そうだ京都、青もみじを見に行こう(5)神像館と即興の庭 [紀行]
松尾大社、曲水の庭を眺めた後、神像館へと向かいます。
この写真の真ん中、奥にある建物がそれです。
松尾大社 松風苑三庭園の拝観料と神像館の入館料は共通です。
お庭の写真撮影に夢中になっていると、お社の方から、どうぞ御神像も観ていってくださいね、と声をかけられました。
早速、階段状になった渡り廊下を進み、神像館に入ります。
そこに入る時に気になる物が・・・それは後で。
神像館の中では写真撮影が出来ないので、松尾大社さんのHPなどを見て参考にしていただければ幸いなのですが、国指定の重要文化財である木造の神像が三体が展示されています。
平安時代前期の作品と言われており、木造の神像としては最も古いものとも言われています。
ガラスケースに1体ずつ収められており、男神(老年)・男神(壮年)・女神像の三体。
この三体以外に最近新たに木造神像が18体展示されています。
これらは松尾大社の摂社・末社にあったものだそうです。
やはり、平安~鎌倉期の物。
国重要文化財指定の三体と比較すると、保存状態は悪く、一緒に展示されていないと神像だと分からないものもありますが、それ程貴重なものだと言えるのでしょう。
気になった一つの像があります。
説明書きにありましたが、能面の翁像に通じるような特徴的な笑顔の神像がありました。
摂社・末社の話をしましたが、展示されている古文書、松尾大社絵図を眺めていると中央の松尾大社の両側に、月読神社と一櫟宗像神社が配されています。
実は新幹線で本日のブラブラルートを考えている時に、月読神社さんについては立ち寄れそうかなと思っていましたが、松尾大社の摂社だったのはここで知りました。
他にも御神宝が展示されておりましたが、これは伊勢神宮の式年遷宮の際に建物だけでなく、御神宝も新たに調達し以前の物は処分してきたそうだが、最近では関係の深い社に渡されているようです。
さて、他のお客さんと一緒に説明を受け、満喫したあと外に出ます。
カメラバッグにしまっていたカメラを取り出し、入る時に気になった場所にレンズを向けます。
それが・・・
神像館と隣接する建物の間に石庭がある!!
松風苑三庭園というから、先ほど観た曲水の庭、これから観る上古の庭、二の鳥居の側にある蓬莱の庭。
この三つと思っていたけど、もう一つ。
調べてみると、
即興の庭
というそうです。
間違いなく、重森三玲さんのテイスト。
写真には映っていませんが、奥の方には東福寺龍吟庵に見られるような、稲妻模様っぽい垣根もあり、砂の色のコントラストや石組もこのちょっとした空間へギュッと凝縮しています。
即興の庭というくらいだから、三玲さんが即興で作ったのかなぁ。
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