そうだ、京都行こう 2015盆(3)金地院 [紀行]
ねじりまんぽから歩くこと3分、楼門が見えてきました。
扁額を見てみると、東照宮。
おお、どうやら目的地に到着しました。
しかしながら、この門は閉鎖されており通ることが出来ません。
もう少し歩きます。
到着しました。
南禅寺塔頭、金地院。
先日、CYPRESSさんに教えてもらった「美の巨人たち」スペシャルで放映された南禅寺特集。
2012年7月の京都訪問の際にも南禅寺を訪れており、懐かしく観たのですがその番組で初めて知ったのが金地院さん。
以心崇伝が居住していた場所。
小堀遠州とも大きな関わりがありますが、2012年訪問時、私は庭に深い思いがあった訳でもなく、レンタサイクルに乗って銀閣寺方面からやって来た。
お寺が定めた駐輪場は三門が真正面に見える場所にあり、金地院さん付近に最接近したのは南禅寺さんから壬生に向かって走り出し、電動アシストによって軽やかに加速した頃合であり、気がつきもしなかった。
去年の年末から天龍寺、大覚寺、竜安寺、大徳寺塔頭の大仙院、そして同じく塔頭の瑞峯院で重森三玲さんの庭を眺めたあたりから、都会のど真ん中の公園でもちょっと石が並んでいるだけで何か意図があるのではないか?と見てしまうような気質となった。
2012年7月の南禅寺さん訪問の際にも国宝指定の方丈庭園を見ているのだが、あまり思うことは無かったのだが。
重森三玲という名前と共に、小堀遠州という名前が出てきた。
金地院の庭や建物も小堀遠州が手がけたという。
今の私なら、何かを感じることができるだろうか?
美の巨人たちで女の子とたちが見学のために拝観料を支払った受付が見えます。
事前予約をしていれば八窓席という遠州設計の茶室も見学できるそうだが、ここは予約をしていません。
予約、見学をしたら今回の京都訪問の主目的の予約に間に合うかどうか判断に迷うから、悩むことなく諦めていました。
長谷川等伯の襖絵や狩野探幽の天井画、ああ見てみたい・・・。
そんな気持ちを持ちながら、そろそろ京都の暑さを実感しながら明智門をくぐります。
ん?
くぐる前にググってみた。
この明智門は元々大徳寺にあった門だそうです。
お庭に少し興味を持つきっかけになった大徳寺。
明智光秀が母を弔うために寄進された門。それが、大徳寺では聚楽第の遺構の門を移してくるために明智門がこの金地院にやって来たといいます。
では元々あった門はどうしたんだろう。
明智門をくぐってからもググる。
え???
国宝の門が移される事がきっかけで門を解体し、新しいところでまた組まれる。
さらに金地院から移された門が国宝となっている。
すごいなぁ。
そんな明智門は国宝に翻弄される。いや、秀吉にかもしれない。
目の前に池がある。
蓮の花が咲いていた。
後で気がついたが順路は左側に廻るのがオススメ?なのかもしれないがお庭が気になっているので右側へ。
大方丈。
方丈には靴を脱いであがります。
私が最初の参拝客かと思っていたけど、外国人の女性がいました。
方丈内は撮影禁止(だと思う)。
そして、大方丈からお庭を眺めます。
小堀遠州 作の鶴亀の庭。
小堀遠州作というより小堀遠州デザインもしくはプロデュースと言ったほうがいいかもしれません。
実際に作庭したのは明らかに別な庭師だそうです。
うーん、バランス良く写真が撮れない。
引くと白砂が占める割合が増えてしまう。
それを調整しようと思うと、上記写真のように右側にある「鶴」が入りきらない。
で、あれ?
レンズの調子も良くない。
純正のキットレンズ、18-135の中望遠。
今回は望遠(55-250)は持ってきておらず、中望遠ならば標準ズームも置いてきて、残りは28mmの単焦点と10-20の超広角だけ。
これで中望遠レンズが使えなくなると、一番長いのが28mmとなってしまう。
一大事だ!!!
まだ、京都旅行も序盤の序盤。
焦る(汗)
しばらくいじっているとどうやら動作する。
だまし、騙し使っていこうか。
ああ、ここで超広角を使おう。
余裕で画角に収まります。
真ん中の平たい石が礼拝石。
その奥が三尊組石。
左側にあるのが亀の頭と甲羅を表しています。
右側が鶴。
鶴が羽を広げています。
ああ、天気もいいなぁ。
この大方丈でちょっとスペースを借りて、レンズを修理(実際には何もしておらず、付けたり取ったり、磨いたり)しながらお庭を眺めていました。
うん、青い空が見えて、白砂とのコントラストも綺麗。
だけど、三玲の庭とはやっぱり違う。
永遠のモダンではなく、トラディショナルに近いのかな。
少し歩き、開山堂へ。
後水尾天皇の勅額が掲げられています。
で、先ほど順路を無視していたので、池の方に戻ります。
鳥居が見えます。
私の背中の方向には金地院さんの境内に入る前に観た楼門があります。
到着しました。
東照宮。
家康の遺言で建てられました。
こちらも小堀遠州が手がけています。
拝殿です。
内部の撮影がよろしいかどうか分かりません。
分からないので自分の目で。
三十六歌仙の絵が飾られていました。
土佐光起の絵らしいですが、歴史を感じるものとどうやら新しそうなものも混在。
天井には探幽の鳴き龍。
ここで金地院さんの見学を終了。
やっぱり、特別拝観で八窓席を含めて自分の目で見てみるともっともっと楽しいんだろうな。
特別拝観を利用できなかったのが理由かどうか分かりませんが、やや消化不良を抱えて次に向かいます。
コメント 0