そうだ京都、今年の冬も行こう(16)圓光寺 [紀行]
曼殊院を出て、お昼ごはんで悩んだ湯葉丼を諦めて、地図を片手に辿り着いたのがこちら。
圓光寺。
曼殊院門跡同様に紅葉スポットとしても有名です。
ここで受付を・・・・と思ったら人がいない。
ん?と思ったら慌てて出てきた。
どうやら、拝観客があまりいない模様。
拝観料500円を納めて中に。
ああ、いい天気だ。
そして、目に飛び込んできたのが
お庭。
奔龍庭といいます。
白砂を雲海に見立て、天空を自由に奔る龍を石組みで表した平成の枯山水。
と紹介されている。
かつて井戸だった部材を利用したものとのこと。
ここで頭に浮かぶ作庭家とお庭がある。
去年の秋から冬に特別公開されるお庭にどうしても行きたかった。
だけど行けなかった。
東福寺塔頭の龍吟庵。
その西庭である龍門の庭。
重森三玲が作った、その庭を知らなければ複雑な感情は生まれなかっただろう。
どうしても比べてしまう。
このお庭までに3人とすれ違いましたが、それ以降ずっとずっと一人きり。
お寺の方とも誰にも会えず。
よし、宝物館を見学します。
続いて紅葉の季節には真っ赤に染まるお庭、十牛之庭。
本堂からお庭を眺めるアングルが額縁となります。
しかし、本堂に上がって宜しいのか?
お寺に人がいない。
あ、これが珍しい水琴窟。
宝泉院のそれとは違う、薄広い手水鉢を渡る竹を使ったそれは澄んだ音が楽しめます。
誰も居ない。
本堂に上がり、庭を眺めると額縁庭園となります。
あ、このお寺さんの開基は徳川家康です。
紋は三つ葉葵。
十牛之庭の周囲をぐるっとめぐる事が出来ます。
鐘楼。
京都と言えば、竹林。
墓地内には村山たか女が眠っています。
静か。
ちょっと怖い位に静か。
額縁庭園を楽しめなかったのが心残り。
ただ、とても気に入った風景がありました。
この日、新幹線で京都に向かう途中、車窓から低い位置に雲が浮かんでいる様をみました。
あれ?雲ってこんなに低かったっけ?
だから、この日は雲が妙に気になっていた。
圓光寺の奔龍庭の前を通り、総門の方へ戻る時に観た風景。
ああ、気ままな旅をしているんだ。
そう実感した瞬間。
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