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そうだ京都、青もみじを見に行こう(4)曲水の庭 [紀行]

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今回の京都カメラぶらぶら散策。

必ず訪れようと決めていた場所が松尾大社さん。

そして、松尾大社さんにある重森三玲さんのお庭を見ることが最大の目的。

この日は天気は下り坂。

室内から眺めるタイプのお庭ではないので、雨が降る前に観たいし、京都駅からもそこそこ距離があるので京都到着後、一番目に訪れたのでした。

 

さあ、その松尾大社のお庭。

重森三玲さんの晩年のお庭となります。

昨年NHKの日曜美術館で重森三玲さんが特集されましたが、その番組内で松尾大社の庭も紹介されていました。

作家の高橋源一郎さんが訪れていましたね。

そこに私も来ました。 


 
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私などが庭を語るなど一生かかっても早すぎるといわれそうだけど、素人なりに思ったことを書けば、やっぱ三玲さんらしいなという感想。
 
 
 
 
 
 
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石組は迫力満点。
 
 
 
 
 
 
 
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そして、庭の名があらわすように貴族の庭遊びを彷彿させ、また平安絵巻を頭の中で思い浮かべるとすっと出てくるような曲線美。
 
重森三玲さんにお庭は枯山水が多く、水を使わず水を表現していますが、この曲水の庭は水を用いて周囲の石組みを際立たせているように感じます。
 
 
 
 
 
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重森三玲さんの作品を表す言葉に
 
『永遠のモダン』
 
があります。
 
どれだけ時を経ようとも常に新鮮味がある。オリジナリティ。
 
ただ、奇抜なだけでなく日本全国の庭の調査を行ったように前人の伝統も把握した上で、チャレンジしている(彼に言わせたらチャレンジではなく石がそこに置くようにと言っている)ことが迫力があり、思わずははーんと言いたくなるお庭が出来るのでしょう。
 
 
三玲さんの作品にはテーマ性が前面に出ている作品があります。
 
瑞峯院の閑眠庭はキリシタン大名の大友宗麟が眠るお寺に十字架の石組みを隠した。
善能寺の遊仙庭にある鶴亀の石は大きく翼を広げているように見える。泉涌寺の塔頭、善能寺には航空機ばんだい号受難慰霊のお堂がある。何か関係を感じずにはいられない。
 
特に一つの場所に二つ以上のお庭を任されたときに対照的な庭を造ることが多い気がする。
 
東福寺本坊、八相の庭は南側はどちらかといえば伝統的要素の割合が高いが、北庭の市松模様や東庭の北斗七星など作庭当時見守っていた人はびっくりしたことでしょう。
 
 
 
 
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重森三玲が曲水の庭を造る際にイメージしたであろう平安貴族の水遊び。
 
松尾大社と平安を結びつけたことについては庭園内にある説明書きにありました。
 
 
平安時代、京の都を守る神様は北の「賀茂の厳神」と並び、西の「松尾の猛霊」と尊び称せられていた。
その当時の隆盛をこの庭に表したのでしょう。 
 
 
 
 
 
 
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NHKの日曜美術館でもう一つ(と思っていた)、重森三玲の庭があります。
 
この先にあるようですが、
 
 
 
 
 
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ここより神像館に入り見学ができるそうです。
 
お社の方が招いております。
 
見に行きましょう。 
 
 
  

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