そうだ京都、青もみじを見に行こう(6)上古の庭 [紀行]
神像館を拝見させてもらい、いったん曲水の庭に戻ります。
流れる水を跨ぎ、渡り廊下の下を頭がぶつからないようにくぐると上古の庭があります。
昨年のNHK日曜美術館で重森三玲さんの特集が組まれましたが、この上古の庭についてもしっかりと説明がありました。
三玲の到達点と言われる庭
初期の作品であり、代名詞的な作品が東福寺の方丈庭園。
昭和14年、三玲さんは43歳でした。
そして、松尾大社松風苑三庭園は昭和50年。三玲さんが亡くなられた年の作品であり最後のお庭です。
さて、この上古の庭は今回の京都ぶらぶらカメラ散策の目玉と言っていい場所であり、そのNHK日曜美術館を見直してやってきた。
松尾大社を訪れたのは作家の高橋源一郎さんであり、三玲さんのお庭は他にもたくさん見られているご様子。
とにかく、この上古の庭について感想を述べているのだが、正直よくわからなかった(笑)
これは私の知識不足ということであり、百聞は一見に如かず なんだろうとも思っていた。
一番高い場所にある巨石。
男女二祭神を表しているそうです。
これまで僅かばかりの知識でお庭を眺めてきました。
蓬莱山、三尊石など儒教や仏教という宗教的な意味合いが多いのですが、磐座と神道もこのお庭に込められています。
そして・・・
これらの石の立っている場所。角度。意味するところ。
観ればわかるかもと思ったが、わからん。
高橋源一郎さんが番組内で、この庭園を言葉で翻訳できないとおっしゃっていました。
その点については同意できます。
なんだろう、うまく表現できない。
それは三玲さんが集大成として臨んだこの庭、石組の意味合いを理解していからだろう。
日曜美術館の中でこの庭の工事映像が映し出されていました。
三玲さんが亡くなられる年ということになりますか・・・。
三玲さんの肉声でこう言っています。
石組が庭の命
石と会話ができるまで修養できなければ駄目。
石が作者にここに置いてくださいと話しかけてくる。
との事。
修養不足な自分。
もう少し、三玲さんや他の人の庭も見ていかないといけませんね。
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