こう。

 

 

 

 

 

 

 


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