やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ [ライフ]
異動があったり、ここ半年くらいはいろんなことがあった。
夏季休業は余ほどのことがないと出社禁止。
しかし、余程のことがあるので出社している者も今年は多いが、小職は5連休を頂き、休み明けは始発の次の次くらいで会社を目指す。
かつて本を読んでいたころと比較すると明らかにペースダウンしているが、少しずつペースをもとに戻したいところ。
会社が休みとなる、この季節。
前ほどではないが、8月15日が近づくとテレビ番組や書店店頭にならぶ書籍類にも第二次世界大戦に関わることが増えてくる。
ふと、自分の中で問いが投げかけられた。
海軍将校をフルネームで挙げてみよ。フルネームでね。
と。
一時期であれば、スラスラでてきたワードが浮かんでこない。
あれ、レイテ沖海戦で栗田艦隊に呼応し、ほぼ約束通りの時間にスリガオに突入した西村艦隊。
西村司令官・・・フルネームが出ない。志摩艦隊の志摩清英指令は出てくるのに。
お!そもそも栗田艦隊の栗田さん。謎の反転は有名な話であり、その後の研究で「憶測」は知っているのでが。
栗田さんもフルネームが・・・おっと、健男さんだ。
キスカ撤収作戦の髭の昌福さん・・・ショーフクさんと覚えたけど、正式にはなんて読むのだっけ。
久し振りに三船敏郎の「太平洋奇跡の作戦 キスカ」を見たくなった。
ああ、ダンディな写真の有馬さん。「特攻」というキーワードにはよく名前が挙がります。
有馬・・・・・。
あかん、すっかり記憶がすり減っている。
大和の元艦長で操艦の名手。大和特攻の際には参謀長として大和に乗り込んだ方のお名前が出てこない・・・。
そんな時に歴史街道の今月号が目に入った。
『日本海軍・名称の決断』『戦国の御家騒動』『陸奥宗光の交渉力』『河井継之助 自分を信じ抜く力』とあ
る。
東郷平八郎、山本五十六、角田覚治、木村昌福・・・真の名将は誰だ!とサブタイトルも。
お、かくたかくじさんは絶対に忘れないが、取りあえず購入。
フルネームや読み方が分からなかった方々は今月号の歴史街道で
木村昌福さんは きむらまさとみさんで合っていた。
特攻作戦が作戦として正式に発動する前に攻撃機で飛び込んでいった有馬指令は有馬正文さんだった。
有馬さんの記事に必ずと言っていいほどいつも掲載される写真。
ダンディだなと思っていたけど、いい写真。人の温かさがじわっとにじみ出るような笑顔。
そして、気が付いた。有馬さんが一式陸攻に乗り込んで空母への体当たりを敢行したときの年齢は今の私よりも若かったんだ。
角田覚治さんの記事内に、同期に西村祥治さんの名前が出た。
戦艦大和最後の艦長は有賀幸作さんとしてすらっと出るも、その前の艦長が・・・・
結局、こちらは調べて、ちらっと視界の端っこにその方の名前が出てくると
あああ、そうだよ。何で出てこないんだよと自分を罵ったり。
森下信衛少将。
と記憶の呼び戻しをしながら歴史街道を読み終える。
指揮官先頭。
テニアン島で飛ばす飛行機もなく、陸上で最後の突入を行う海軍第一航空艦隊司令長官の角田覚治さん。
飛行少尉とおにぎり一つを半分にして分けて食べ、じゃあなと手りゅう弾二つと拳銃一丁で敵陣めがけた。
あまり美化しすぎることなく
歴史と情報とを知り
それで考えて
先日亡くなられた沖縄の翁長知事のこと
憲法9条改正のこと
賛成・反対と自分ではっきりと、どちらでもない・わからないではなく、この点は賛成だがこういった点は反対。こうすればいいのではとはっきり答えられるようにする。
重たい問題なので先入観だけで反対だ!賛成だ!でなく。
ただ、先人の指揮官先頭は戦争だけでなく、政治や企業や家庭や大学経営やスポーツの連盟、伝統的なお祭りの運営など、いろんな場面であてはめられる。
指揮官先頭。正しき姿を部下や後輩に見せる。
自分ができないことをさせない。
やってみせ
言って聞かせて
させてみせ
ほめてやらねば
人は動かじ
話し合い
耳を傾け
承認し
任せてやらねば
人は育たず
やっている
姿を感謝を見守って
信頼せねば
人は実らず
さて、日本政府にこの言葉を思い出してもらおう
そう、思ったけど、まずは自分だな。
という夏の午前中。
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