そうだ京都は今だ、2016夏(8)龍源院その2 [紀行]
次のお庭は龍源院方丈、南側の庭である「一枝坦」(いっしだん)。
龍源院の中でも一番新しいお庭。
前回訪れたときは、背景に見えるお隣の工事が気になったけど、今回はなぜかほとんど気になりませんでした。
前回、訪れたときに受付でもらったパンフとスマホを駆使して、一枝坦の庭のことを調べて、樹齢700余年の中国種の山茶花『楊貴妃』が庭の中央にあり、その下に石灯籠がある庭、枯山水庭園ではなかったことを知った。
さらにその庭に関する寄稿文をWEB上で見つけた。葉っぱの緑と咲き誇り、周囲に散る真っ赤な花びら。そして石灯籠。でも残念ながらその庭の様相が分かる写真はその時に見つけることが出来なかった。
だけど、今回の京都訪問直前のテレビの特番であっさりとその山茶花と石灯籠の写真が映し出された。
昭和55年に枯れてしまった山茶花と石灯籠。
残念ながら真っ赤な花が咲き誇った写真ではなかったけど、今見ている奥の塀が同じであり、往時を知ることが出来た。
そして、当時の住職は庭を変化がある庭から不変の枯山水庭園として一枝坦を作る。
手前にあるのが亀石。
奥に見えるのが蓬莱山。
鶴石。
重森千靑さんの説明で、これが鶴と言われて、鶴に見えてきた。
千靑さんがこの鶴石は二通りに見てとることが出来る。
羽をたたんで、たたずんでいる様子にも見え、羽を広げて飛び立とうとする姿にも見える。
テレビでは鶴のイラストが重ねられて、思わずほっほーと言ってしまった。
蓬莱山とそばにある平たい石。
重森千靑さんはこの平たい石を舟石と説明しました。
蓬莱山に近寄る、もしくは離れる船。
喫水線まで沈んでいる船は荷物を満載している。
千靑さんはこれは蓬莱山で多くのものを得て、出港する船を表しているのではないかという。
と、ここまで唸ってきたけど、千靑さん曰く庭は見る人によって見方はそれぞれだという。
なるほど。
去年訪れた時よりも、ずっと楽しく庭を見ることが出来ました。
そして、北側にあるこのお寺で一番古い庭を見に行こうと歩き出すと
方丈の西側にあるのが開祖堂。
やっぱり、いい天気。
順光だと、空が青く綺麗に映ります。
そして、この石灯籠が一枝坦の庭が作られる前、方丈に南庭の山茶花ととも庭の景色を構成していた石灯籠。
今はここにあります。
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