そうだ京都、青もみじを見に行こう(17)桂春院 [紀行]
嵐電の妙心寺駅より歩き、妙心寺の北門に到着。
2014年暮れの京都散策では仁和寺から龍安寺まで歩き、そのルートからはやや南に離れていたので諦めたお寺さん。
その2104年暮れの散策の際には龍安寺の後には鹿苑寺(金閣寺)を訪れ、さらに大徳寺に到着し公開されている塔頭の庭を見て、少しずつ庭に興味を持つようになりました。
大徳寺さんにはその後再び訪れることとなります。それは多くの塔頭があり、特別公開期間しか見られない塔頭もあるため。
妙心寺さんも似た雰囲気があります。
広大な敷地に多くの塔頭があります。
往路の新幹線のぞみ号の中で広げたガイドブックとスマホを使って調べた特別公開中の塔頭。
さて、どのルートで回ろうか。どれだけ回れるだろうか?
頭でイメージした最初に訪れようとした塔頭は北門をくぐって右手にあるのだが、なぜか北門を通るとすぐに左手に伸びる道があり、私はそこを歩き始めた。
左側の方向に全くあてがないわけではなかったのだが、この選択は後々影響が出ることとなる。(ちょっと大げさかな)
とにかく広い。
お寺さんの境内にいることを一瞬忘れたような感覚。一般の住宅が並んでいる。その前を通り、何度か直角の曲がり角を複数回、右に左に曲がる。まるで一直線には進まさせないよ、という感じ。
そして、見えてきた。
初めて訪れるから知っているわけではないけど、門前の様子からここで間違いなさそうだ。
臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の塔頭、桂春院。
特別公開!と思ったら、通年公開でした。
ここ恵春院にはいくつかの庭があり、それぞれ趣があります。
GWの観光客が多いシーズンですが、この日は他の参拝客・観光客でいっぱいということもなく静か。
気に入った庭の前でゆっくりと過ごせそうです。
身体が自然とむかった先には
茶室のようです。
緋毛氈の先にお庭が。
額縁庭園のようにも見えます。
一人っきりなので、茶室独占状態。
庭を埋め尽くす杉苔の緑が鮮やか。
侘の庭というそうです。
目線を上げても緑。緑。緑。
腰を上げて方丈の方へ。
その途中に広がるお庭。
思惟の庭
この庭では石による表現がなされています。
飛び石の先には先ほど見ていた侘の庭があり、茶室があります。
大徳寺は別名、茶寺と呼ばれていました。千利休ゆかりの寺でもあり、すべての寺院に茶室が設けられています。
それに対し、妙心寺派は茶道は修行の妨げという意識があり、大っぴらには茶室を設けられず、奥まったところに建てたとの事。
方丈の方へ
あ、やっと他のお客さんがいらっしゃいました。
お茶を頼んでいるようです。
方丈の前に広がるお庭。
真如の庭。
邪魔にならぬように、いったん方丈を離れて、この庭に降りてみましょう。
靴を履き替えられるところがあります。
楓がきれい。
真如の庭と方丈がこの垣の向こうに。
これなら、今頃お抹茶が届き、お庭を眺めている女性の邪魔にならずに済むかな。
一番奥まで来ました。
くるっと回れるのかなと思ったら、行き止まりでもう一度戻ります。
この写真では右側が真如の庭と方丈。
最後に方丈に戻るところ
これが真如の庭。
この後、私もしばらくここでぼーっとしておりました。
その後、違う人が訪れた音を聞き、立ち上がります。
よし、次の塔頭に行こうか。
もう一回、侘の庭の横を通り
火灯窓から坪庭が見えます。
清浄の庭。
4つ目のお庭もそれまでの庭とは全く趣が異なります。
大徳寺の龍源院や東福寺の方丈とともに、沢山のお庭を一か所で楽しめるお寺さんでした。
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