そうだ京都、今年の冬も行こう(30)八坂の塔 [紀行]
八坂の塔
正式名称は法観寺五重塔。
法観寺の伽藍は五重塔以外には薬師堂・太子堂しか残っておらず、八坂の塔という呼び名の方が勝っている模様。
たびたび京都散策の記事のたびに書いていますが、京都の建物は火災・震災との戦いの歴史。
この八坂の塔も創建当時のものではありませんが、意外にも足利6代将軍義教が再興した際のもの。
足利義教は3代将軍足利義満の子であり、先ほど訪れた青蓮院門跡の門主を務めた時期もありました。
京都東山の風景には無くてはならない建物であり、当然のこと記念撮影の人気スポットでもあります。
高さは49mあり、国内でもトップクラスの高さ。(日本一の東寺の塔で54.8m)
広角・超広角のレンズがあればいいが通常の画角のレンズだとここまで近寄ると入りきらない。
これは五重塔だけでなく、高さがある建物の記念撮影でも同様。
例えば、東京スカイツリーなど。
となるとみんな工夫する。
手っ取り早いのが、屈んで取る。
しかし、それも限界がある。
東京スカイツリーでは凹面鏡を用意している人がいた。
その他の工夫では階段の途中に立ち、下から映す方法。
そして、この八坂の塔でも実践されていた。
この写真、右後方にちょっとした段差があるのです。
女性2人と男性二人が並び、年配の方がカメラを持って撮影していた。
このカメラを持った人、随分と相手にポーズをさせている。
その要求も少し笑っちゃうようなことも。
で、私もパチリパチリとしているうちに、彼らに関する情報が少しずつ集まってくる。
記念撮影をしている男女3人は外国人だった。
目が悪い私にとって、遠目には日本人と見えましたがアジア圏内の外国人旅行客の模様。
そしてカメラを持って撮影をしているのは彼らの仲間でなくここで会った人らしい。
となると心配事が生まれてきた。
この記念撮影は男女三人が純粋に希望して行われていることか?
それとも、「押し売り」ではないか?
しばらく様子を窺っていたけど、結論は出ず。
少なくとも観光客男女3人の笑顔はそのままだったので、その場を離れました。
私もよくカメラを渡され、シャッターを切ることはあるけど、あそこまではしないけどねぇ・・・。
・・・・・でも、ないか。
横浜の山下公園で夜景撮影をしているときに、SONYのNEXをカップル(新婚さん?)から渡されて、大桟橋を背景に記念撮影を頼まれた。
私にとってはミラーレズ一眼で初めての撮影。
しかし、NEXの操作面を100%理解していないし、彼らに聞いても買ったばかりでほとんどわからず、オート撮影ばかりしてきたとのこと。
ならば、夜景の基本中の基本。
三脚撮影。
私のカメラが雲台に乗せられているがそれを取り外し、彼らの許可を得てNEXを取り付ける。
そして、撮影。
少なくとも彼らが撮ってはがっかりした、それまでの写真よりはマシなものが撮れたはず。
えらい感謝されましたが・・・・・おせっかいだったかな。
という事を私もしていたな。
あのおじさんなりの「おもてなし」かもしれない。
そう、信じて歩き出します。
今日、最後の有料拝観、間に合うでしょうか?
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