そうだ、京都行こう 2015盆(18)重森三玲庭園美術館 その4 [紀行]
茶室の説明の後、お庭の説明の補足があり、三々五々解散となります。
でも、実際には皆、写真を取ったり、質問を館長にしたり。
私にはちょっと理解が出来ない庭園に関する質問もあり、ほぼ即答される館長。
美術であり、学問であり、宗教観でもある庭園。奥が深い。
こちらは書院の目の前のお庭。
三玲氏がここに住む前から平たい石はあったそうです。
私もちょっとお庭の本を買おうかどうか迷って、少し立ち読みしましたが、この平たい石の区別も難しい。(あああ)
礼拝石。
ここに立って、礼拝を行う為の平たい石。
座禅石という平たい石もありますが、そちらは座禅を組んだり行の場所。
礼拝石と言えば、この金地院さんに行った時にも拝見しました。
あのお庭で礼拝石に立ち、奥にある東照宮を礼拝した。
それ以外の石は全て三玲が見立てて持ち込み、組み上げました。
舟石です。
枯山水庭園は本物の水を使わずに「水」を表現します。
舟と見立てた石があるという事はそこは海だったり、川であったり、池なのです。
砂に描かれた文様は波であったり、水の流れなのです。
茶室の前から見たお庭。
お庭自体、L字型をしておりますが、書院からの風景だけでなく茶室からのお庭も見ごたえがあります。
苔も砂も石畳も美しく、モダンであり、伝統的。
元々は吉田神社の社家の敷地。だからお庭に祠があります。
すだれを巻き上げる道具。
お庭って、目線を変えるだけで全く風景が変わります。
座って見るものは立って見るより座って見る方がいい。
書院や茶室にいる目線で見てみる方が、三玲らしくダイナミックな庭に見えます。
三玲さんの奥様は桜が好きだったそうで、このお庭にもシダレサクラが植えられています。
この日のメインディッシュを頂きました。
訪れる前に思い浮かべていた敷地の広さより、少し狭いのかと思いましたが、その分濃縮された三玲さんのエッセンス。
夏の暑さを忘れるような小一時間。
いい経験をさせて頂きました。
そして、重森三玲さんが手がけたお庭、またどこかで出会えたらいいな。
さあ、お盆の京都弾丸ツアーも中盤戦へ突入です。
忘れていた夏の暑さ、お庭を出たら速攻で思い出しました(笑)
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