顔を覚えられた？

金曜日は家で食事を摂らない事が殆ど。

職場の仲間と飲みに行くか、もしくは地元まで戻ってきてから独り飲み。

これまで幾つかの独り飲み優良店を見つけたけど、何故かその店は閉店してしまう・・・。

居心地のいい店が少なくなってきた。

新しい店を開拓しないと。

 

 

そんな中、気になるお店がある。

基本、中華だけど食事だけでなく、飲みもＯＫ。

店頭には晩酌セットなるメニューもある。

立地は駅から至近ではなく、ちょっと離れて住宅街の真っただ中。

 

どこかに駐車場はあるのかもしれないけど、目の前や横に明らかに駐車場があるという訳ではない。

よって、飲みじゃなくて食事をしたい人が車で通りかかり、お！ここにしよう・・という事は無さそう。

 

そういえばここの場所、色々と変わってきた。

記憶にある範囲だと、焼肉屋さん。閉店して居ぬきで入って、もう一度焼き肉店が開店。

そして、閉店して次はお蕎麦屋さんだったか、創作イタリアンだったか・・・。

とにかく、長続きしない。

もしかしたら住宅街にあるから平日のランチはママ友でいっぱい。土日のランチも家族連れで・・・・

とは思えない。

 

しかし、晩酌セットは惹かれるんです。

駅の側にあるお店、一人で頼むには一つの料理（つまみ）が多すぎる。

色んな物が食べられ無い。

そして、平日から休日へとフェードアウトするのに、ちょっと騒がしすぎる。

贅沢かもしれないけど、これまでそんなお店があったんです。

だから、残念に思っていた。

 

しかし、今度の中華料理屋さん、晩酌セットはちょっとずつ色んなものがつまめるぞ。

そして、騒がしくなさそう。これはいい！！

 

 

 

ガラスで出来たドアから店内の様子は覗ける。

近寄ると静かそう。

静か・・・

客がいない。

お店の御主人とその奥さんらしき人が座っている。

一瞬、御主人と目があったけどすぐにそらした。

なんか、入りにくい。

 

よし、今度また来よう。

 

 

 

 

ある金曜日、どうかな？と思って中を覗くとご主人が椅子に座って店のドアの方をずっと睨んでいる。

客はゼロ。

また目があった気がした。そりゃそうだ、主人は入口を凝視しているんだから。

 

 

今度、客が入っていたら寄ってみよう。

 

 

ある金曜日。

ドアを覗くと、客席に座っているご主人が腕を組んで入口を睨めつけている。

目があった気がする。

 

 

もう、顔を覚えられたかもしれない（笑）

もう、この店には行けないと思う。