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そうだ京都、青もみじを見に行こう(21)大法院 [紀行]

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妙心寺の塔頭で常時公開されている退蔵院さんの見学を終えた後、次に向かったのが大法院さん。

こちらは春と秋、期間限定の特別公開中。

妙心寺を訪れようと決める要因として、前年に仁和寺と龍安寺を訪れながら、中間にありながらやや南に位置していたので外してしまった事、そして調べたら特別公開をしている塔頭が複数あったこと。

やっぱり、特別という言葉に弱い、煩悩だらけの庶民なんです。

 

せっかくだから、見るぞ~。

お庭が楽しみだ。

 

 

 

で、あらかじめ書いておきますが、写真の数・・・少ないです。

撮影禁止のエリア(と、思っていた)だったり、墓地を撮影するのは苦手だったり。

拝観料を納めて、パンフを頂き中へ。

 

ずっと退蔵院から私の後方より、同じ道のりを歩いていた男性一人。

一旦、入りかけてやめてしまった。

どうしたんだろう?

予算の問題かな?

説明しにくいのですが、違和感を感じつつも奥に進みます。

つけられていた!?

 

 

 

 

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この先は墓地です。

お!佐久間象山のお墓があるのですか。

 

で、行ってみました。

墓地の奥の方に、佐久間象山のお墓が。

そして真田一門のお墓もありました。

 

では、なぜ佐久間象山のお墓がこちらにあるかというと、後程、解説員の方より教えてもらいましたが、真田信之の遺言により、孫娘の長姫(千種有能の妻)が信之の菩提寺として建立したのが大法院です。

真田信之は真田昌幸の長男であり、真田信繁の兄。

関ヶ原の戦いでは東軍側に参戦し、上田藩主、その後松代藩主となり、その後江戸時代を通じて長く真田家が治めることとなります。

佐久間象山はその松代藩士であり、藩のブレーン役でもありました。

公武合体・開国論を説く象山は上洛時に三条木屋町筋で隈本藩士・川上彦斎、鳥取藩士・前田伊右衛門に襲われ、落命しております。

京都にある、松代藩ゆかりの寺ということで象山は大法院にお墓があるのですね。

 

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方丈へと続く道はつつじに囲まれています。

 

 

この方丈に有名な路地庭園があります。

撮影禁止と思い込んでおり、

方丈の受付では先客がしっかりと三脚棟を大きなカメラバッグにしまっていました。

これまでの京都散策でも撮影禁止だけでなく、カメラをしっかりとしまってくださいというお寺さんもあり、私も首から下げていたデジタル一眼レフをカメラバッグにしまいました。

撮影禁止と「思い込んでいる」私は、受付の方よりご厚意でバッグを預かりましょうか?と声をかけられ、それに従い、引き換え札を受け取る。

ちょっと首を振れば、廊下は広くなく、また方丈にはたくさんの拝観客がひしめいている。

出来れば、身軽なほうがじっくり見ることに集中できそうだから。

 

 

 

方丈に入るとお庭に向いた最前列はすでに埋まっており、その頭越しに見やすい位置も埋まりつつある。

私は一人、どこに占拠しようかた思案していたら、年配の男性がここにどうぞと空けてくれた。

どうやら、お庭を十分堪能されたのかな?

お礼を言ってそこに座ると、彼はまだそばに立って、周囲を見ている。

ちょっと申し訳ない気持ちで彼の様子を観察しているのだが、お庭を見ているというよりやってくる拝観客に対して意識を払っている。

この人がお寺と庭を解説してくれる方だった。(お寺の方なのか、他のお寺の特別拝観でもあるが、京都の観光協会や学術会からの派遣メンバーなのか)

 

桂春院さんでも腰を下ろしてゆっくりしたけど、妙心寺と退蔵院でそこそこ歩いたので、座ると根っこが生えた(笑)。

周りを見るとお抹茶と茶菓子を食べている。

これはすでに納めている拝観料の中からいただけるものらしく、私にもお寺の方が丁寧に配してくれた。

ちょうど、その時に先ほどの解説員の方より説明が始まる。

真田信之の菩提寺であること。孫の長姫が信之の遺訓に従い建立したこと。

真田信繁(幸村)の印象が強いが、信之は長命であり、松代藩主として江戸時代が終わるまで続いたことの説明。

佐久間象山のお墓があることの由来。

お庭や茶室の説明。

 

さらに説明が続く、お庭を見ていたので失礼ながらお尻を向けていた内陣に注目すると、そこには三つ葉葵と六文銭が並んでいる。

それには理由があり、大法院は妙心寺の塔頭であるが、そばに徳川家康の長女・亀姫が建立した盛徳院があった。その盛徳院と大法院は合併となり、徳川と真田が並んでいるのです。

 

 

そんな説明をしている最中、 最前列のご婦人がコンデジで撮影。

しばらくして、私の前にいる方もスマホで撮影。

ああ、ダメでしょ。

 

と思っていても、解説員の方は特に注意無し。

 

で、解説が終わりどうぞごゆっくりお楽しみくださいということになる。

すると、次から次とスマホ撮影会。

 

解説員の方に、撮影してもよろしいでしょうか?

の問いに

「どうぞ、どうぞ」

 

 

あれ!?

どこで撮影禁止と思い込んだんだ。

ああ、カメラは預けてしまっているぞ。

周りを見ても、スマホかコンデジしかなくデジタル一眼レフは一人もいない(笑)

ならば・・・

スマホだ。スマホはあるぞ。

 

 

 

 

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壮絶な場所取り合戦の末、他の方の頭越しに。

これまでの経験で、個人的には座った高さで撮影したお庭が一番きれいに撮れると思っていますが、頭ごしに。

 

 

 

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緑鮮やかですが、秋の紅葉の季節には真っ赤に染まります。

 

 

 

 

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とてもいいお庭でした。

ただ、カメラの真相は分からず。

カメラを撮るために人の移動が多く、ゆっくりとするには騒がしめかな。

期間限定の特別拝観であり、いずれも青もみじ、紅葉の頃なのでシーズンオフは考えにくい。

ならば、早朝だな。今度は。

 

良かった。

 

良かった。 

 

 


 

 


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